太宰治ゆかりの登録有形文化財玉川旅館の解体を中止し、保存活用をお願いします!

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太宰治ゆかりの「玉川旅館」(千葉県船橋市)が4月をもって廃業し、6月から解体工事に入るとの新聞報道がありました。

このニュースを聞いたとき、船橋市民である私は大変ショックを受け、悲しくなりました。一度親族の祝いの宴席に使わせていただいたことがあり、大正から昭和初期の趣のある建物、おいしい食事、この地域特有の黒いお湯の温泉と、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。船橋市民として、こんな風情のある旅館があることを大変誇らしく思っていたのです。

SNSを見ていても、同様に廃業と解体を惜しむ声がたくさん上がっていました。こうした意見に触れ、このまま何もせずに解体されてしまうのはあまりに悔しく、キャンペーンを立ち上げることにしました。クラウドファンディングも考えましたが、どれくらいの費用が必要かもわからない中、現実的ではないと考え署名活動としました。また、6月から解体が始まることもあり時間もありません。

ここで集めた署名をもとに、6月1日をめどに請願もしくは陳情を行います。賛同いただける皆さま、署名にご協力お願いします!またお手伝いいただける市議会議員の方がいらっしゃいましたらご協力ください。

◆船橋市にしてほしいこと

まず最優先は「玉川旅館」の解体中止です。その主な理由は次の3点です。

  1. 建築物としての価値
    玉川旅館は船橋市に4つしかない登録有形文化財のうちの3つを占めます。開発が著しい船橋市、特に沿岸部にあって、戦前の面影をうかがえる大変貴重な資産です。また、当時の建築について調査・研究も必要な資料だと考えます。
  2. 文化的価値
    玉川旅館はかつて太宰治が逗留したことでも知られています。宿泊した桔梗の間は廃業まで泊まることができ、ファンにも親しまれてきました。小説が執筆された当時を伺える貴重な資料とも言えます。また、かつて玉川旅館のすぐ隣には「三田浜楽園」という割烹旅館がありました。こちらは川端康成が泊まり執筆したことで知られていましたが、2006年に廃業、取り壊されてしまいました。
    玉川旅館だけは何としてでも守りたいのです。
  3. 温泉
    薄い茶褐色の温泉で、比較的浅い地下から湧出している貴重な温泉です。ベイエリアにありながら加温かけ流しの温泉が利用できる貴重な温泉旅館と言えます。

以上の3点から、緊急に保護すべき貴重な船橋市の財産であり、解体中止をお願いします。映像や図面で保存する予定とのことですが、実際の建造物がなければ追加調査や新たな発見がなくなり、その「空間」から得られるものが完全に失われてしまいます。実物での保存を強く求めます。

◆保存・活用を提案します

長期的に保存するには、実際に修繕・維持管理にどれくらいの費用がかかるのかを調査しないとわからないとは思います。しかし4月まで旅館として営業していたことから、当面の利用は問題ないと考えます。そこで、次のような利用法を提案します。実用的かつ現在のニーズに合ったものだと思います。

  1. 軽症・無症状者用の受け入れ施設
    現在営業していない旅館ですので、受け入れには適していると思います。また、「船橋第一ホテル」の早期営業再開にもつながります。
  2. 船橋市役所別館
    3密をさけるため、少しでも多くの面積があった方がいいのではないでしょうか。相談業務にも活用できると思います。
  3. 医療従事者の宿泊施設
    医療従事者は家族への配慮や多忙からホテル宿泊をしている人も多いと聞きます。
  4. 災害時の避難・対応施設
    建物の強度から避難所として使えるかはわかりませんが、市役所に詰めている職員の休憩・宿泊所としても活用できるではないでしょうか。

長期的にどのように使えるかは、調査して修繕・維持管理費の見積もりを出さないと決定できないと思います。まずは短期にでも船橋市で活用し、その間に将来の活用法を模索することを提案します。

いま、コロナで誰もが疲弊しています。いろいろなものがなくなっています。「これだけは守った!」と言えるものがあると嬉しいです。船橋市がコロナに耐えたシンボルになれば、と願ってやみません。