

4月30日 ニッポン放送の「岡村隆史のオールナイトニッポン」にてナインティナインの岡村隆史さんが先日の発言に対し謝罪を行いました。
これを機に私たちは現在までに集まった署名をオールナイトニッポンに記載してある連絡先を通し岡村さんに提出するとともに、以下の文章を送らせていただきました。
ナインティナイン岡村氏は
「先週のオールナイトニッポンで僕の発言によってたくさんの人たち、特に女性の皆さんに不快感を与えたことについて、まずは心から謝罪させていただきます。本当に申し訳ございませんでした。
どういう発言だったのかということを今ここで詳しく振り返ると、また、不快な気持ちにさせてしまいますのでここは申し訳ございません.
僕の口から直接お伝えさせたいと思いこの場で謝罪させていただきます。コロナウイルスで緊急事態宣言が日本全国に出されている状況で、リスナーの方もそうでない方も多くの人が不自由な生活、苦しい状況にあるなかで大変失礼な発言をしてしまいました。
今、コロナを始め、経済的な問題で生活が苦しくてやむを得ず風俗業につく方がいらっしゃることへの理解や想像力をかけた発言をしてしまいました。
心からお詫びいたします。本当に申し訳ありませんでした。20年以上このパーソナリティーをやらせていただいているのですが、たくさんの方に不快感を与えてしまいました。大変な失言だったと思っています。情けないです。それが本当に正直な気持ちです。そして、発言した部分を自分でもあらためて聞き直してみました。あきらかに大変失礼な発言だったと思います。」
と述べていました。
今回の謝罪に対し、岡村さん宛てに以下のような連絡を差し上げました。
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ナインティナイン・岡村隆史様へ
初めまして。
「女性軽視発言をした岡村隆史氏に対しNHK「チコちゃんに叱られる」の降板及び謝罪を求める署名活動」( http://chng.it/NDLrbKpTnZ)を行なっている一般社団法人Voice Up Japan 代表理事の山本和奈と申します。
現在(日本時間5月1日11:35時)に8125人の署名をいただきています。その趣旨説明の全文を、本メッセージの終わりに添付しておりますので、目を通して頂ければ幸いです。
私たちは、2019年に日本の週刊誌による女性蔑視発言に対し抗議をし、始まった団体です。
私たちの団体には国籍、性別、年齢もバラバラなメンバーが所属しており「日本の性差別」や「声を上げにくい社会」に対し日々活動しています。。
今回の署名活動を行なったきっかけから話させてください。
きっかけは、当団体に所属する学生メンバーからの「岡村さんの発言に対し署名活動を行ったほうがいいと思う。彼の発言はめちゃくちゃ女性軽視だったし、『チコちゃんに叱られる』の番組にこのまま出演続けるのはおかしいと思う。小さい子供も見る番組で、しかもチコちゃんの設定は女の子でしょ?」という訴えから始まりました。
現在の日本社会では著名人、政治家の「差別発言」や「女性軽視・蔑視発言」がほぼ日常的に出ていると認識しております。そして、日本ではそれについて声を上げることもまだタブーであり、何年、何十年と改善されていません。差別発言があっても、例えば「差別する意図はなかったが不快に感じた方がいたら申し訳ない」というような定型文の様な謝罪で状況を収める、というループを繰り返していると感じています。
そこで私たちは、この社会の仕組みを変えなければいけない、そして次の世代に同じ思いをさせることはできないという思いから今回の署名活動を行いました。
決して岡村さんを「追放する」意味ではなく、岡村さんが現在の状況を理解し、そして日本社会に存在する性暴力やセクハラ、性的搾取を助長するのではなく、一緒に連帯し撲滅してほしいと、そういう思いもあり署名活動を行なっています。
4月30日の「ニッポン放送」の謝罪を聞かせていただきました。
正直な感想を述べさせて頂くと、今回岡村さんは、「経済的な問題で生活が苦しくてやむを得ず風俗業につく方がいらっしゃることへの理解や想像力をかけた発言をしてしまいました」と謝罪しており、他の芸能人や著名人、政治家に比べれば、きちんと問題を把握されているのかな、と思わされました。
ですが、「不快な思いをさせて申し訳ない」というおっしゃっていることに対して、やはりさらなる対話が必要だと感じました。問題は発言を聞く側がどう感じたのかではなくて、女性差別や女性の貧困という社会的事実に関する理解であるからです。
岡村さんの今までの活動は私自身含め多くのVoice Up Japan のメンバーが知っており、楽しませてもらっていました。
だからこそ、私たちは4月23日の発言に対し深く傷つきました。そして、社会の現状を学んで変えようとしているからこそ岡村さんからの発言を聞いて絶望しました。
また、NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組もメンバーの多くが長年楽しませていただいていました。
