厚生労働省・あはき柔整広告検討会は「非医業類似行為」という意味不明な言葉を作らないでください

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あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師は医療の国家資格です。

 

★「非医業類似行為」という言葉が登場した経緯

いま、厚生労働省では、「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師及び柔道整復師(以下あはき柔整師)等の広告に関する検討会」が行われており、年内に大まかな方針が決まる予定です。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_547242.html

この検討会では、鍼灸院、接骨院等が広告できる項目や内容について検討されていますが、あわせて無資格医業類似行為(整体・カイロプラクティックなど)による健康被害を防ぐため、これらの広告制限についても規制することが検討されています。

2019年3月18日に行われた第6回検討会まで、厚生労働省が作成した会議資料では、無資格医業類似行為を表す言葉として「国家資格外行為」という言葉が使われていましたが、2019年11月14日の第8回検討会資料で、初めて「非医業類似行為」という新しい言葉が登場しました。

会議全体のスケジュールの終了間近に登場した「非医業類似行為」という言葉に当惑するとともに、定義があいまいなまま、「非医業類似行為」という言葉が国のガイドラインに掲載されることに危惧を覚えます。

 

★そもそも「医業類似行為」とは

「医業類似行為」という言葉は、もともと、あはき柔整を含まない、禁止された医療(類似)行為を指すものでした。ところがその後数十年を経て、現在ではあはき柔整を含むものであるかのように解釈が変更されてきたのです。法律の文言には変更がなく、あくまで行政による解釈の変更であり、三権分立の原則をゆるがすものです。

無資格の「医業類似行為」が「非医業類似行為」となれば、国家資格のあはき柔整が「医業類似行為」となってしまいます。

 

★あはき柔整は保健医療の一部です

あはき柔整は医師の行う医業ではありませんが、日本で1500年の歴史を持ち、1961年に国民皆保険が始まるまで、身近な医療として、高額な医療費を払えない国民の健康を守ってきました。

現代においても、たとえば鍼灸では、「神経痛、リウマチ、頸腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症の6疾病、及び6疾病以外の疾病であって慢性的な疼痛を主症とし医師による適当な治療手段のないもの」は医師の同意書があれば健康保険療養費で受療できます。また、薬の飲めない妊婦さんも、薬をこれ以上飲めない高齢者も受療でき、災害時には水や電気などのインフラのない場所でも行うことができます。

 

★あいまいな言葉で患者さんを惑わせないでください

患者さんには、正しい医療情報を得て、適切な医療を受ける権利があります。根拠の乏しい、不明確な名称を新設することによって、医療に関する情報がますます混乱するのではないかと危惧します。

厚生労働省・あはき柔整広告検討会は、「非医業類似行為」という意味不明な言葉を作らないで下さい。