

ネット署名「生活保護基準引下げは違法!厚生労働大臣は最高裁判決を受け入れて謝罪し、一刻も早く違法状態を是正してください」へのご協力をありがとうございます。
おかげさまで、賛同は6000人を超えました。
最高裁判決から5週間以上が経過しても、国が謝罪をしないという異常事態が続いています。
8月1日、私たちは厚生労働省に対して、「第3次要請書」を提出し、厚労省保護課との交渉をおこないました。
担当者からは「1か月以上、待たせているのは心苦しく思っている。今の状態は良くないと承知している」とのコメントがありましたが、今回も具体的な方針は示されませんでした。
交渉後に弁護士会館で開催した記者会見には、多くのメディアが取材に来てくれました。
報道によると、厚生労働省は専門家会議の設置を打ち出したものの、委員のなり手が見つからず、迷走を続けているようです。
専門家に丸投げをするという方針自体を撤回し、早期に謝罪・補償することを私たちは求めています。
引き続き、ご注目をお願いいたします。
生活保護の判決から1か月 原告らが厚労省に早期の全面解決要請 | NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250801/k10014882091000.html
政府からいまだに「謝罪」なし…最高裁が「違法」と断じた生活保護費引き下げ 裁判原告らが3回目の要請書:東京新聞デジタル
https://www.tokyo-np.co.jp/article/425679
生活保護費減額「違法」判決から1カ月 厚労省、いまだ対応方針示せず | 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20250802/k00/00m/040/203000c
「食べ物か冷房かの二択」 安倍政権以来の生活保護費カット、最高裁が「違法」認定しても是正しない政府 -Tansa
https://tansajp.org/investigativejournal/12384/
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2025年8月1日
厚生労働大臣 福 岡 資 麿 殿
いのちのとりで裁判全国アクション
生活保護基準引下げにNO!全国争訟ネット(全国弁護団)
第3次要請書
本年6月27日の最高裁判決を踏まえて、私たちは、同日、貴職に対し、「要請書」を提出し、同月30日、7月7日と貴省担当者との間で協議を重ねてきましたが、貴省担当者は、「謝罪するかどうかも含めて検討中」という対応に終始する一方、貴職は、7月1日、閣議後の記者会見において、突然、専門家による審議に委ねる方針を表明しました。
このように、謝罪さえ行わず、自らが一方的に決めた「専門家」の審議に委ねて、交渉すべき当事者である私たちとの実質的な話し合いを拒否し続ける貴省の姿勢は、当事者を軽視、愚弄するものであって、余りにも不誠実です。10年以上にわたって違法状態が放置されてきたことが最高裁判決によって断罪されて1か月が経過してもなお、違法性に関する認識や、それを是正する姿勢さえ明らかにしないのは、司法軽視も甚だしく、法治国家の基盤を揺るがすものです。現在、10の訴訟が最高裁で、19の訴訟が各地の高裁で争われており、私たちとの合意がなければ、次々と違法判決が言い渡され続けるという、法治国家として恥ずべき事態となることは必至です。
そこで、私たちは、貴職に対し、改めて専門家による審議方針の撤回と以下の諸事項を要請するとともに、一連の訴訟の早期全面解決を図るべく、「基本合意書」の締結に向けて、実質的な交渉を行うよう、強く要請します。
第1 被害の回復
1 すべての生活保護利用者に対する真摯な謝罪
2 2013年改定前基準との差額保護費の遡及支給
3 生活扶助基準と連動する諸制度への影響調査と被害回復
第2 再発防止
1 2013年改定に至る事実経過の調査と説明
2 生活保護基準改定方法の適正化
ア 基準部会の検証を経ることをルール化
イ 基準部会委員に当事者・弁護士・支援者を入れる
ウ 違法な基準改定を裁判で擁護した基準部会委員を再任しない
エ 新たな検証手法による生活扶助基準の大幅引上げ
オ 夏季加算の創設など生活実態に合った保護費の支給
3 権利性の明確な「生活保障法」の制定