

皆さん、こんにちわ
今回は少し長くなりますが、とても大事なことなのでできたら最後まで読んでいただきたいと思います。
日本人は目に見えないものを見、聴こえないものに耳を澄まし、風を読み、道端の石にさえ神が宿ると敬ってきた真摯な民族です。実際大事なものは目に見えない事が多いのです。
酸素が見えますか?
愛が見えますか? 悲しみが見えますか?
人の思いが見えますか?
物質に、とりわけお金に過分な価値を与え崇拝し始めたところから私たちの精神文化は侵され、真の幸福感を味わえなくなっています。真の幸福感とは、お金などの物質で満足感を得ようとしている限り、決して味わう事はできないものだからです。
今回の神宮外苑地区再開発反対運動にも同じ事が言えます。100年の樹齢を誇る1000本近くの樹木の大切な命を伐採から救いたいと同時に神宮外苑を作った先人の思いを簡単に反故にしていいものか?と問います。
今回の反対運動の焦点は、この「思い」ではないかと考えます。今回事業者が立てたこの再開発計画には、神宮外苑に未だに遺る先人の思いへの敬意、戦火をも生き抜いてきた神宮外苑の歴史を尊重する思い、そして東京に暮らす人たちへの愛が微塵も感じられないのです。先人の思いとは私たちの歴史でもあり、その歴史とは私たち日本人のアイデンティティであり、尊厳であります。
署名活動を手伝ってくださっている友人が、彼女のお嫁さんがとても一所懸命協力してくれている事にお礼を言いましたら、こう言いました「自分がそれぞれ別の形で、あの神宮の空気を自分に必要な空間だと思っているから動機が強い」
活動を手伝ってくれている人たちが声を揃えてこう言います。ここにはなんだかとても良い気が流れていて、とてもいい気持ちになれるねと。
これが「思い」のなすわざではないでしょうか。私たちは神宮外苑で、明治天皇とその皇后様への思慕と国への愛情に駆られて神宮外苑を創設した先人の思いを感じます。そしてその思いとは彼らが後世の私たちに繋ぎたかった思いです。
神宮外苑に流れるあの気は、そうやって私たちの心を癒してくれます。
もう一度創建の主旨に戻り、渋沢栄一が「神宮外苑の未来」に何を望んでいたか検証します。
渋沢栄一記念財団「渋沢栄一伝記資料」 5款 「財団法人明治神宮奉賛会」より引用します。
明治神宮外苑志 明治神宮奉賛会編 第八八一九一頁昭和十二年八月刊第四十一巻P575-576
明治神宮外苑志 明治神宮奉賛会編 第八八―九一頁昭和一二年八月刊
○第一篇 造営
第五章 神宮奉献
○上略
十月二十二日、本会は外苑将来の希望につき明治神宮宮司へ左の一札を入れたり。
外苑将来ノ希望
明治神宮並同外苑ノ経営ハ、大正元年七月 明治天皇崩御以来全国民ノ熱誠ヲ籠メタル志願ニ基キタルモノニシテ、大正九年十月社殿及内苑竣工、同年十一月御鎮座アリ、外苑ハ漸次工事進行シ、今年十月ニ至リ滞リナク完成ヲ告ケタルハ、不肖等最初ヨリ事ニ当リタル者ノ最モ満足ニ堪ヘサル所ニ候
外苑ハ専ラ明治神宮奉賛会ノ奉献ニ成ルモノニシテ、其ノ工事ハ明治神宮造営局ニ於テ担当施行セリ、奉賛会ハ大正四年九月六日会長以下就任、此日ヲ以テ正式ニ成立ヲ告ケタルモ、関係有志者ハ大正元年八月以来準備行動シテ熱心ニ奔走尽力セリ、奉賛会ノ会員拾万七千余人、賛助員約七百万人ニシテ、独リ帝国内ノミナラス海外ニ在ル日本人ハ争フテ加入セリ、其献金ハ六百七拾壱万千余円ニシテ、之ニ御下賜金参拾万円、預金利子弐百七拾参万参千余円、其他諸収入ヲ合算スルトキハ収入総計千六万余円(物品及労力ノ奉献ハ此外トス)ナリ、此内工事費其他ニ仕払ヒ又仕払フヘキモノ九百九拾九万四千余円ナリ此上残務ヲ処理シテ尚残余ヲ生スル場合ハ、外苑維持資金トシテ明治神宮ニ奉献可致候
外苑工事ノ設計施行、絵画館壁画々題ノ調査、選定壁画ノ揮毫ニ就テハ一流ノ技術者・画家及其事ニ最モ精通セル人物ニ依頼シテ、最モ慎重ニ考究ヲ加ヘ万遺憾ナキヲ期シ候
