岩手県遠野市 猿ヶ石川源流の水力発電計画中止を求める署名


岩手県遠野市 猿ヶ石川源流の水力発電計画中止を求める署名
署名活動の主旨
岩手県遠野盆地は周囲の山々から猿ヶ石川水系の本流と数多くの支流が集まり、森林や田畑を潤し人の暮らしを支えています。遠野の人々にとって猿ヶ石川は母なる川です。
遠野は多くの伝承や民話が残り、人々の営みが豊かな自然と共にある土地です。日本の原風景を守り残す事を市の方針にしています。
遠野は全国の旅人や釣り人にとって憧れの地であり、豊かな森と清らかな川の流れは太古から美しい天然渓流魚や様々な野生動物を育んできました。
昨年、東京の電力開発業者が猿ヶ石川源流部の薬師岳における小水力発電計画を発表しました。
猿ヶ石川源流は山奥のため、これまで一部の釣り人しか目にすることもありませんでしたが、実は遠野で最も美しい渓谷です。
この発電計画は、猿ヶ石渓谷の生態系や釣り場環境に深刻な影響を与え、自然景観を損なうものです。
このような源流地帯の細い水流を奪って、貴重な自然を壊してまで、少ない電気を作る価値が本当にあるでしょうか?
2025年12月の住民説明会以降、若い子育て世代を中心に、多くの地元住民から建設反対や懸念の声が上がりました。
発電所計画の問題点
①地球環境を守るための再生可能エネルギー開発で地球環境を破壊するというのは矛盾しています。
②事業者によると、導水距離(減水区間)3.74㎞、最大出力1千㎾、川の水を9割以上取る可能性がある(※説明会後に社員から聞き取り)とのことで、川と森の生態系が破壊されます。地下水への影響や水質悪化は更に下流まで及ぶと考えら生れます。 河川維持流量(取水ダムより下流にそのまま流す水量)について具体的な説明は無く、基準となる国交省ガイドラインも生物への影響を軽視した内容です。この様に取水割合が多すぎる事が環境影響の観点から見て最大の問題点です。 ※末尾に参考数値記載
③減水区間は泥が堆積し、水が澱みます。水質悪化の影響は下流まで及びます。
増水の際には川が濁る時間が建設前より長期化し、環境悪化や水産物の品質低下につながります。
④減水区間は猿ヶ石川本流で最後に残された、天然イワナが自然繁殖し、貴重な生態系が残る場所です。天然魚の遺伝子を守るために養殖魚の放流は行われていません。現地の大出集落より下流では、すでに天然イワナはいません。大半の釣り人は釣ったイワナを自主的に再放流して釣り場環境を大切に守ってきました。
しかし取水されれば水枯れが発生し、水質は悪化、イワナの繁殖が難しくなります。これは既存の稼働中の発電河川を見れば明らかです。
⑤猿ヶ石川は全国から多くの釣り人が繰り返し訪れる、人気の渓流釣り場です。川と天然イワナは遠野の重要な観光資源です。 もし発電所が稼働すれば、減水区間はイワナの激減と水量減少のために釣りができなくなります。下流の棲息環境も悪化し魚が減少します。
環境を壊され水が流れない川に、いくら補償金で養殖魚を放流しても、元のような豊かな川は取り戻せません。今後、市内で水力発電所建設が続けば釣り人は遠野に来なくなるでしょう。
⑥予定地に生息する動植物や、取水の影響の可能性について、事業者は何も調査していません。開発を許可するのは早計過ぎます。
絶滅危惧種や貴重な固有種が棲息している可能性もあります。 すぐそばの早池峰山には、そこでしか見られない5種の固有種の植物や準固有種が繁殖しています。この山域はそのように貴重な自然が残っている場所であり、ダム建設予定地は早池峰国定公園の指定地区に隣接した天然林です。
⑦建設予定地の薬師岳を経て早池峰山山頂の奥宮に至る遠野の奥山は、歴史ある早池峰神社の神域です。『永遠の日本のふるさと』『自然と文化を愛し⋅⋅⋅』を標榜する遠野にとって、なるべく手を付けずに自然環境を残したいエリアです。
早池峰神社の祭神は、川に座し水と祓いを司る女神と云われる瀬織津姫であり、猿ヶ石川そのものと言っても過言ではありません。
