問題山積の江戸川区の学童保育。まずは開所時間延長と、それを実現できる指導員の処遇改善を!

問題山積の江戸川区の学童保育。まずは開所時間延長と、それを実現できる指導員の処遇改善を!

私たちは、東京都江戸川区で子育てをする保護者の集まりです。
江戸川区の学童と言われる「すくすくスクール学童クラブ登録」に困っています。
「すくすくスクール学童クラブ登録」は、児童福祉法に守られたいわゆる「学童保育」ではありません。
「すくすくスクール」は、保育の要否に関わらず、すべてのこどもが登録可能なので、待機児童はゼロです。素晴らしいと思いますよね。 でも、この「すくすくスクール」、その実、問題が山積みなんです。
【困っていること1】人口密度が高すぎる
- 子どもが多い日や夏休みなどは、机が足りず、床に弁当箱を置いて食べたり、廊下の床で宿題せざるをえないことも。
【困っていること2】補食(おやつ)は保護者持ち込み
- おやつの提供がなく、希望する場合は保護者が1週間分を小分けにして持ち込む必要がある。しかも多くの子(=保育の必要のない子どもたち)が帰る17時以降でないと、食べせてもらえないところが多い。
【困っていること3】開所時間が短い。開所時間は平日18時まで、土曜17時まで。夏休みなどの学校休業日は朝9時から(※1)
- 夕方の迎えに間に合わないので子どもがひとりで帰宅し留守番
- 春休みや夏休み、9時まで開所しないため親は仕事に間に合わない。1年生になりたての子が戸締りして家から出かけなくてはならず、それが嫌で泣いてしまった子も。防犯面でもとても不安。
【困っていること4】指導員が少なく、こども一人一人へのケアが不足
- 体調不良を訴えた子どもがいたが、親への連絡がなくそのまま子ども一人で下校となり、帰り道で熱中症で倒れてしまったことも。
- 子どもが人間関係で悩んで指導員に相談をしても、大勢の子を見守る立場のため、積極的なケアがない。
遊び終えたら家族の待つ家にいつでも帰れる子とは違い、保育が必要なこどもたちには、「生活の場」としての空間や、支えてくれる指導員が必要です。
もちろん、今まで保護者たちが何もしてこなかった訳ではありません。
… 指導員不足について区長に手紙を書きましたが、機械的な回答が返ってきたのみで終わりました。
… 現場の改善をもとめ区議会に陳情するも、否決されました。
仕事や育児に追われる中、時間を捻出し、必死に区に働きかけても、残念ながら改善の兆しは見えません。
すくすくスクールを嫌がり、自宅で一人過ごす低学年児も出ています。
また、親は仕事をやめざるを得なくなったり、区外に引っ越す家庭もあります。
そうしている間にも、子どもたちは日々成長しています。私たちにとって江戸川区の学童保育をなんとかしてほしいのは、「今」なんです。
このような経緯から、私たちは今回キャンペーンを立ち上げ、区外の人にも江戸川区の現状を知ってもらい、改善への後押しをしていただきたいと考えるようになりました。
一方で、数ある問題のすべてを一度に改善することが難しいことも、私たちは理解しています。
一つ一つ確実に問題を解決していってほしいのです。
そこで私たちは、まずは開所時間の改善からと考え、以下の点を要望します。
- 「すくすくスクール」学童登録の開所時間を、朝8時〜夕方19時と2時間延長してください
- それを実現できる予算の確保をし、指導員の処遇を改善して働きやすい環境を作ってください
みなさんの力をどうか貸してください。
→東京都民の1日の所定労働時間+休憩時間+平均の通勤時間を足したら、学童の開いている時間をオーバーしてしまいました。