英語スピーキングテストの結果を都立高校入試に活用しないよう求めます

この方々が賛同しました
奥野 晋治さんと19名の他の方が最近賛同しました。

署名活動の主旨

浜佳葉子東京都教育長宛

中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を都立高校入試に活用しないよう求めます

東京都教育委員会(以下:都教委)は、令和4・5年に都内全中学3年生に対し「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」を実施し、その結果を令和5・6年度都立高校入試での合否判定に活用しました。

このテストはタブレットから流れる問題に答を録音する形で行われ、採点結果が入試の総合点に20点満点で加算されて合否判定に使われました。このやり方には多くの問題点があることが専門家、教員、保護者等から指摘されていたにも関わらず、都教委はそれに応えようとせず、あまりにも大きな問題点が放置されています。

私たちは都教委に対し、疑問・批判への誠実な対応とともに、令和7年度都立高校入試でのESAT-J結果の活用の中止を強く求めます。以下、このテストの問題点を指摘します。

 

1.      透明性・公平性・公正性・個人情報保護の観点が担保されていません

①   令和4・5年度いずれのESAT-Jにおいても、解答に影響する音漏れがあったと受験生等から多くのアンケート回答がありました。都教委の「解答に影響を与えるトラブルはなかった」「(該当する)会場などが分からないので確認しようがない」という主張に対して、令和5年度は問題があったとされる具体的な会場名情報も提供したにも関わらず、「アンケートは、インターネット上で行われたものであり、試験会場や受験者が特定できず、事実確認が困難」として調査自体を拒否しています。また令和5年度から事業を引き継いだブリティッシュ・カウンシルが中学3年ESAT-Jの練習としても行った中学1・2年生対象のYear 1, 2のテストに関して、これまで以上の音漏れ状態であることが学校現場から指摘されています。令和6年度のESAT-Jも同様の問題が起こることが予想されます。

②   不受験者には、学力検査の得点が同程度の受験生(前後10名程度)のESAT-J結果平均から見込み点が与えられましたが、その妥当性を示す統計的根拠はありません。都教委もそれを認めながら実際の合否判定への影響について一切明らかにしていません。

③   受験生に送られたスコアレポートでは、生徒がどうしてそのような得点になったのかはわからず、正しい採点だったかの確認もできません。また音声開示を求めても、同時に録音された他の受験生の声を削除した加工されたものが開示されるため、採点された自分の音声解答をそのまま確認することも事実上できません。

④   このテストでは、個人情報(顔写真含む)で民間業者のサイトに登録する必要がありました。事実上の入試の一部になっているテスト受験の登録を民間業者任せにしており、情報漏洩の危険性、個人情報利用の不透明さに懸念を持っている受験生・保護者への配慮がなされていません。

 

2.      授業と英語教育の質の低下、教育格差拡大が懸念され、不適切な予算利用になっています

①   人間とのやり取りではなく機械に向かって、自分とは関わりの感じられない内容について一方的に説明する問題で、英語でのコミュニケーション力を測り、向上させることができるのかは疑問です。試験を動機づけにするのでは、本来の目的ではなく、試験で高得点を取るための学習に目が行きがちになります。

②   経済的に厳しい状況の家庭の子どもには、ESAT-Jは不利に働きます。新学習指導要領下で英語学習がさらに難しくなる中、塾に通える子とそうでない子の間で格差が広がります。

③   令和6年度予算額が43億円に増額されていますが、公教育はすべての生徒の力を伸ばすために行われるべきです。これだけの予算があれば、外国人英語指導員も含め不足している英語科教員の確保、35人学級の実現が可能となり、英語を話す力の育成にも十分効果をもたらします。

以上のような問題点を考慮し、ESAT-J結果の令和7年度都立高校入試への活用を中止すべきです。

 

<呼びかけ人> 

池田 真澄(元大学講師・新英語教育研究会会長)

江利川 春雄(和歌山大学名誉教授)

大内 裕和(武蔵大学教授・「入試改革を考える会」代表)

大津 由紀雄(慶應大学名誉教授)

沖浜 真治(中高講師・新英語教育研究会東京支部代表)

久保野 雅史(神奈川大学教授)

鳥飼 玖美子(立教大学名誉教授)

<呼びかけ団体>

都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会

都立高校入試英語スピーキングテストに反対する保護者の会

 

<賛同人>   (アイウエオ順。今後、順次掲載します)

浅井 幸子 (東京大学教授)

阿部 公彦 (東京大学教授)

今井 むつみ (慶應義塾大学教授)

勝野 正章  (東京大学教授)

久保野  りえ  (東京外国語大学 他 講師)

小国 喜弘  (東京大学教授)

小玉 重夫 (白梅学園大学学長、教授)

児美川 孝一郎(法政大学教授)

佐藤 学  (東京大学名誉教授)

高橋 和子  (明星大学教授)

瀧口 優   (大学講師)

瀧口 美香  (立正大准教授)

中村 高康  (東京大学教授)

南風原 朝和 (東京大学名誉教授)

羽藤 由美  (京都工芸繊維大学名誉教授)

保坂 芳男  (兵庫大学教授)

本田 由紀  (東京大学教授)

前川 喜平  (現代教育行政研究会代表)

吉原 令子  (日本大学教授)

綿貫 公平  (大学講師・全国進路指導研究会)

 

<賛同団体> (アイウエオ順。今後、順次掲載します)

日本外国語教育改善協議会(改善協)

 

憲法を教育に生かす西東京の会

 

 

 