⑧奥山の自然は未来の世代に残したい遠野の宝です。山に囲まれた遠野ですが、人工林が大半で、貴重な天然林は主に今回の建設予定地の様な渓流沿いに残るのみです。配慮に欠いた開発計画は認められません。
⑨今回の発電所計画は住民が要望したものではありません。遠野市が後押ししているのでもなく、市が推進している事業でもありません。
地域住民からは多くの反対と懸念の声が出ています。地元への恩恵は不明です。事業者は自治会へ協力金を支払うと言っていますが金額も期間も分かりません。地域は後世まで負の遺産を押し付けられ、デメリットの方が大きいのです。
⑩運転開始20年後のFIT(固定価格買取制度)期間終了や電力買取価格引き下げ等により採算が取れなくなったり会社が倒産した場合、ダムや建造物が撤去されず放置される恐れもあります。
⑪太陽光、風力、水力のような再エネ発電が増えるほど再エネ賦課金で私たちの払う電気代は高くなります。 また再エネに投入されている補助金の出どころは私たちの払う税金です。
⑫日本では再生可能エネルギーを推進してきましたが、一方で採算問題、環境問題、利権問題、地球温暖化とCo2の因果関係への疑念、等の非合理性が噴出しており、今は再エネそのものを冷静に考えなければいけない局面にあります。
⑬住民説明会は全くの内容不足で曖昧なため、再エネ特措法で定められた要件を満たしていません。そのため判断材料も足りません。事業者は適法に説明会をやり直す必要があります。
水力発電は持続可能なエネルギー源として有用であり、拡大はやむを得ませんが、自然環境への負荷を考慮した慎重な開発が求められます。取水量を適正に制限したり、設置場所選定や他の技術を活用した代替案を模索し、遠野の自然環境が脅かされないような開発計画が必要です。
今回起きている事は遠野市だけの問題ではありません。全国で同様の建設計画が多数進行しています。
遠野市内だけでも既に3件の水力発電計画が進行中です。
持続可能な開発=再生可能エネルギー推進、の美名の下に不適切な乱開発を黙認すれば、近い将来全国で取り返しのつかない環境問題に発展します。このままでは全国で奥山の生態系が壊され、渓流釣り場も消滅しかねません。
猿ヶ石川や薬師岳の自然環境を守るために、猿ヶ石川が悪い前例とならないために、皆様のご支援とご署名をお願いします。行動を起こし、美しい川と森を未来の世代に残すためにお力添えください。
遠野市議会に請願する場合の市への要望内容 (案)
- 自然環境を守るために事業の監視強化。
- 川を守るため上猿ヶ石川漁業協同組合への支援強化。
- 市内の貴重な自然を守るため、市が先導してトラスト運動を推進する。
- 乱開発から自然環境を守り開発を規制するための市条例を制定、改正。
- 自然環境に悪影響のある水力発電計画を規制するために、ガイドラインを見直すよう関係機関(国、県等)に働きかける。
- 自然環境保全と開発とを両立する、遠野市独自の再生可能エネルギー政策を策定し、推進する。
参考数値
(遠野の川を考える会による試算)
・取水ダム予定地の流域面積8.5㎢
・計画条件で1千㎾発電に必要な流量
0.450㎥/s
・附馬牛町の年間降水量(過去10年間)
最小値2025年 1278㎜
最大値2024年 1632㎜
・取水ダム予定地の年間平均流量
最小値2025年 0.172㎥/s
最大値2024年 0.220㎥/s
※降水量のうち大気中への蒸散+地下への浸透を50%、河川流入を50%と仮定。
※全量取水しても目標の発電力になりません。
・渇水年2025年の月別平均流量
最小値2月 0.045㎥/s
最大値9月 0.430㎥/s
※仮に川幅3m、流速50㎝/秒なら、水深は30㎜~287㎜です。
※そこから9割取水した場合、水深が3㎜~29㎜になります。イワナは生息できるのでしょうか?