岡村さんの謝罪を得てもなお、Voice Up Japanとして、また署名に賛同していただいた人たちは「チコちゃんに叱られる」の降板を訴えています。
やはり、今回の発言を通し、多くの子供が視聴している、公共放送にて岡村さんが「チコちゃん」と番組を続けることに疑問を思うからです。
ですが、岡村さんはまだ様々な活動を行なっており、先ほど申し上げた通り、「追放する気」はありません。
どうか岡村さんの発信力や影響力を使い、私達が訴える性暴力やセクハラ撲滅やジェンダー平等、そういった啓発活動に賛同していただけないでしょうか。
例えば現在、女優そして#KuToo の署名発案者の石川優実さんが、私達とは別の署名を行なっています。
そちらは石川さんより直接連絡が届くと思うのでここでは詳細を書きませんが、彼女の要望である「岡村さんが女性差別の問題を学ぶ機会の番組」という提案に私たちVoice Up Japanとして賛同しています。
其のために、もし、岡村さんと対談する場を持つことができたら、是非お話させていただきたいと思っています。そして、私達が現在の日本社会に感じる疑問、「おかしい」と思うことを共有させていただきたいと同時に、日本社会の性的搾取や人身売買、女性やセクシュアルマイノリティーが経験する性差別についてお話できたらなと思います。
お返事お待ちしております。
一般社団法人Voice Up Japan
国際基督教大学ICU 支部
早稲田大学 支部
高校生支部
一同
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以下、「女性軽視は発言をした岡村隆史氏に対し「チコちゃんに叱られる」の降板および謝罪を求める署名活動」全文
「『ナインティナイン』の岡村隆史氏が、『コロナウイルスの影響で風俗にいけない』という問い合わせに対して「コロナが収束したら絶対面白いことあるんですよ。コロナが明けたらなかなかの可愛い人が、短期間ですけれども美人さんがお嬢やります。これ何でかって言うたら、短時間でお金を稼がないと苦しいですから」という発言をしました。
社会に多大な影響力を持つ一流のお笑い芸人が、女性軽視だけでなく、経済的困難により売春をせざるをえない若い女性の搾取を促す発言をしたことに対し、私たちは絶望しています。
このような発言をして許される社会であることに対して、私たちは声をあげます。
本発言はすでに多くの視聴者より反感を買い、ネット上で炎上したことにより日本放送を通して謝罪をされておりますが、謝罪の内容は「視聴者の皆様に不快な想いをさせてしまったことに対する謝罪」にとどまっており、不十分です。岡村氏には、本発言がなぜ問題であったのか本質を理解した上での謝罪をしていただきたいです。我々は、本件に関して「謝罪」のみで済む問題ではないと考えます。
そのため、以下2点を岡村氏と吉本興業に対し要求します。
①岡村氏が所属する吉本興業に対し、所属タレントが以後女性軽視及び若い女性の性的搾取を促す発言しないよう、徹底した対策を講じることを求めます。
②岡村氏に対し、子供の視聴率が高いNHK教養バラエティ番組「チコちゃんに叱られる」のMC降板を求めます。そのような発言をする人物が子供に影響を与える番組でMCを務めるのは不適切であると考えるからです。 (例:https://www.videor.co.jp/digestplus/tv/2018/11/12432.html
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日本の性風俗産業は、長年「人身売買」や「未成年搾取」の観点から海外でも問題視されてきました
2019年にTimes紙が発行した記事”The Sexual Exploitation of Young Girls in Japan Is 'On the Increase,' an Expert Says”「専門家によると日本国内の若い女性の性的搾取が増えている」( https://time.com/5712746/japan-sex-trafficking-prostitution/ ) によると、2018年度にはNPO法人ライトハウスさんに103件もの「人身売買・セックストラフィキング」に関する問い合わせが寄せられていたことが分かっています。
また、同紙によると、東京には5000人を超える未成年の中高生が搾取をされており、更に日本全国には約170,000人もの中高生が何らかの形で売春をされているとあります。
日本における人身売買や売春で、性的搾取されているのは日本人女性だけでなく、韓国、中国、タイ、ベトナム、ロシア、コロンビア等出身の外国人女性も搾取をされています。日本だけの問題ではなく、世界レベルでの問題になっているのです。(http://smainichi.jp/english/articles/20190619/p2a/00m/0in/021000c )
