宛先:名古屋高裁金沢支部第1部 裁判長裁判官内藤正之殿,裁判官鳥飼晃嗣殿及び裁判官能登健太郎殿

裁判所は福島事故の反省を忘れないで!大飯原発3,4号機の安全性の問題点について,裁判所に審理を尽くすよう求めたい。

2017年10月20日に署名(1次集約分)を裁判所(名古屋高裁金沢支部)に提出します(最終提出は2017年11月20日)。緊急のお願いです!
(2017/9/12注記 宛先への要望事項はそのままですが,キャンペーンのタイトル,説明を,分かりやすい形に改めました。)


島崎邦彦前原子力規制委員会委員長代理,大飯原発の安全性について,根本的問題点を指摘!

2014年5月21日、福井地方裁判所は大飯原子力発電所3、4号機の運転差止めを命じる判決を言い渡しました(樋口判決*)。
住民の命とくらしを憲法上もっとも大切な人権と位置づけ,これと原発の経済的利益を比較するべきではない,という判決は,当時、日本全国で感動を呼びました。
その後,関西電力が控訴したため、名古屋高裁金沢支部で審理が続いています。

今年4月には元原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦氏が証人として証言し、大飯原発の安全性について,次の重大な問題点を指摘しました。

<島崎氏が指摘した大飯原発の安全性の問題点>

  1. 関西電力は、大飯原発周辺の地盤について浅い層しか調査しておらず、地下深くの地質構造の詳細は分からないため、実際には想定より大きな地震が生じる恐れがある
  2. 安全設計の一番の基本となる基準地震動の計算が、計算式(入倉・三宅式)の使い方を間違えているため、大幅な過小評価となっている
  3. 規制委員会の安全審査は、政府(地震本部)が定めた方法と異なるやり方で基準地震動の計算を行うことを認めており,重大な欠陥がある

裁判所は島崎証言に関心示さず,住民側の証人尋問申請を軒並み却下,審理打ち切りへ!

島崎氏の重要な指摘を受けて,住民側(被控訴人)は、島崎証言を裏付けるための学者証人の尋問申請を出しました。
ところが名古屋高等裁判所金沢支部の3人の裁判官は、住民側の学者証人の申請を軒並み却下して、審理を打ち切ろうとしています。こうした裁判所の態度は、「樋口判決を葬り去る」ため、真実の解明という裁判所の役割を投げ出すものとしか考えられません。

このままでは,最悪の場合,11月20日の次回の裁判期日で審理打ち切りが宣言され,年度内にも判決が出される恐れがあります。
緊急の対応が、是非とも必要です!

私たちは,命とくらしというもっとも大切な人権を守るため,裁判所が必要な審理を尽くし,役割を発揮することを求めます。

この国は、福島第一原発事故の甚大な被害を経験しました。想定を超える大地震が大飯原発を襲う可能性も否定できない中(島崎証言)、誰が大飯原発の安全性を担保するのでしょう。

裁判所には、島崎証言が指摘した安全性の問題点を真摯に受け止め、必要な証人尋問を行って審理を尽くすべきです。
樋口判決が指摘したとおり、命とくらしという人格権の中核的部分は、憲法上もっとも重要な基本的人権であり、「たとえ原発の運転停止によって多額の貿易赤字が出るとしても、これを国富の流出や喪失というべきではなく、豊かな国土とそこに国民が根を下ろして生活していることが国富であり、これを取り戻すことができなくなることが国富の喪失」です。

基本的人権を守る裁判所の役割を発揮することを,強く求めたいと思います。

裁判所がときの政府にすり寄ろうとするとき,これをただす力は国民の声しかありません。是非署名にご協力をお願いします。

福井から原発を止める裁判の会
代表 中嶌哲演(大飯原発差止裁判原告団長)

webサイト:http://adieunpp.com
Facebookページ:https://www.facebook.com/adieunpp/

なお,樋口判決の判決要旨は,こちらで紹介されています(日本経済新聞)。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2105G_R20C14A5CC1000/

裁判の進行や問題点については,以下の動画も御覧ください。原発裁判についての情報にはじめて接する方には,ダイジェスト版がお勧めです。
170820大飯原発訴訟控訴審現状報告
「福島事故の反省はどこへ 崖っぷちの関電を救済する名古屋高裁金沢支部」(13分)
https://youtu.be/fgDDOBK0R4U
170825大飯原発訴訟控訴審現状報告ダイジェスト版(6分)
https://youtu.be/md7D5xWjbfw

 

賛同者の署名は以下の宛先へ届けられます
  • 名古屋高裁金沢支部第1部
    裁判長裁判官内藤正之殿,裁判官鳥飼晃嗣殿及び裁判官能登健太郎殿


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