※河川維持流量の算出は渇水年の数値を基準に計算されます。
・国交省ガイドラインで発電ダムに求められる河川維持流量(小水力は対象外)
0.1~0.3㎥/s/100㎢ (規定により、さらに減らすことも可能)
ガイドラインを猿ヶ石川予定地に当てはめた場合の河川維持流量
0.0085~0.0255㎥/s (8.5~25.5㍑/秒)
渇水年の水量(2025年平均)に対して 4.9~14.8%
※仮に川幅3m、流速50㎝/秒なら、取水後は水深が5.7㎜~17㎜になります。

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署名活動の主旨
岩手県遠野盆地は周囲の山々から猿ヶ石川水系の本流と数多くの支流が集まり、森林や田畑を潤し人の暮らしを支えています。遠野の人々にとって猿ヶ石川は母なる川です。
遠野は多くの伝承や民話が残り、人々の営みが豊かな自然と共にある土地です。日本の原風景を守り残す事を市の方針にしています。
遠野は全国の旅人や釣り人にとって憧れの地であり、豊かな森と清らかな川の流れは太古から美しい天然渓流魚や様々な野生動物を育んできました。
昨年、東京の電力開発業者が猿ヶ石川源流部の薬師岳における小水力発電計画を発表しました。
猿ヶ石川源流は山奥のため、これまで一部の釣り人しか目にすることもありませんでしたが、実は遠野で最も美しい渓谷です。
この発電計画は、猿ヶ石渓谷の生態系や釣り場環境に深刻な影響を与え、自然景観を損なうものです。
このような源流地帯の細い水流を奪って、貴重な自然を壊してまで、少ない電気を作る価値が本当にあるでしょうか?
2025年12月の住民説明会以降、若い子育て世代を中心に、多くの地元住民から建設反対や懸念の声が上がりました。
発電所計画の問題点
①地球環境を守るための再生可能エネルギー開発で地球環境を破壊するというのは矛盾しています。
②事業者によると、導水距離(減水区間)3.74㎞、最大出力1千㎾、川の水を9割以上取る可能性がある(※説明会後に社員から聞き取り)とのことで、川と森の生態系が破壊されます。地下水への影響や水質悪化は更に下流まで及ぶと考えら生れます。 河川維持流量(取水ダムより下流にそのまま流す水量)について具体的な説明は無く、基準となる国交省ガイドラインも生物への影響を軽視した内容です。この様に取水割合が多すぎる事が環境影響の観点から見て最大の問題点です。 ※末尾に参考数値記載
③減水区間は泥が堆積し、水が澱みます。水質悪化の影響は下流まで及びます。
増水の際には川が濁る時間が建設前より長期化し、環境悪化や水産物の品質低下につながります。
④減水区間は猿ヶ石川本流で最後に残された、天然イワナが自然繁殖し、貴重な生態系が残る場所です。天然魚の遺伝子を守るために養殖魚の放流は行われていません。現地の大出集落より下流では、すでに天然イワナはいません。大半の釣り人は釣ったイワナを自主的に再放流して釣り場環境を大切に守ってきました。
しかし取水されれば水枯れが発生し、水質は悪化、イワナの繁殖が難しくなります。これは既存の稼働中の発電河川を見れば明らかです。
⑤猿ヶ石川は全国から多くの釣り人が繰り返し訪れる、人気の渓流釣り場です。川と天然イワナは遠野の重要な観光資源です。 もし発電所が稼働すれば、減水区間はイワナの激減と水量減少のために釣りができなくなります。下流の棲息環境も悪化し魚が減少します。
環境を壊され水が流れない川に、いくら補償金で養殖魚を放流しても、元のような豊かな川は取り戻せません。今後、市内で水力発電所建設が続けば釣り人は遠野に来なくなるでしょう。
⑥予定地に生息する動植物や、取水の影響の可能性について、事業者は何も調査していません。開発を許可するのは早計過ぎます。
絶滅危惧種や貴重な固有種が棲息している可能性もあります。 すぐそばの早池峰山には、そこでしか見られない5種の固有種の植物や準固有種が繁殖しています。この山域はそのように貴重な自然が残っている場所であり、ダム建設予定地は早池峰国定公園の指定地区に隣接した天然林です。
⑦建設予定地の薬師岳を経て早池峰山山頂の奥宮に至る遠野の奥山は、歴史ある早池峰神社の神域です。『永遠の日本のふるさと』『自然と文化を愛し⋅⋅⋅』を標榜する遠野にとって、なるべく手を付けずに自然環境を残したいエリアです。
早池峰神社の祭神は、川に座し水と祓いを司る女神と云われる瀬織津姫であり、猿ヶ石川そのものと言っても過言ではありません。
