実証!残すべきだった「緑と土」。ヒートアイランドでは遊べない


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2025年夏。「西葛西・子供の広場」が、2025年1月にリニューアルオープンしてから、初めての夏を迎えました。
毎年平均気温が上がる一方の日本で、「命にかかわる災害級の暑さ」をどう緩和するか。都市設計の観点から検討する記事も注目されています。8月の東京は灼熱だった!安住アナ「湾岸の高層マンション全解体」発言から考える、未来の東京を涼しくする選択肢
ところが今年の夏の「子供の広場」を見ていると、江戸川区がパークPFI方式で行った公園のリニューアルは、「災害級の暑さから生命を守る」という観点の、まさに真逆を追求しているのではないか?とすら感じさせます。
その傾向は、特に東側の自由広場(現在は飲食施設)において顕著です。
かつて、うっそうと繁り広場を覆っていた南側の木のほとんどは伐採され、残されたのは一本だけです。この木も、枝の間の葉はまばらで、木陰は望めません。
私たちはリニューアル工事が始まる前、江戸川区担当者との話し合いの場において、「この建設計画では、公園が灼熱化する。夏は遊び場どころではない」「涼もうとすれば、飲食施設に入るしかない」と指摘しました。
しかし、江戸川区は「地面をアスファルトで覆う計画は変更不可」と回答し、計画に変更はありませんでした。
そればかりではなく、江戸川区が区民に非公開で入居を決め、現在開業している店舗のほとんどが、日中からアルコール提供を行う飲食店で、子どもや高齢者が気軽に利用できないものでした。
そこで私たちは、酷暑が続く2025年8月23日の午後2時半、現地の2か所で温度の測定をしました。
1)東側:黄色いアスファルト舗装の上
2)西側:従来の植生と土がそのままになっている地面の上
それぞれまず直射日光があたる「日なた」に温度計を置き、さらに各測定位置から「直近の日陰」でも測定しました。
その結果、
<日なた>
東側アスファルト上 43.8度
西側地面上 45.2度
意外でしたが、私たちの測定では、日なたでは東側アスファルト上の方が西側砂地上より少し温度が低かった。
ところが、日なたの測定場所から移動し、直近の日陰で測定した結果は驚くほどの差を示しました。
<直近の日陰>
東側アスファルト上 40.1度
西側地面上 34.8度
アスファルトで覆われた東側では、日陰でも温度が下っていません。アスファルトによる蓄熱効果、すなわち「ヒートアイランド化」と考えられます。
パークPFI方式リニューアルによる「子供の広場」の真夏の環境変化は、アスファルト舗装によるヒートアイランド化だけではありません。
「飲食店の排気と熱気」です。
「リニューアル」でかつての広場に新しく建設された「フードコート」は、そのバックヤードを全面、公園内の歩道に向けて建っています。
店の営業中に歩道を通ると、さまざまな調理の臭いを含んだ排気も浴びることになります。さらにこの猛暑の中、店内を快適に保つためのエアコンの室外機は、もわっとした熱風を吐き続けています。
広場には、反対側にもう一つ棟があり、こちらは江戸川区によると「レストラン」と呼ぶそうですが、これが「フードコート」と向かい合わせで建てられています。よってレストランのバックヤード側…つまり球場方面、歩道橋などがある放射16号(清砂大通り)側の一般歩道も、同じように調理臭と室外機の熱気を浴びる状況に陥っています。
子供の広場が1月にリニューアルオープンして迎えた、初めての夏。
飲食店バックヤードの臭いと熱気が、子供の広場の北側、南側両方で強烈な状態になっており、「今まであの公園の歩道を通勤・通学で通ってきたが....もう、行きたくない場所になってしまった」という声が聞かれるようになりました。
地元住民の怒りの声を無視し続ける齋藤猛・江戸川区長や江戸川区のご担当の皆様に、私たちは何度でも言います。
公園に必要なものは木と土であり、店とアスファルトではありません。
駅前の小さな都市公園だからこそ、なおさらです。
今回の測定結果などは、本署名を立ち上げたグループが運営するブログ「子供の広場は子どもの広場」で詳しく公開しております。
実証!残すべきだった「緑と土」。ヒートアイランドでは遊べない
ご一読いただければ幸いです。