社会により搾取されているのは若い学生だけではありません。
貧困線を下回っている片親世帯、特に「母子家庭・シングルマザー」等の女性も性的搾取されています。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構が2019年に発表した「第5回(2018)子育て世帯全国調査」結果速報によると、「可処分所得が厚生労働省公表の貧困線を下回っている世帯の割合は、父子世帯では22.9%、二人親世帯では5.9%のところ、母子世帯では 51.4%であり、母子世帯の貧困率は5割を超えています。更には、可処分所得が貧困線の 50%を
満たない(年収110万円以下)「ディープ・プア(Deep Poor)」世帯の割合は、母子世帯が 13.3%にも及んでいます。(父子世帯:8.6%、二人親世帯:0.5%。
貧困生活を強いられる母子世帯の女性の多くは、セーフティネットを持たず、外部からのサポートも受けられない状況にあります。そのため、選択の余地なく風俗店等で働く女性も少なくありません。
女性に男性と同等の経済的機会・政治的機会がない社会の中では、女性の立場は弱いです。その結果、社会から見捨てられ、性的に搾取をされ、貧困のサイクルから出られなくなってしまうのです。
この問題を取り上げている記事:
文春オンライン「風俗でも稼げない。シングルマザーの追いつめられた貧困の実態」
https://bunshun.jp/articles/-/5323
シンママstyle 「ちょっとまった!シングルマザーの売春が問題になっている」
https://shinmama.jp/childcare/6595/
Yahoo News 「性風俗で働く地方都市シングルマザーの意外な実態」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200303-00010007-newsweek-int
様々な理由で社会に搾取されてしまう若い女性たち、その中でセーフティーネットもなく苦しんでいる人が多くいます。これほど深刻な問題に対して鼻で笑ったような発言に、いつまで寛容的でいられますか。
私達には、無理です。
「笑って見過ごす」事や「簡単に許してしまう」ことは出来ません。
しかも、今回は岡村氏のような社会的影響力のある著名人がそのような発言をしたことはもってのほかです。
どうか、この深刻さを理解し、署名に賛同していただける事をお願いします。
一般社団法人Voice Up Japan
国際基督教大学支部
早稲田大学支部
高校生支部
一同
-団体メンバーからのコメント-
何十年も女性を見下し、軽視した発言が許されてきた日本社会。このままそれを許してしまっていいのでしょうか。これが次の数十年に続けないために、私達は声をあげます。
これだけ弱い立場にいる人が搾取をされ続けている社会で、ネタとして発言できてしまう社会、「炎上」で終わってしまう社会を情けなく思う。
これ以上、「搾取」をネタとして使ってはいけないし社会としてこういった現状が変わるように声を上げ続けないといけません。
長い道のりかもしれませんが、現状が変わるまで、私達は声をあげ続けます。
【代表理事 山本和奈】
貧困に苦しむ女性がやむを得ず売春で生計をつながなければいけない状況が来ることを「信じて頑張っている」という岡村氏の発言に吐き気を感じます。性的搾取や貧困を「ネタ」にするなんて信じられませんし、そんな発言をして見過ごされるわけがありません。これは単に一人の芸人の問題発言ではなく、社会全体(特に日本の芸能界)の女性蔑視と性的搾取、そして貧困に関する問題意識のなさを背景にした発言であり、実態の深刻さを芸能界がもっと真剣に捉えなくてはいけないです。
【遠藤理愛】
このような発言が出てしまい、それを受け入れて流してしまったメディアや社会が存在することに衝撃を受けました。他にも事例はありますが、この騒動がきっかけで特にメディアのあり方はもちろんのこと、教育のあり方なども見直す必要性があると強く感じました。それは性的発言や行動を許さない社会になるためのメディアを介した情報発信と教育のあり方の変革です。有名人など権力のある方であるから性的搾取を促すような発言が許されるということがないように、今声をあげて行動するべきだと思います。【児玉実央】
彼の発言を理解するのに時間が要したほど、ショッキングかつ悲しい内容でした。ラジオ番組だから、というのはまったくもって言い訳になるものではなく誰もが見る公共の手段においての差別的な発言は遺憾に堪えません。彼の発言は社会に対して責任のないものであり、且つ収録場において許される風潮・環境すら横着なものであります。この発言を聞いた人にどのような不快な思いをさせ、どのような性的暴力であったのか今一度考え反省してもらいたいです。これは、言葉の暴力です。許されることではありません。【北垣優衣】
こういった発言は日本では受け入れられ過ぎていて、日本社会における女性を消費する姿が表されていると思う。この「文化」を変えなければいけない。【クリスチャン・ウォーファー】
