サンゴやウミガメに影響を及ぼすかもしれない、石垣島のJTB沖縄によるポンツーン(人工浮島)設置を反対します!!

サンゴやウミガメに影響を及ぼすかもしれない、石垣島のJTB沖縄によるポンツーン(人工浮島)設置を反対します!!

2021年6月26日 沖縄県の石垣島にある大崎海岸の沖合にてJTB沖縄主動のポンツーン(人工浮桟橋)設置事業が賛成多数で承認されたとの報道がありました。
石垣島の海に巨大な浮島 シュノーケルやダイビングの拠点 JTBが設置へ 飲食や展望室も
※ニュース記事参照
大崎海岸の沖合は島内有数のサンゴの群生地であり、ウミガメをはじめとする海洋生物の宝庫で有名なダイビングポイントでもあります。
そんな多種多様な水生生物が棲むエリアに突如、縦27㍍×横50㍍のポンツーンを設置するという事は様々な環境への影響が考えられます。
まずオーストラリアのケアンズにあるポンツーンとの比較。
・オーストラリアのポンツーンは、陸から10km〜60km沖合のサンゴSYOU礁の少ない場所に設置されているが、石垣島のポンツーンはビーチから330mのサンゴ礁の上に設置される事。(詳細は近況報告:補足①にて記載。)
懸念事項。
・排水問題:トイレ、シャワー等の排水で栄養塩が海中に流出しサンゴ礁の発育に 影響が出る恐れがある。
・建設時の海底堀削:海底の岩を砕く作業によりサンゴ礁を大規模に傷つける恐れがある。
・無策なサンゴ移植による周辺サンゴ礁の遺伝的攪乱。
・オイル、燃料の流出:台風時港湾内に移動する際のタグボートによるオイル、燃料の流出。
・海底の日照不足等による海洋生物への影響。
その他、本体を中心に半径500㍍の範囲内でシュノーケル、ダイビング、グラスボトムボート等のマリンアクティビティを計画中とのことで大規模なアクティビティの展開による海洋生物への影響も否定できません。
そして海という誰のものでもないはずの自然を観光資源として大規模に開発するのであれば、まず島民への事前の説明会の実施をするべきではないかと思われますが未だ行われずこの事実は新聞記事で知る事となります。
報道によれば2023年以降に運用開始という極めて早い期間で運用されるかもしれないという事は、島民の意思を事前にヒアリングする事もなく、行政、漁業組合、ダイビング協会で一方的に協議され決められたという事は理不尽かつ横暴であります。
現在、世界では気候変動や環境問題が活発に議論され、SDGsが浸透しつつある昨今の日本において当該事業はSDGsの目標14の「海の豊かさを守ろう」に反しいる事。
これから先もずっと人の手が加わることなくありのままの石垣島の風景を残して行く為に、
沖縄県石垣市大崎海域にポンツーン(浮桟橋)設置を予定していることに強く抗議するとともに当該事業の白紙撤回を求めます。