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この方々が賛同しました
奥野 晋治さんと19名の他の方が最近賛同しました。

署名活動の主旨

浜佳葉子東京都教育長宛

中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)の結果を都立高校入試に活用しないよう求めます

東京都教育委員会(以下:都教委)は、令和4・5年に都内全中学3年生に対し「中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)」を実施し、その結果を令和5・6年度都立高校入試での合否判定に活用しました。

このテストはタブレットから流れる問題に答を録音する形で行われ、採点結果が入試の総合点に20点満点で加算されて合否判定に使われました。このやり方には多くの問題点があることが専門家、教員、保護者等から指摘されていたにも関わらず、都教委はそれに応えようとせず、あまりにも大きな問題点が放置されています。

私たちは都教委に対し、疑問・批判への誠実な対応とともに、令和7年度都立高校入試でのESAT-J結果の活用の中止を強く求めます。以下、このテストの問題点を指摘します。

 

1.      透明性・公平性・公正性・個人情報保護の観点が担保されていません

①   令和4・5年度いずれのESAT-Jにおいても、解答に影響する音漏れがあったと受験生等から多くのアンケート回答がありました。都教委の「解答に影響を与えるトラブルはなかった」「(該当する)会場などが分からないので確認しようがない」という主張に対して、令和5年度は問題があったとされる具体的な会場名情報も提供したにも関わらず、「アンケートは、インターネット上で行われたものであり、試験会場や受験者が特定できず、事実確認が困難」として調査自体を拒否しています。また令和5年度から事業を引き継いだブリティッシュ・カウンシルが中学3年ESAT-Jの練習としても行った中学1・2年生対象のYear 1, 2のテストに関して、これまで以上の音漏れ状態であることが学校現場から指摘されています。令和6年度のESAT-Jも同様の問題が起こることが予想されます。

②   不受験者には、学力検査の得点が同程度の受験生(前後10名程度)のESAT-J結果平均から見込み点が与えられましたが、その妥当性を示す統計的根拠はありません。都教委もそれを認めながら実際の合否判定への影響について一切明らかにしていません。

③   受験生に送られたスコアレポートでは、生徒がどうしてそのような得点になったのかはわからず、正しい採点だったかの確認もできません。また音声開示を求めても、同時に録音された他の受験生の声を削除した加工されたものが開示されるため、採点された自分の音声解答をそのまま確認することも事実上できません。

④   このテストでは、個人情報(顔写真含む)で民間業者のサイトに登録する必要がありました。事実上の入試の一部になっているテスト受験の登録を民間業者任せにしており、情報漏洩の危険性、個人情報利用の不透明さに懸念を持っている受験生・保護者への配慮がなされていません。

 

2.      授業と英語教育の質の低下、教育格差拡大が懸念され、不適切な予算利用になっています

①   人間とのやり取りではなく機械に向かって、自分とは関わりの感じられない内容について一方的に説明する問題で、英語でのコミュニケーション力を測り、向上させることができるのかは疑問です。試験を動機づけにするのでは、本来の目的ではなく、試験で高得点を取るための学習に目が行きがちになります。

②   経済的に厳しい状況の家庭の子どもには、ESAT-Jは不利に働きます。新学習指導要領下で英語学習がさらに難しくなる中、塾に通える子とそうでない子の間で格差が広がります。

③   令和6年度予算額が43億円に増額されていますが、公教育はすべての生徒の力を伸ばすために行われるべきです。これだけの予算があれば、外国人英語指導員も含め不足している英語科教員の確保、35人学級の実現が可能となり、英語を話す力の育成にも十分効果をもたらします。

以上のような問題点を考慮し、ESAT-J結果の令和7年度都立高校入試への活用を中止すべきです。

 

<呼びかけ人> 

池田 真澄(元大学講師・新英語教育研究会会長)

江利川 春雄(和歌山大学名誉教授)

大内 裕和(武蔵大学教授・「入試改革を考える会」代表)

大津 由紀雄(慶應大学名誉教授)

沖浜 真治(中高講師・新英語教育研究会東京支部代表)

久保野 雅史(神奈川大学教授)

鳥飼 玖美子(立教大学名誉教授)

<呼びかけ団体>

都立高校入試へのスピーキングテスト導入の中止を求める会

都立高校入試英語スピーキングテストに反対する保護者の会

 

<賛同人>   (アイウエオ順。今後、順次掲載します)

浅井 幸子 (東京大学教授)

阿部 公彦 (東京大学教授)

今井 むつみ (慶應義塾大学教授)

勝野 正章  (東京大学教授)

久保野  りえ  (東京外国語大学 他 講師)

小国 喜弘  (東京大学教授)

小玉 重夫 (白梅学園大学学長、教授)

児美川 孝一郎(法政大学教授)

佐藤 学  (東京大学名誉教授)

高橋 和子  (明星大学教授)

瀧口 優   (大学講師)

瀧口 美香  (立正大准教授)

中村 高康  (東京大学教授)

南風原 朝和 (東京大学名誉教授)

羽藤 由美  (京都工芸繊維大学名誉教授)

保坂 芳男  (兵庫大学教授)

本田 由紀  (東京大学教授)

前川 喜平  (現代教育行政研究会代表)

吉原 令子  (日本大学教授)

綿貫 公平  (大学講師・全国進路指導研究会)

 

<賛同団体> (アイウエオ順。今後、順次掲載します)

日本外国語教育改善協議会(改善協)

 

憲法を教育に生かす西東京の会

 

 

 

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2024年6月26日に作成されたオンライン署名