知名度が高い芸能人が公共の放送で、風俗で働く以外の選択肢しか残されていない貧困に困っている女性がこれから続出することを楽しみにしていると面白おかしく言った今回の件ほど現在の日本のメディアやエンターテインメントに根付いている女性蔑視の文化をよくあらわしているものはないと思います。この女性蔑視的なエンタメ文化を問題視していない人が多い中、私達はこの発言を見逃してはいけないと思いました。この発言を最初に目にしたとき、私は吐き気と怒りを感じました。これからこういった発言を問題として指摘していかない限り、女性をもののように扱う文化や女性搾取的な発言が認められる文化は改善されていきません。なので、私達はこれからも声を上げ続けます。【中間有香】
岡村隆史さんは、私が幼少の頃に楽しませてくれていたお笑い芸人の方なので、今回のような女性蔑視、性的搾取を助長する発言をされたことはとてもショックですし残念です。
しかし、今回の問題発言は、彼に限ったことではなく、日本のお笑い界、日本の社会の闇を表していると思います。女性蔑視、性的搾取を助長する発言をすることによって「笑い」を取る。今までそれをを許してしまっている社会ゆえの問題です。岡村さんを初め、社会に多大な影響力持つ著名人の方には、女性蔑視や性的差別を使った「笑い」は笑えることではないことに気付いて頂きたいです。
女性蔑視発言によって、どれだけの人が傷つき、同時にどれだけの人に悪影響を及ぼしているか考えてみてください。そして、岡村さんには「謝罪」をするだけでなく、なぜこの発言が問題であるのかをきちんと理解していただきたいです。
今回は弊法人より、岡村さんへは「チコちゃんに叱られる」降板を要求しておりますが、今回の問題について本質的な理解をされるのであればこの要求は適切なものだとご理解頂けると思います。厳しいことを言うかもしれませんが、女性蔑視、女性を性的なモノとして見る思考、性的搾取を助長する発言をする方に社会的影響力のある教養番組には出る資格はないと思います。
今までその「笑い」でどれだけの人が苦しんできたのか。貧困のため選択の余地なく風俗で働く女性が多くいること。今までどれだけの人が強制的に性的搾取をされているのか。
それを知っていれば今回のようにコロナ禍でお金に困った女性がお金稼ぎに風俗に来るなんてことを「笑い」にすることができなかったはずです。【加藤わかな】
岡村さんがこのような軽率な意見をするに至った社会背景があることは、普段からフェミニズムを真剣に学んでいる身として重々承知しております。これは日本社会が産んだ発言であり、日本社会が許容している発言です。どんなに岡村さん本人が謝罪されても、彼の本心が変わらないことも想像に難くありません。
そして、このように考えている人が日本社会にはあふれており、彼が偶然間抜けだったために、自分の影響力についての考えも及ばず、この発言を公共の場でうっかりしてしまっただけのことだと考えております。
しかし、このような女性蔑視な発言は、女性が自分自身の可能性を信じ、豊かな人生を歩むことに対して、大きな障害となります。そしてそのような方が、小さな子ども向けの番組、さらにはマスコットキャラクターが5歳の女の子で司会を続けることが許されるような状況は見過ごせません。 実際には、もうテレビに出演することすら許されることではありませんが、今回は、NHK総合1で放送されている番組、「チコちゃんに叱られる!」からの降板のみを希望します。
そしてこれをきっかけに、謝罪をするからには、岡村さんには、日本社会における性差別・性暴力・性犯罪の問題についてきちんと向き合っていただきたく思います。 彼のような知名度の高い方のこのような発言が許容されている状況を許してしまうことは、日本社会において性差別・性暴力・性犯罪を助長することに繋がりますので、例え岡村さんの普段の人柄が良かったとしても、私たちが許容してもう一度チャンスを、と優しく許してあげることはできないのです。
社会が岡村さんのこのような言動を許すことは、何人かの女性の心と体の犠牲を伴うからです。そして、過去の報道を見る限り、このような言動は初めてではなく、常習的に行っていると見受けられます。本来は一番組からの降板では済まされない話です。
女性蔑視な言動を行った方が、以前のように当たり前に職場に戻れるようなケースをもうこれ以上一回も出さないことが、「女性が輝く社会」を真に実現するためには必要です。例えこのケースが社会的に風化されようとしても、私たちが忘れることは決してありません。【山下チサト】
岡村さんからこのような発言が出たということを聞きとてもショックを受けました。貧困を理由に風俗業で働かなければいけない女性たちにつけ込み、性的搾取を促す発言は、女性差別の問題に限らず、貧困問題や人権問題全般を軽視している日本社会を写していると思います。このような問題を軽視するような日本の風潮をこれ以上続けないために、私たちには声をあげる責任があると考えます。【WAKAKO】