

本活動にご賛同下さっている皆様へ
皆様、日々お忙しい中、連日のご連絡で失礼いたします。
おかげ様をもちまして、本日、貴重なご署名をしていただいた方々が500名を越えましたので御礼とあわせてご報告申し上げます。
一方、とても残念なニュースもお伝えしなければなりません。
すでにご存知の皆様も多いと思いますが、それぞれの地域で重要な役割を果たしていた2つの大学病院分院(久留米大学医療センター、産業医科大学若松病院)の完全閉鎖が報道されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5937d88d3f27b5cc4bf3bee7faec46b7d2a04a18
久留米大学医療センターでは、日本臨床腫瘍学会の指導医のもと、消化器がん・泌尿器がんを主体に最新の分子標的治療薬、ホルモン療法などの薬物療法を行っており、「がん化学療法看護認定看護師」(注)も在籍していると聞いております。また、産業医科大学若松病院は、日本血液学会の専門研修教育施設に認定されており、他領域のがん診療のみならず、特色のある緩和ケア・血液腫瘍科が、若松地域唯一の血液内科として多くの血液疾患の患者さんを診療している医療機関です。(注:がん薬物療法に精通し、患者さんが安全かつできるだけ安楽にがん治療を受けるための専門知識を修得した看護師)
これらの病院が閉鎖された時、そこを頼りに通院していた患者さんたちはもちろん、懸命に働いていた職員の皆様はどのようになるのか、と想像すると心が痛みます。また一見、病院統廃合の問題は、がん治療医不足と直接関連がないようですが、閉院した施設の患者さんを受け入れる側の病院の負荷が増大することと表裏一体であることが重要です。すなわち、ただでさえギリギリで維持していた受け入れ病院スタッフの防衛ラインを崩壊させ、地域がん病院の閉院→がん治療医不足の拠点がん病院への患者の一層の集中→拠点がん病院診療チームのさらなる疲弊→患者受け入れ制限、という「負のスパイラル」をもたらすのです。
このように、地域がん医療の「静かな崩壊」はすでに確実に始まっています。
ぜひ、多くの市民の方々に現在の状況を知っていただき、わが国が誇る「誰もがどこでも安心に医療を受けられるシステム 」を次世代に継承できるように活動の輪を広げていきたいと決意している次第です。
引き続き皆様とともに歩んで参ります。
一戸辰夫(血液内科医:「若手がん治療医・血液内科医を支援する会」発起人)