
署名は47000を超え、勢いが続いています。そして東京民報に報道されました(リンクは下記)。
みなさんの思いを伝える要望書を準備しましたので、下記に貼っておきます。今都知事への提出のタイミングを考えています。
もっともっと多くの方に知ってもらえるように、是非拡散活動を続けてください。
要望書
2月15日、要望「小池百合子都知事へ:神宮外苑1000本の樹木を切らないで~再開発計画は見直しを!」の署名活動を開始し、○○週間が経過した段階で署名が○○○人を超えました。
この大きな反響は、神宮外苑地区の再開発計画とそれに伴う約1000本の樹木伐採を市民が強く懸念している証拠です。
署名してくださった○○○もの人々の要望は、2月9日の東京都都市計画審議会で承認された神宮外苑地区の再開発計画を、小池百合子東京都知事が今の時点で最終承認しないことです。その上で、これまで都が行ってこなかった市民に対する丁寧な説明、ヒアリングとディスカッションを行うことです。特に以下のことを強く要望します:
①この計画の本質である都民に対する公益性、及び何故この計画が必要で経済的に成り立つかの説明。
②予測される環境への影響とそれを減少する対策の提示、
③この計画に関しての情報開示、市民の意見・懸念を集約し対応する民主的なプロセスの実施。
④ICOMOSの提言を受け入れ、歴史的都市遺産及び既存樹木の保全に万全を期すること。
以上を考慮した上で適切に計画案を再度検証、修正し、SDGsの新しい時代にかなうプロジェクトに見直していただきたい。
公益的必要性と経済性
都は現在の野球場とラグビー場を老朽化していると決めつけていますが、本当にそうでしょうか。改修だけでは不十分でしょうか?少なくとも野球場とラグビー場の位置をスイッチして建設する意味がどこにあるのでしょうか。
また、新設された巨大な国立競技場がすぐ隣にあるにも関わらず、本当にもう一つ大型施設が必要なのでしょうか?
人口減少が本格化し、高層ビルや施設は不良資産化するとも言われています。莫大な赤字を抱える負の遺産とならないよう、利用予測やそれに伴う十分な経済性の分析がされるべきです。
また、この神宮外苑地区の再開発計画はCOVID-19のパンデミック以前に構想されたものであり、過去2年間の大きな社会活動の変化について何も検証、反映されていないことに疑問を抱きます。企業ではリモートやハイブリッドな働き方への移行が進み、その結果、オフィスの規模縮小や撤退が進んでいます。人の移動パターンは変わり、東京は流出が流入を超えました。コロナ収束後の社会が、全て以前と同じように戻るということはないでしょう。計画中の複数のホテルや商業施設の必要性について再度検証する必要があります。
温暖化による気候変動は今後ますます都市環境の深刻な課題です。果たして高層ビルは地震や巨大暴風雨といった災害にどこまで耐えられるのでしょうか。都心に広い面積の緑地を残すことは災害対策としても有効です。事実、神宮外苑地区は関東大震災時には被災者住宅地として活用され、多くの命を守りました。
野球やラグビーのファンを含めて、現在の公園施設利用者の意見・要望も収集し検討する必要があると考えます。再開発計画が彼らのニーズを考慮し、それに応えていることを望みます。
公平性の問題も存在します。公園中央のかなりのスペースが、高価なプライベートクラブのテニスコートに割り当てられ、結果として公益性の高い軟式野球場やゴルフ練習場などの施設が廃止され、多くの樹木が失われます。
今回の計画では、このようなトレードオフについて、きちんと公けな議論がなされていません。また、公園施設の現在の利用状況や、廃止される施設の代替となる施設があるかどうかについての情報も共有されていません。
この要望の署名者一同は、上記のすべての事項に関する情報を透明な方法で市民と共有し、
公な議論と意見を述べる十分な機会を設け、計画に適切な変更修正を加えることを要求します。
環境への影響と樹木
都は「緑のパーセンテージが増える」「SDGsに沿った」といった曖昧な表現でこの計画を正当化しようとしていますが、この計画によって予想される環境への影響について具体的な説明(environmental impact disclosure)が出されていません。
現状穏やかな環境が保たれているエリアに、高層ビルや巨大な建築物を増やして、その上樹木を減らせば、莫大なCO2排出量となることは明らかです。
また、伐採される可能性のある1000本近くの木には樹齢100年の大木も含まれています。
この件について都は「移植をして残す」と言っていますが、百数十本もの大きな樹木をどこへどのように移植するのか説明がされていません。移植が樹木に与えるダメージは大きく、現実的には伐採と同じ結果を招きます。 また後から植樹する前提で話を進めていますが、新しい木と貴重な成熟した樹木を数あわせだけでさし替えることはできません。 緑はパーセンテージではありません。特に神宮外苑の樹木は守られるべき都市遺産です。
署名者一同は、言い逃れに過ぎない曖昧な説明に全く納得していません。既存樹木を大事にするように、計画の見直しを求めます。
明確なパブリックレビューとコメントプロセス
この神宮外苑地区の再開発計画が、民間企業である事業者のプランに大きく依存していることが、透明性、公平性を欠く原因の一つであると思われます。上記に挙げたような問題の根底にあるのは、十分な情報開示もなく、市民との意見交換や議論がなされないまま拙速に進められているという事実です。市民が直接影響を被る事柄について適切な意見を述べる機会を設ける必要があります。これはパブリックガバナンスの問題です。特に、多くの樹木を伐採し、市民に愛されている歴史的遺産でもある公園に大きな変更を加えるような決定には、市民の参加が必須です。
この神宮外苑地区の再開発計画は、都が市民とどのように関わっていくか都市計画の新しいモデルになれば良いと思います。 市民に対して情報を開示し、公けな議論を可能にするプロセスを行うことによって、東京都がopen government(ひらかれた政府)の模範になることは可能です。是非この計画をそのための機会として使って頂きたいです。
この要望の○○○署名者は、上記の事柄がオープンで公的な問題として扱われ、市民のニーズと要望が適切に反映されるよう、神宮外苑再開発プロジェクトの計画の一時停止を求めます。小池知事におかれましては、現在の計画の最終承認をせず、上記の課題を解決することを求めます。