「有効な婚姻」なのに、婚姻届が受理されない? 「日本人どうしの海外での別姓婚」を戸籍に登録してください

「有効な婚姻」なのに、婚姻届が受理されない? 「日本人どうしの海外での別姓婚」を戸籍に登録してください

開始日
2022年6月30日
現在の賛同数:7,612次の目標:10,000
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この署名で変えたいこと

署名の発信者 想田 和弘

映画監督の想田和弘と、映画プロデューサー/太極拳師範の柏木規与子と申します。

私たちは1997年、当時住んでいた米国ニューヨーク市で別姓のまま結婚しました。別姓を選んだのは、夫婦のどちらかがどちらかに同化するのではなく、お互いの違いやルーツを尊重しながら仲良くやっていこうと考えたからです。

しかし別姓のままでは、日本の自治体に婚姻届を受理してもらえません。

そこで私たちは夫婦別姓訴訟弁護団とともに、国を相手に訴訟を起こしました。その結果、2021年4月、東京地裁は私たちの婚姻は日本の法律上も「有効に成立している」と判断しました。一方、戸籍への記載については、「家庭裁判所に不服申立てするのが適切」として退けました。控訴しなかったので、判決は確定しました。

裁判所が認定したように、私たちが日本においても法律上の夫婦として認められるならば、身分登録簿である戸籍にも婚姻の事実が記載されるべきです。そこで6月13日、私たちは「夫の氏」「妻の氏」の両方に印をつけた婚姻届を千代田区役所へ提出しました。東京地裁の判決文や、ニューヨーク市が発行した婚姻証明書なども添付しました。

しかし、私たちの届出は「不受理」となりました。

それを受け、本日2022年7月4日、私たちは東京家庭裁判所へ不服申立てをしました。もし家裁が婚姻届の受理を命令する審判を下すなら、海外での別姓婚を戸籍にも記載する道筋が開ける可能性があります。日本人どうしの結婚について選択的夫婦別姓が部分的に実現します。

私たちは、別姓を選択して結婚したいのに許されず、苦しんでいる方々がたくさんおられるのを知っています。私たちは、選択的夫婦別姓制度が正式に法制化されることを目指して、皆さんの代表選手のつもりで、訴訟や申し立て等のアクションをおこなっています。

夫婦別姓を選べないのは、世界でも日本だけです。今回の署名活動では、私たちは国に対し、外国で有効に成立した別姓婚が戸籍に記載できるように求めます。そして、日本でも選択的夫婦別姓制度が実現してほしいと願う皆さんの声も一緒に、国に届けたいと考えています。ぜひ、皆さんの賛同の声・応援の声を、私たちのキャンペーンに寄せてください。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

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