【4/24提出!】東京メトロは女性専用車両への男性による悪質な乗り込みなどの差別被害を防止し,性差別・民族差別を禁止するルールを作ってください!

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【4月24日、東京メトロへ太田啓子弁護士とともに、直接申し入れを行うことが確定しています。いただいた署名は直接提出し、皆様からの声を届けます!】

 


女性専用車両に反対する一部団体が朝の通勤ラッシュ時に、女性専用車両内にわざと男性が乗り込む行為を繰り返すことが大きな問題となっています。マスコミでも大きく報道されたように、これらの団体は10年余りにわたって、女性専用車両への男性乗車を繰り返し、周囲の女性乗客にも無断でその一部始終を撮影し、インターネット上に動画でアップロードしてきました。

 
女性専用車両は痴漢はじめ性差別・性暴力から女性を守るために導入されたものであり、積極的な差別是正策として当然正当で必要なものです。そして女性乗客に不安・恐怖を与えることを十分に知りながらも意図的に男性が女性専用車両に乗り込む行為は、明らかに女性差別(*1)であり、性暴力の助長・煽動にもあたる非常に危険な行為です。

 
しかし残念ながら東京メトロ(東京地下鉄株式会社)は、女性専用車両について男性乗車をルールによって禁止しておらず、駅員が女性専用車両にわざと乗り込んだ男性加害者を降車させることができていません。マスコミに大きく報じられた今年2月16日の千代田線の女性専用車両への男性乗車時も、現場に駆けつけた駅員は、加害者が駅員の降車要請を無視するとそれ以上何もせず、ラッシュ時に12分も遅延させた挙句、不安と恐怖を抱く女性乗客を放置して、加害者を乗せたまま発車させてしまっています。

 
私たちARICは当時女性専用車両に乗車していたある女性から直接話を伺いました。特に、

  • 加害男性らが他の女性乗客に暴力や危害を加える危険性を感じ、恐怖を覚えたこと
  • 男性が危害を加えないように駅員が一緒に乗車してくれなかったことに大きな不安と憤りを覚えたこと

を訴えていました。

 
この状況は非常に危険です。放置すれば繰り返される差別がいつ暴力に発展するかわかりません。性や民族などの差別を動機とする暴力・犯罪(ヘイトクライム)は、実際に過去にも深刻な事件が多発しています(*2)。

 
このような差別を未然に防止するためには、実効的な差別禁止ルールを設ける必要があります。違反した悪質な乗客に対しては駅員に女性専用車両から降車させる権限と義務を与え、何らかの罰則を課すべきです。鉄道会社が車内・駅構内という公共空間で差別を禁止することは、日本も批准する女子差別撤廃条約や人種差別撤廃条約上の要請でもあります。多くの外国人観光客を迎える2020年の東京五輪を控え、鉄道を誰もが差別なく利用できるように対策を講ずべき時ではないでしょうか。

私たちは、東京メトロに対して以下の措置を取られることを求めます。

 

  記

 
1.女性専用車両への男性(介助者など特別な場合を除く)の乗り込みを禁止し、明文化したルールとして定め啓発に勤めること。

2.  1のルールに違反した者に対しては、駅員や乗務員が降車を求めるよう定めること。また、加害者が降車措置に従わない場合、各地警察機関と連携し、強制力を持った対応を行うこと。

3.人種、民族、性などあらゆる差別を禁止し、明文化したルールとして定め、その撲滅を社会的に宣言すること。

4. 1~3を実行するにあたり、駅員や乗務員に研修を行うこと。また適切な処置を取らなかった場合、職務規定違反とすること。

以上です。

 

 

どうぞよろしくお願いします。

  

反レイシズム情報センター(ARIC)

2018年4月11日

 


*1 ここでの「女性差別」とは女子差別撤廃条約第1条にいう「女子に対する差別」のこととします。それは「性に基づく区別,排除又は制限であつて,政治的,経済的,社会的,文化的,市民的その他のいかなる分野においても,女子(婚姻をしているかいないかを問わない。)が男女の平等を基礎として人権及び基本的自由を認識し,享有し又は行使することを害し又は無効にする効果又は目的を有するもの」(第1条)です。(日本政府訳です。引用元はこちら

 
*2 例えば、女性専用車両導入の契機となった1988年には大阪の御堂筋線で2人組の痴漢を注意した女性がレイプされる「御堂筋線事件」が発生しました。90年代には朝鮮学校に通う女子学生が民族衣装を切り裂かれた事件(「チマチョゴリ切り裂き事件」)が頻発しています。最近私たちARICにも、外国人留学生が電車内で外国語を話していたら腕をつかまれたり外国人だということがわかると暴言を吐かれるなどの被害相談が多数寄せられています。

 

 ※女性専用車両乗り込みなど鉄道で差別を目撃された方は、ぜひ反レイシズム情報センター(ARIC)までリポートをお寄せください。鉄道各社に被害実態を伝え、弁護士と協力のうえ差別防止対策を要請いたします。