外苑ノ経営ハ実ニ多年ニ渉ル大事業ナリ、而シテ献金ノ募集ニ当リ国民ハ競フテ之ニ応シ、其応募額ハ遥カニ予定ヲ超過シ、其応募者ハ未曾有ノ多人数ニ達セルニモ拘ハラス、現金払込ニ付テ一人ノ未納者ナカリシハ斯ル多額ノ寄附金ニ付テハ嘗テ類例ナキ所ナリ、又工事ノ施工ニ当リ、其請負人ハ勿論職工・人夫何レモ報恩ノ念ヲ以テ之ニ当ルカ故ニ、工事監督者ハ却テ其過労ヲ戒メ、必要以上ニ鄭重ニ失セサルヨウ注意ヲ加ヘタルコト間々アリシト云フ、殊ニ地方青年団員ノ志願ヲ以テ工事ニ従事セルモノノ如キハ、真ニ模範的ノ労働振ヲ示セリ又工事材料庭園木石類ノ購入ニ当リテモ納入者ニ於テ自ラ進テ良品ヲ格外ノ低価ヲ以テ納メ、或ハ献上セル者少ナカラサリシト云フ、如斯キハ詩ニ所謂「庶民攻之、不日成之、経始勿亟、庶民子来」ニシテ、古今ニ卓越シタル
明治天皇及昭憲皇太后ノ乾徳坤徳ノ余沢深ク民心ニ浸潤セルノ結果ニ外ナラス、万世一系、義ハ君臣ニシテ情ハ父子タル、二千五百余年
来ノ光輝アル歴史ヲ有スル我建国精神ノ一端ヲ、外苑ノ形ニ於テ顕ハセルモノト申シ得ヘク、不肖等深ク感動措カサル所ニ候
今ヤ外苑全部ヲ貴職ニ引継クニ方リ、将来御注意ヲ請フヘキ条々左ニ申入置候
(一)外苑ハ 明治天皇及昭憲皇太后ヲ記念シ、明治神宮崇敬ノ信念ヲ深厚ナラシメ、自然ニ国体上ノ精神ヲ自覚セシムルノ理想ヲ基礎トシ、一定ノ方針ヲ以テ設計造営セラレタルモノナルヲ以テ、今後之カ管理及維持修理上ニ於テモ常ニ右理想ヲ失ハサル様篤ト御注意アリ度事
(二)外苑ハ国民多数報恩ノ誠意ニヨリ明治神宮ニ奉献セルモノニテ、他ノ遊覧ノミヲ主トスル場所例ヘハ上野・浅草両公園ノ如キトハ其性質ヲ異ニスルヲ以テ、今後外苑内ニハ明治神宮ニ関係ナキ建物ノ造営ヲ遠慮スヘキハ勿論、広場ヲ博覧会場等一時的使用ニ供スルカ如キ事モ無之様御注意アリ度事
(三)外苑ハ常ニ清浄ヲ保チテ修理ヲ怠ラス、不潔不浄ノコト無之様深ク御注意アリ度事
(四)外苑ノ美観統一ヲ永遠ニ保持スルニハ常ニ適当ナル施設ヲ要スヘク、之カ機関トシテ専門委員ヲ常置シ、将来建造物・木石等ノ奉献申出アリタル場合ニ於テハ、先以テ位置設計等同委員ノ意見ヲ徴シ、許否ヲ決セラルルカ如キ方法ヲ採ラルル様致シ度事
(五)憲法記念館ハ木造ナルヲ以テ、最モ防火ノ注意ヲ肝要トス、依テ同館周囲ハ建物ヲ造ラス、庭園トシテナルヘク広ク空地ヲ存シタルモノナルコトヲ記憶ニ留メ置カレ度事
(六)明治維新中興ノ大業ニ付テ最モ勲功アル皇族及功臣ノ銅像ニ限リ十基以内ヲ外苑内ニ建設スルコトハ当初本会外苑設計委員ノ承認ヲ経タルモ、人物ノ順位並製作上ニ付考究ヲ要スルモノアリテ、終ニ実行ニ至ラス、右ハ今後改メテ奉献申出アルトキハ更ニ専門委員ノ審議ヲ経テ決定アリ度事
(七)明治天皇及昭憲皇太后ノ等身御銅像ヲ其筋ニ於テ製作セラレ、本会ニ御下附ノ上聖徳記念絵画館広間ニ安置ノ内議アリシモ、其後議変リ、下附セラレサルコトトナリタリ、就テハ同広間ハ右様ノ由来アルコトヲ記憶ニ留メ置カレ度事
(八)本会会員ノ待遇特典ハ本会創立以来ノ規約ナルヲ以テ、本会閉会後ト雖モ右規約ノ趣旨ヲ尊重セラレ度事 以上
大正十五年十月二十二日
明治神宮奉賛会会長正二位勲一等 公爵 徳川家達
副会長正三位勲一等 子爵 渋沢栄一
副会長正三位勲一等 男爵 阪谷芳郎
副会長従三位勲一等 男爵 三井八郎右衛門
○下略
明治神宮宮司従二位勲一等功二級陸軍大将一戸兵衛殿
○明治神宮奉賛会ノ献金募集成績ハ大正五年末ノ締切ニテ七百万円ヲ超エ、大正十五年三月末ニハ壱千万円(利子加算)ノ巨額ニ達シタリ。会員ハ拾万七千余人賛助員約七百万人ナリ。
上条文の太文字の部分を見てください。
つまり、明治神宮奉賛会が神宮外苑を明治神宮に奉賛した時
「外苑の美観統一を永遠に保持すること」
「今後外苑内には明治神宮に関係なき建物の造営は遠慮すべきは勿論、広場を博覧会会場など一時的使用に供する事もなき様に注意する事」
と、外苑の将来についてその要望を明確に謳っています。経済活性化のために外苑を破壊して高層ビルを建てて良いなどとは一言も言っていないのです。
