宛先:ジャン=リュック・ムダンクトゥールーズ市長 トゥールーズのサン・セルナン広場の有効活用と 2000年にわたる遺跡の保全のために

宛先:ジャン=リュック・ムダンクトゥールーズ市長 トゥールーズのサン・セルナン広場の有効活用と 2000年にわたる遺跡の保全のために
今、トゥールーズでは...
サン・セルナン広場の都市整備計画が持ち上がっています。この計画を踏まえ、この夏地質調査が実施され、ロマネスク様式のすばらしい2つの柱頭と1枚の珍しい墓碑を含む出土品が発見されました。
この都市整備計画は深さ数メートルにわたって分布する2000年以上にわたる歴史の遺跡に影響を及ぼします。ここには、
古代末期と中世前期の異教と初期キリスト教の大墓地
最初の初期キリスト教教会の遺跡
現存するロマネスク様式の大教会の建築要素
フランス革命後に破壊された修道院の回廊と建物の一部
などが埋もれています。
それはまるで、古代から前世紀までのトゥールーズの歴史の重要な一端が蘇るかのようです。
ところが、都市整備計画は、この豊かで貴重な遺産を考慮することなく決められてしまっているようです。このままでは、第一級の考古学的地層の破壊を引き起こしかねません。
市長への請願
市議会による現行のサン・セルナン広場整備計画に関し、ジャン=リュック・ムダンクトゥールーズ市長に次のように請願いたします。
計画対象地区全体について、この夏実施された評価調査だけでなく、徹底した考古学発掘を実施する。徹底した発掘調査をしなければ、埋もれている遺跡が破壊され、取り返しのつかない損失が生じてしまうでしょう。
また、整備計画を次のように変更することを請願いたします。
回廊と修道院の遺跡を活かし、バジリカ聖堂および聖堂付属の美術館と一体化した調和のとれた展開を図る。
このかけがえのない遺産の将来世代への継承を保証し、バジリカ聖堂を劣化(西正面は早急な修復が必要)や破壊行為(19世紀に設けられた鉄格子による保護は維持することが重要)のあらゆるリスクから保護する必要性を考慮する。
そうすることができれば、この場所全体がトゥールーズのユネスコ世界遺産への登録の強力な切り札となることでしょう。
サン・セルナン広場保全会(Collectif Sauvegarde Place Saint-Sernin)
36 rue Gatien Arnoult 31000 Toulouse
詳しくは次のサイトをご覧ください。
市議会の計画について:
http://societearcheologiquedumidi.fr/_samf/saint-sernin/saint-sernin-decryptages.htm
欧州レベルで重要な「グラン・サン・セルナン」計画案について:
http://societearcheologiquedumidi.fr/_samf/saint-sernin/saint-sernin-musee-de-l-oeuvre.htm
南フランス考古学会(Société Archéologique du Midi de la France)のサン・セルナン関係文書:
http://societearcheologiquedumidi.fr/spip.php?rubrique16