心ある皆さん どうか力を貸してください
文科省が夏休みの短縮を発案しました
学校の働き方改革のもとに…
子ども教師も誰も望んでいません
かつては市川市で発案されたものが、今度は全国規模で各地域に襲いかかってきます。
関係者は、「なぜこれが働き方改革になるのかわからない」と口々に言います。
子どもたちは「なんでこんなことするの」と涙を流す。
報道では教師も子どもも家庭もみんなが助かるような伝え方ですが、当事者の現場の先生や子どもからは悲痛な声で溢れています。
令和4年千葉県市川市でも、市教委が夏休み短縮を発案しました。
しかし、それは立場を越えた人々の願いにより棚上げに至りました。
PTA、教師、市民、退職教師、組合、非組合員、議員団、大学教授、著名人、メディアという思想や立場を越えた純粋な訴えが結実したのです。
家庭は8月も給食をあてにできると思われがちです。しかし、全ての給食室にエアコンがあるわけではありません。酷暑では食材の保存も困難です。そのリスクから8月は給食が出せないので、「保護者に弁当作りをお願いすることになる」とある栄養士さんは語りました。これでは本末転倒です。生活に窮する家庭はますます苦しむでしょう。もちろん地域にもよります。
また、校舎は断熱加工が済んでいないことに加え、コロナ禍による換気の奨励から、首都圏では、エアコンフル稼働でも教室は30℃を超えます。
水泳学習が熱中症警戒アラートで中止になる酷暑のピークに、子どもたちは、重いタブレットと1L程の水筒を持ち、炎天下を歩いて登下校します。
校長室、職員室、保健室は、教室に入れない子、不登校傾向の子の居場所のために開放しています。発達障害で二次障害が悪化した子が、授業中も廊下を走り回る。
特別支援の専門家がいれば、こうした子たちの適応は、充分可能なのですが、そうした貴重な人材も多忙から次々と倒れていきます。まさに学校崩壊。毎年必ず担任の誰かが倒れ、教務主任も管理職も、担任の代行をすることが常態化しています。
現場は「夏休み短縮は働き方改革にならない」と口を揃えて言います。退職を決意する人もいます。
保健室は熱中症の子の対応でパンク状態。プールの水温は屋外なのに温水プール並。今後も気温上昇に歯止めがかかる目途はありません。
こうした惨状をよそに、教員採用試験の倍率は年々低下の一途を辿っています。
夏休み短縮は、子どもも教師も保護者も救われるものなのでしょうか?
生活に窮する家庭の支援は、福祉と教育の両方で、行政が総体としてあらゆる角度から担うべきです。しかし、教育、福祉、医療の人材不足と労働環境の悲惨さは社会問題といっても過言ではありません。
どうして共働きではないと生活が維持できない社会になってしまったのでしょうか?
どうして貧困が生まれるのでしょうか?
そもそもの貧困と格差と生活苦を生んだ社会は誰が責任を負うべきなのでしょうか?
夏休みを短縮すれば、多くの人が救われるという欺瞞に満ちた潮流には、疑問を禁じ得ません。
「文科省の夏休み短縮の再考」の趣旨の署名
もちろん、短縮を文科省が命令したわけではありません。しかし、圧力に屈し忖度する教委の姿は想像に難くありません。
この取組に賛否はあるでしょう。しかし、多様性の共存こそが民主主義の真髄です。
私の言葉は私のものでしかありません。だからこそ、他人の描いた筋書きに惑わされることなく、皆さんの内なる目で真実を見極めていただきたいのです。
日本社会の根本的な問題に迫るきっかけとなることを願っています。
子どもたちと日本の未来のため
心ある皆さん どうか 力を貸してください

