

農林水産省の令和7年度補正予算で、アニマルウェルフェア畜産に関する補助金が2つできました。
1つ目は、ケージフリー等、アニマルウェルフェア畜産に係る初期投資にかかる費用についての補助金です。これまでも畜産クラスター事業の中で賄うことは可能だとされてきましたが、この補助を使う場合には「収益性の向上や規模の拡大」が求められ、工場畜産の効率化を緩める形となるアニマルウェルフェア施設の整備には使いにくいものでした。
令和7年度補正予算では、この「収益性や規模拡大要件」が外れるという重要な変化がもたらされました。つまり、成果が収益ではなく、アニマルウェルフェア向上で良いということです。
ケージから鶏を外に出す、ストールから豚を外に出すことでアニマルウェルフェアは明確に向上するため、この変更によってケージフリーや妊娠ストールフリーへの補助申請のハードルが大きく下がったことになります。
2つ目は、鶏肉の流通構造の高度化や国際競争力の強化を図るための「アニマルウェルフェア対応型のスタニング設備」つまり鶏の「制御式空気気絶処理」への補助枠が新たに設けられました。補助額は導入機材の半分が負担されるものです。これにより、屠畜時の鶏たちの苦しみを大きく減らすことが可能です。
この成果は、2024年にスタートさせた本署名によるところもとても大きいです。ご協力くださった皆様に、心からの感謝を申し上げます。
今後以上の補助金が実際に運用されるように、アニマルライツセンターでは働きかけを継続し、畜産動物たちの苦しみを減らすため力を尽くしたいと存じます。
参考URL:
持続可能な畜産への補助について
→https://arcj.org/issues/farm-animals/pig/subsidies-for-sustainable-livestock-farming-strengthened/
食鳥処理場でのガススタニングに仕える補助金について
→https://arcj.org/issues/farm-animals/broiler/cas-subsidies-for-animal-welfare-have-begun/