【国連事務総長宛】ウクライナ戦争の停戦を仲介してください。Please sign the ceasefire of the Russian-Ukraine War!

【国連事務総長宛】ウクライナ戦争の停戦を仲介してください。Please sign the ceasefire of the Russian-Ukraine War!
私たち署名者は、国際連合アントニオ・グレーテス事務総長に下記をお送りしました(2022/7/7)。多くの皆様に後押しの賛同署名をいただきたいと存じます。この署名URLを広めてください。https://www.change.org/Stop-War-in-Ukraine
【韓国語】한일시민 연구자의 공개서한 https://bit.ly/3NUWz9J
【English】An Open Letter to The UN https://bit.ly/3IFed0t
You can sign from any country.
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ウクライナ戦争の停戦を仲介してください
国際連合 アントニオ・グテーレス事務総長宛、日韓市民・研究者の公開書簡
国連事務総長として日夜平和のために働いておられることに敬意を表します。
またロシアの侵攻以来100日を越えたウクライナ戦争に対して、事務総長として絶えず発言し、また4月に停戦の仲介に動かれたことに対しても、深い敬意をもっております。
私たちは、ウクライナにおける戦争とそれによってもたらされた人道危機を憂慮し、ロシア軍とウクライナ軍が現在地で戦闘行動を停止し、真剣に停戦会談を進めるよう訴えている日本および韓国の市民・研究者のグループです。
現在ウクライナ東部で激戦が展開されているほか、ウクライナのその他の地域も戦禍に晒され、日々おびただしい人命が失われております。私たちは、これ以上の殺戮と破壊が行われないように、いまこそ国連は停戦に向け動くべきだと考えます。まず、1日に100名をはるかに越える兵士が亡くなり、無辜の市民が殺されているという悲惨な消耗戦の状況があります。そしていまならウクライナ・ロシアの双方が「負けていない」といえる状況があり、両軍ともに停戦する名目が立ち得る段階にいたったと思います。
これまで仲介の労をとってきたトルコ政府に加えて、イタリア政府が具体的な停戦案をまとめ、フランス政府も仲介役を担う意思を表明しています。一方、米政府は当初はロシアの弱体化を公言してきましたが、最近はプーチン政権打倒までは求めないとやや抑制的になり、バイデン大統領は、ニューヨーク・タイムスへの寄稿(2022年5月31日)で「この戦争が明確に終わるのはつまるところ外交を通してのみである」と述べています。
いまロシアはより破壊的な兵器を投入しつつあり、対抗してウクライナにも米欧からより破壊的な兵器が供給されようとしています。いま止めなければ、殺戮と破壊がはるかに巨大になり、憎悪と復讐心の止めどがなくなります。ロシアによる核兵器の使用や世界戦争への拡大の可能性も依然高いと考えます。世界的な食糧難、深刻な飢餓もこの戦争をきっかけに生じつつあります。
いうまでもなく、停戦は講和ではありません。まず武器を置き、双方の間に非武装地帯を設定し、殺戮と破壊を中止することです。国連および国際社会はまずこの停戦を実現すべきです。そして停戦した後に協議、交渉を始め、講和に進んでいくのですが、ここでもより公正な条件を作り出すよう、国連および国際社会は双方の間に入る必要があります。また停戦を維持するために、国際的な監視団の現地派遣も必要になるでしょう。
人類は戦争を引き起こすたびに、二度とそれを繰り返さないことを誓い、それがまた崩されて戦争してしまうという辛い歴史を歩んできました。第一次世界大戦の後には国際連盟の設立、不戦条約締結、第二次世界大戦の後には国際連合が設立されました。核兵器が向き合う冷戦の時代にあっても、核不拡散条約(NPT)はじめ様々な核管理、核軍縮条約が結ばれ、相互信頼醸成措置などが取られてきました。残酷な戦争(朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イラク戦争など)の現実によって何度も希望を打ち砕かれながらも、希望を捨てることなく、戦争防止、不戦に向けて人類は進んできたと思います。人間の安全保障という概念も生まれています。国連は、消されかけた希望の灯を守りともし続けた先頭にいます。
私たちは、事務総長の発言に共感し、事務総長の停戦仲介の動きに励まされ、そして次の行動に期待しています。日本および韓国の世論を停戦に向けて動かしていきたいと考えています。
2022年7月7日
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岡本厚 「世界」元編集長、岩波書店前社長
南基正 ソウル大学教授