神宮外苑の土地に対しては、もともとはその当時、渋沢栄一が中心になって「明治神宮奉賛会」という組織が作られ、全国や海外から寄付を集め、それで土地を買って造営できたもので、それを明治神宮に献上したものです。
そのときその「美観を永久に保全すること」を要請しており、地権者だから自由に開発していいというものではないということを明確に指摘しています。
東京都は2020年東京オリンピック、パラリンピックにかこつけて、この地区を世界に誇れるスポーツクラスター、スポーツ施設の集積地として整備することを決定し、神宮外苑の風致地区としての建築基準をなし崩しにしました。風致地区での建築基準によれば高さ15メートル以上の建物は建てられません。そして更に積み増しできる容積率などと言う訳のわからない制度を作り、神宮外苑再開発計画の布石としたのです。
しかしながら、明治神宮が準ずるべきものは、創建に力を尽くした渋沢栄一らそして当時、献金、献木、勤労ご奉仕を行なって神宮外苑を創りあげた国民たちの創建の思いです。 歴史と伝統を踏み躙り、先人の思いを軽んじるばかりか、その願いを無視した計画は誇りある世界に名だたる都市、東京の尊厳を著しく傷つける愚計画であり、見直しどころか都知事の承認、都議会での決議以前に遡り白紙とされ、二度と討議する余地のないものであると考えます。
神宮外苑に再開発は無用です。
私たちは今重要な局面を迎えています。
ここで断固として東京都庁、東京都知事の権力が私たち国民の権利よりも力を持つ事を許してはいけないのです。日本は民主国家であり、民が主です。国も町もその民意が尊重されガイドラインとなってその国づくり町づくりが進められるべきです。東京都庁及び東京都知事も同様で、彼らは都民のために都民の民意を何よりも尊重して都政を運営するために存在します。私たちを服従させるためにいるのではありません。それができないのなら辞めればいいのです。神宮外苑地区再開発反対運動は、そう言った意味で現在の日本社会が抱えている多くの問題を内蔵しています。
未来の子供達に健やかで平等で自由な社会を残すために今ここで私たちが立場を逆転させ、進路変更しなければいけません。
今こそ皆さん一人一人のお力が必要な時はありません。今やらなければ、あの時やっておけばと後悔したところで、奪われた私たちの庭、神宮外苑は戻って来ません。
一人一人が立ち上がって何か、一つでもできる事をやってください。
神宮外苑とその森を再開発という魔の手から守るために、そして私たちのよりよい未来を築くためです。民意を無視して行政の独断で押し進める。こんな行政の在り方で良いわけがないのです。
引き続き、どんどん 都知事に、都庁に反対の意を示すメッセージ を送ってください。
1) 「公示」(東京都環境影響評価条例第五十九条第一項)による「実施制限の解除」(東京都環境評価条例第六十一条)を行わない
2) 8月の総会で承認されたいちょう並木の根系、水系、土壌の調査を従来決定されたように工事の是非を検証すべく、工事前に行ないその結果を丁寧に審議する。
を、強く要望してください。
●メールで要望を送信する 〜メールフォームより
●ハガキや手紙で要望を郵送する
〜〒163-8001東京都庁 「都民の声総合窓口」宛 住所は不要です。
●要望書の書式にして都庁に直接提出する
〜要望書書式 左上に宛名である東京都知事小池百合子様と記入し、自分の名前、
団体名を明記。必ず連絡先を明記してください。連絡先がないと無効になります
●秘書室メールアドレス S0000037@section.metro.tokyo.jp
なお元ラグビー日本代表中尾剛さんが発起人となって立ち上げて下さった
「秩父宮ラグビー場をこの地で継承したい。「ラグビーの聖地」の移転・改悪を止めよう。」
のネット署名、絶賛拡散中です。
こぞって署名とそして拡散をお願いいたします。
数は力です。
よろしくお願いします。