Petition update孤立死産したベトナム人技能実習生グエットさんの無罪判決を求めます!刑事裁判第一回公判報告と今後の刑事裁判公判予定
ベトナム人技能実習生グエットさんの裁判を 支援する会Japan
Jun 2, 2024

死産した子の遺体を遺棄したとして起訴されたベトナム人技能実習生グエットさんの刑事裁判第一回公判報告と今後の刑事裁判公判予定

  2024年6月2日 中島 眞一郎(コムスタカー外国人と共に生きる会)

第一回公判の報告

孤立死産し死体遺棄罪で逮捕・起訴されたベトナム人技能実習生グエットさんの無罪を争う刑事裁判第一回公判が、2024年5月14日(火曜日)午後2時30分から、福岡地方裁判所911号法定で開かれました。

当初の予定されていた1009号法廷(傍聴席24席)から、予想される傍聴者数が多いということで911号法廷(傍聴席48席)に変更になり、傍聴券配布はなく先着順で午後2時から開廷されました。マスコミの記者席はもうけられておらず、傍聴席は満席となり、一部のマスコミ関係者は傍聴できない社も相当数いました。冒頭の2分間、テレビの代表社による撮影があり、その後、被告人のグエットさんが腰縄手錠をつけられて入廷し、ベトナム語の通訳人の宣誓、そして裁判が始まりました。そして、裁判の第一回公判はベトナム語の通訳が入り、約1時間後の午後3時30分頃に終了しました。

裁判官による人定質問(被告人への名前、生年月日、国籍、日本の住所、職業などを確認)、検察官(2名の検察官が出廷)による起訴状の朗読(「(要約)死産した子どもの死体を、室内にあったゴミ箱に投棄し、死体を遺棄した」)、裁判官による被告人への黙秘権の説明後に、裁判官が被告人に罪状認否(「検察官の起訴状について認めますか」)を尋ね、これに対してグエットさんは、「私は子の遺体を投棄していません。私は無罪です」と答えました。また、被告人の弁護士も、「子の遺体の投棄は行われおらず、被告人は無罪です」と死体遺棄罪の成立を否認し、無罪であると主張しました。次に検察官の冒頭陳述5分間ほど読み上げられ、起訴状には触れられていない、「被告人がビニール袋に入れ、遺体をゴミと一緒に処理しようと考えてゴミ箱に入れた。そして、中をのぞきこんでも遺体が見えないようにケーキの入っていた白い箱を遺体の上にかぶせた」と主張しました。(弁護側の無罪主張の冒頭陳述について、次回公判の冒頭に主張する予定です。)

次に検察官から提出された証拠33点の内容説明と認否がおこなわれ、弁護側は同意しなかった3-4点の供述証拠などの証拠以外は同意しました。

なお、検察官が証拠として提出した他の技能実習生のタイムカードの名前が、別人のものを誤って提出されているのではないかと弁護側が指摘し、次回までに検察官が真偽を確認して回答することになりました。(後日、誤りであることを検察官が認める連絡が弁護士に来ました。)そして、不同意になった検察官提出の証拠の供述調書に関して、検察官は3人(監理団体の通訳人、グエットさんを病院に連れて行き、同行した2人の技能実習生)の証人調べを申請し、弁護人側もこれに同意しました。そして、この3人の証人調べと被告人であるグエットさんの被告人本人尋問の公判期日が以下のように決まりました。なお、弁護人側の証人尋問については、産婦人科の医師の意見書を1ヶ月以内に提出し、それに対する検察官が不同意の場合に、裁判官が採用の有無を決定することになりました それ以外にも、弁護側は、死体遺棄罪の問題に詳しい刑法学者の意見書、ベトナムの埋葬文化や瞑想に関する法令に詳しいベトナム人弁護士の意見書などを裁判所に提出する予定で準備を進めています。

 

グエットさん死体遺棄容疑事件の刑事裁判の今後の予定
※法廷はいずれも福岡地方裁判所 9階 911号法廷(傍聴席48席)

検察官は、グエットさんの事件で、弁護側が不同意とした供述調書で供述した者のうち、グエットさんを病院へ連れて行き同行した2名の技能実習生と病院でグエットさんに面会した監理団体の通訳人1名の合計3名の証人調べを申請し、証人調べが行われることになりました。

第2回公判
日時 2024年6月26日(水)午後2時10分~午後4時30分
内容 弁護人側の冒頭陳述、検察側証人として3人のうち1人の証人調べ

第3回公判 
日時 2024年7月1日(月)午前10時~12時、午後1時30分~午後3時30分
内容 検察側証人として3人うちの2名の証人調べ

第4回公判  
日時 2024年7月8日(月)午後1時30分から午後4時30分
内容  被告人グエットさんの本人尋問

 

第一回公判終了後の報告集会の報告

第1回公判終了後の報告集会を、福岡県弁護士会館2階ホールで開催し、マスコミ関係者を含めて60名を超える参加がありました。技能実習生権利ネットワークの末永さんが担当し、グエットさんの弁護団弁護士(池上弁護士、島弁護士)による第一回公判に至る経緯やその内容の報告、支援団体から熊本のコムスタカー外国人と共に生きる会の中島代表と、技能実習生権利ネットワーク北九州の本村氏からアピール、そして、この日グエットさんのために傍聴に駆けつけてくれたベトナム人のカトリック神父と同僚のベトナム人技能実習生から、「グエットさんが今後働ける職場を見つけていただきたい、また、無罪を勝ち取るためにご協力してほしい」というアピールがありました。そして、多くの参加者からの質疑や感想、意見表明がなされ、無罪署名や裁判費用などのためのカンパの要請をへて、午後5時前に閉会となりました。

Copy link
WhatsApp
Facebook
Nextdoor
Email
X