和田春樹 憂慮する歴史家の会代表、東京大学名誉教授
李海榮 ハンシン大学教授, 元韓神大学副総長
明石康 元国連事務次長
伊勢崎賢治 東京外国語大学教授
羽場久美子 世界国際関係学会アジア太平洋会長、青山学院大学名誉教授
(日本)*は団体
飯塚拓也 日本キリスト教協議会東アジアの和解と平和委員会委員長
石坂浩一 立教大学元教員
石原昌家 沖縄国際大学名誉教授
伊東孝之 早稲田大学名誉教授、北海道大学名誉教授
内田雅敏 弁護士
内海愛子 恵泉女学園大学名誉教授
梅林宏道 ピースデポ特別顧問
梶村太一郎 ジャーナリスト・ベルリン
加藤史朗 愛知県立大学名誉教授
加納格 法政大学元教授
姜尚中 東京大学名誉教授
金性済 日本キリスト教協議会総幹事
古関彰一 獨協大学名誉教授
齋藤純一 早稲田大学政治経済学術院長
桜井国俊 沖縄大学名誉教授
佐藤学 沖縄国際大学教授
島袋純 琉球大学教授
鈴木国夫 「市民と野党をつなぐ会@東京」共同代表
高嶺朝一 元琉球新報社長
田島泰彦 元上智大学教授
谷口誠 元日本国連大使、元OECD事務次長、元岩手県立大学学長
谷山博史 日本国際ボランティアセンター(JVC)顧問
田中宏 一橋大学名誉教授
田中優子 前法政大学総長
千葉眞 国際基督教大学名誉教授
東郷和彦 静岡県立大学グローバル地域センター客員教授、元オランダ大使
富田武 成蹊大学名誉教授
豊川浩一 明治大学教授
長與進 早稲田大学名誉教授
成田龍一 日本女子大学名誉教授
西成彦 立命館大学名誉教授
西谷修 東京外国語大学名誉教授
西原廉太 立教大学総長、日本聖公会中部教区主教、キリスト教学校教育同盟理事長
日本カトリック正義と平和協議会*
日本国際ボランティアセンター(JVC)*
樋田毅 ジャーナリスト
藤本和貴夫 大阪大学名誉教授
星野英一 琉球大学名誉教授
三島憲一 大阪大学名誉教授
水島朝穂 早稲田大学法学学術院教授
宮内勝典 作家
宮本憲一 大阪市立大学名誉教授、滋賀大学名誉教授
毛里和子 早稲田大学名誉教授
本橋哲也 東京経済大学教授
矢野秀喜 無防備地域宣言運動全国ネットワーク
山城博治 「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会」共同代表
吉岡忍 日本ペンクラブ前会長
吉田浩 岡山大学准教授
(韓国)
姜來熙 中央大学元教授
姜明淑 培材大学教授
姜聲湖 順天大学校教授
高光憲 元 ハンギョレ新聞, ソウル新聞・社長, 詩人
具甲祐 北韓大学院大学校教授
金貴玉 漢城大学教授
金珪范 北京大学 客員研究員
金大園 ソウル市立大学教授
金東赫 仁済大学 専任研究員
金峻亨 韓東大学敎授, 国立外交院元院長
金鎭奭 ソウル女子大学教授
金鎭香 開城公団・元理事長
金昌鉉 韓半島平和と繁栄のための協力・代表
金漢澤 江原大学名誉教授
羅棟奎 仁荷大学 専任研究員
文雅鍈 ピース・モモ代表
朴淳成 東国大学教授
朴榮均 建国大学教授
朴天早 開城工業地区支援財団部長
白日 蔚山科学大学教授
卞學文 キョレ・ハナ平和研究センター・センター長
徐東振 ケウォン芸術大学教授
徐海誠 作家
宣在源 平沢大学教授
成源鏞 仁川大学教授
孫浩哲 西江大学名誉教授
宋柱明 ハンシン大学教授
申梵澈 京畿大学校教授
沈成根 戦略物資管理院元院長
安秉鎮 慶煕大学教授
安宣河 在イギリス韓国博士研究者協会会長
梁茂進 北韓大学院大学校教授
元東郁 東亜大学教授
李起豪 ハンシン大学教授
李都欽 漢陽大學校教授
李東奇 江原大学教授
李得宰 大邱カトリック大学教授
李文令 ソウル大學副教授
李映勳 SK経営経済研究所主席研究員
李柔澈 仁荷大学専任研究員
李恵正 中央大学教授
張敞準 ハンシン大学教授
鄭江山 独立学術運動家
鄭大珍 漢挐大学教授
趙燦守 江南大学教授
千政煥 成均館大学教授
崔甲壽 ソウル大学名誉教授
崔昇煥 慶煕大学名誉教授
崔眞碩 ニューラディカルレビュー編集委員長
(世界)
Maja Vodopivec, PhD
Assistant Professor of Peace and Conflict Studies Leiden University, The Netherlands
Desmond J. Molloy
Professor, Paññāsāstra University, Phnom Penh, Cambodia
Gavan McCormack
Professor Emeritus, Australian National University, Fellow of Australian Academy of Humanities, Australia
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詳細および関連資料は「憂慮する日本の歴史家の会」HPを参照ください。
https://peace-between.jimdosite.com/