⑧奥山の自然は未来の世代に残したい遠野の宝です。山に囲まれた遠野ですが、人工林が大半で、貴重な天然林は主に今回の建設予定地の様な渓流沿いに残るのみです。配慮に欠いた開発計画は認められません。
⑨今回の発電所計画は住民が要望したものではありません。遠野市が後押ししているのでもなく、市が推進している事業でもありません。
地域住民からは多くの反対と懸念の声が出ています。地元への恩恵は不明です。事業者は自治会へ協力金を支払うと言っていますが金額も期間も分かりません。地域は後世まで負の遺産を押し付けられ、デメリットの方が大きいのです。
⑩運転開始20年後のFIT(固定価格買取制度)期間終了や電力買取価格引き下げ等により採算が取れなくなったり会社が倒産した場合、ダムや建造物が撤去されず放置される恐れもあります。
⑪太陽光、風力、水力のような再エネ発電が増えるほど再エネ賦課金で私たちの払う電気代は高くなります。 また再エネに投入されている補助金の出どころは私たちの払う税金です。
⑫日本では再生可能エネルギーを推進してきましたが、一方で採算問題、環境問題、利権問題、地球温暖化とCo2の因果関係への疑念、等の非合理性が噴出しており、今は再エネそのものを冷静に考えなければいけない局面にあります。
⑬住民説明会は全くの内容不足で曖昧なため、再エネ特措法で定められた要件を満たしていません。そのため判断材料も足りません。事業者は適法に説明会をやり直す必要があります。
水力発電は持続可能なエネルギー源として有用であり、拡大はやむを得ませんが、自然環境への負荷を考慮した慎重な開発が求められます。取水量を適正に制限したり、設置場所選定や他の技術を活用した代替案を模索し、遠野の自然環境が脅かされないような開発計画が必要です。
今回起きている事は遠野市だけの問題ではありません。全国で同様の建設計画が多数進行しています。
遠野市内だけでも既に3件の水力発電計画が進行中です。
持続可能な開発=再生可能エネルギー推進、の美名の下に不適切な乱開発を黙認すれば、近い将来全国で取り返しのつかない環境問題に発展します。このままでは全国で奥山の生態系が壊され、渓流釣り場も消滅しかねません。
猿ヶ石川や薬師岳の自然環境を守るために、猿ヶ石川が悪い前例とならないために、皆様のご支援とご署名をお願いします。行動を起こし、美しい川と森を未来の世代に残すためにお力添えください。
遠野市議会に請願する場合の市への要望内容 (案)
- 自然環境を守るために事業の監視強化。
- 川を守るため上猿ヶ石川漁業協同組合への支援強化。
- 市内の貴重な自然を守るため、市が先導してトラスト運動を推進する。
- 乱開発から自然環境を守り開発を規制するための市条例を制定、改正。
- 自然環境に悪影響のある水力発電計画を規制するために、ガイドラインを見直すよう関係機関(国、県等)に働きかける。
- 自然環境保全と開発とを両立する、遠野市独自の再生可能エネルギー政策を策定し、推進する。
参考数値
(遠野の川を考える会による試算)
・取水ダム予定地の流域面積8.5㎢
・計画条件で1千㎾発電に必要な流量
0.450㎥/s
・附馬牛町の年間降水量(過去10年間)
最小値2025年 1278㎜
最大値2024年 1632㎜
・取水ダム予定地の年間平均流量
最小値2025年 0.172㎥/s
最大値2024年 0.220㎥/s
※降水量のうち大気中への蒸散+地下への浸透を50%、河川流入を50%と仮定。
※全量取水しても目標の発電力になりません。
・渇水年2025年の月別平均流量
最小値2月 0.045㎥/s
最大値9月 0.430㎥/s
※仮に川幅3m、流速50㎝/秒なら、水深は30㎜~287㎜です。
※そこから9割取水した場合、水深が3㎜~29㎜になります。イワナは生息できるのでしょうか?
※河川維持流量の算出は渇水年の数値を基準に計算されます。
・国交省ガイドラインで発電ダムに求められる河川維持流量(小水力は対象外)
0.1~0.3㎥/s/100㎢ (規定により、さらに減らすことも可能)
ガイドラインを猿ヶ石川予定地に当てはめた場合の河川維持流量
0.0085~0.0255㎥/s (8.5~25.5㍑/秒)
渇水年の水量(2025年平均)に対して 4.9~14.8%
※仮に川幅3m、流速50㎝/秒なら、取水後は水深が5.7㎜~17㎜になります。

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2026年1月7日に作成されたオンライン署名