日本でも女性が使えるより確実な避妊法を承認してください!#なんでないの

0 人が賛同しました。もう少しで 1,500 人に到達します!


【日本で未承認の避妊法?】

「避妊」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?

コンドーム?ピル?IUD?

実は世界には、それ以外にも、女性が使えて、避妊の成功率もより確実な方法が多数存在しています。


【WHO指定必須医薬品リストにも載っていても日本では未承認】

WHOは「必須医薬品モデル・リスト」という、世界のどの地域においても、入手しやすい価格で提供されるべき必要最低限の医薬品を示したリストを発行しています。そのリストには、避妊法も勿論掲載されています。そこには、日本で承認されている経口避妊薬、子宮内避妊具(IUD)、コンドームなどの他に、日本で未承認の

 ・注射によるホルモン避妊法
(3ヶ月毎に1度の注射 一般的失敗率6%)

 ・インプラントによるホルモン避妊法
 (医療従事者による二の腕下にマッチ棒大のインプラント挿入で3年間有効 一般的失敗率0.05%)

 ・腟リングによるホルモン避妊法
(自分でリングを腟に挿入。3週間放置の後取り出し、1週間休むをその都度新しいリングで繰り返す 一般的失敗率9%)

 ・ウリプリスタルによる緊急避妊
(妊娠不安のある性交後5日間の間に飲むことで緊急避妊が可能。あくまで緊急の手段で日常的に使うものではありません。)  が掲載されています

更に、日本で認可のある数少ない方法の一つであるIUS(医療従事者が挿入する子宮内避妊具、一般的失敗率0.2%)も、思春期の女性や未産の女性でも使用しやすい小型のIUS(Skyla)の承認はありません。

これらはどれも女性が利用でき、かつ避妊の成功率も男性用コンドーム(一般的失敗率18%)と比べて高い避妊法です。

日本が医薬品の承認で参考にするアメリカイギリスドイツカナダフランスオーストラリアでは、上記避妊法は承認されており、避妊パッチ(体の1箇所にシールを貼り、1週間毎の貼り替えを3回繰り返す。その後一週間休むと1サイクル。一般的失敗率9%)もオーストラリア以外では承認があります。
また避妊具の費用は国が負担し、特に若者に対しては安価に提供されるケースも少なくありません。
(各避妊法の詳しい説明はこちら 一般的失敗率とは、その避妊法を1年使った女性1000人のうち、思いがけない妊娠をする人数。)


【あなたの体、性格、ライフスタイル、将来の夢にあう避妊法はどれ?】

私がこれら全ての方法を知ったのはスウェーデン留学中のことでした。

様々な避妊法を知った時、私は初めて真剣かつ具体的に自分のからだや今後について考えることができました。3週間、3ヶ月間、3年間、5年間…と効果期間の異なる避妊法を提示されると、必然的に将来を考えざるを得なくなるのです。自分は子供が欲しいのか欲しくないのか、妊娠しやすい期間はあとどのくらいか、キャリアとの兼ね合いは?各避妊法の副効用も、ニキビ抑制や生理周期の安定、生理出血と様々です。

自分で使える避妊法を前にしながら、自分の体について知り、性格やライフスタイルに合わせて未来を想像するそのプロセスは、自分の体と人生は自分のもので、未来は自分で描けるんだと実感できる、これまでにないエンパワリングな瞬間でした。 


【活動を通じてわかった、日本に生きる女性たちの切実なニーズ】

同時に私は、日本の女性は、自分の望む人生を歩むためにこんなにも重要な瞬間を奪われていることに気がつきました。その陰で、思いがけない妊娠や不妊で苦しんでいる女性はたくさんいます。そこで私は2018年から、「#なんでないのプロジェクト」という日本でもっと性の健康が守られることを目指す活動をしてきました。

サイトにはこれまで、私と同じように変化を求める声が100件以上寄せられ、これらの選択肢がないことによって苦しんでいる人が日本にもいることを痛感しています。

・仕事の事情により、毎日同じ時間に飲むピルの継続が難しい。

・ピルをいくつか試したが、どれも体に合わず、自分で避妊をできない現状を前に不安で鬱状態になった。他にも方法があれば自分で避妊できるかもしれないのに。

他にも、例えばDVの関係性(パートナーによる暴力)にあった場合、WHOが提示するDV被害者の手引きにおいては、パートナーに阻止されにくい避妊法として、注射による避妊が最初に推奨されています。

また、これら避妊法はいわゆる「先進国」だけの話ではなく、低中所得国を含むアジアの国々でも、多くの場合無料・安価に提供されています。その医療ギャップによって、近年増加中の留学生や移住女性が、避妊インプラントへの対応をしてくれる病院がなく全国をたらい回しになったり、避妊注射など自分が慣れ親しんだ避妊法を継続できなかったりすることで、深刻な健康問題に直面するケースも相次いでいます。

このように、選択肢、アクセスがないゆえに苦しむ女性はこの日本に存在しているのです。


【思いがけない妊娠や中絶を取り巻く日本の現実】

避妊にアクセスできない、それだけでも十分深刻ですが、その先に起こり得るのは、避妊の失敗や、人工妊娠中絶です。

虐待死を迎えるケースの約3割が思いがけない妊娠の結果と言われていますが、日本で思いがけない妊娠は、毎年約61万件起きているといわれています。

また、人工妊娠中絶も毎年約16万件、すなわち1日約450件、10代に限っても日々約40件の中絶手術が行われています。日本には母体に負担の少ない経口中絶薬の承認がないため、発生頻度は低いものの、手術が将来の不妊に繋がることもあります。また、妊娠した学生の約1/3が学校を去る現状もあり、女性の心身の健康とライフプランを守るためにも、思いがけない妊娠の防止は喫緊の課題です。

【女性の健康、置き去りにしないで】

今から約25年前、性と生殖に関する健康・権利は世界中で広く認識されるようになりました。すなわち、「すべての個人とカップルが、子どもを産むか産まないか、産むならいつ産むか、何人産むかを自分自身で決めることができること」「誰もが妊娠・出産、家族計画、性感染症、不妊、疾病の予防・診断・治療などの必要なサービスを必要な時に受けられること」は私たちひとりひとりが持つ権利になったのです。

しかし現状はどうでしょう。日本に生きる女性は主体的に自分の人生プランを考え、それに必要な医療を十分に受けられていると言えるでしょうか?

毎月のように、若い女性が一人で出産をし、子供を殺してしまう、そんなニュースが流れてきます。その度に、女性たちは「最近の若い人は」「鬼母」と責められ、罰せられてきました。

しかし、責められるべきは本当に女性のみでしょうか?そうなる前に、彼女たちには社会的、経済的状況に関係なく、手に入れられて当然のはずの医療があったはずです。

日本は、低用量ピルの承認も、世界では1970年代から広く使われていたにも関わらず日本での承認は1999年、国連加盟国中最後の承認国でした。

今回もまた、この署名が求める避妊法の承認には、何十年もかかるかもしれません。しかし、これらの選択肢が欲しいと思うのであれば、その声を可視化しない限り、ニーズはないものとされ続け、状況は変わりません。低用量ピルもそういった状況の中から人々が声を上げ続けることで承認に結びつきました。

今ここから、一緒に私たちの未来を変えるための一歩を踏み出しませんか?


【本署名で実現してほしいこと】

日本でも、以下の現代的避妊法承認に必要な手続きを開始し、承認を実現、若者も入手可能な価格で提供して下さい

     ・注射による避妊
  ・インプラントによる避妊
  ・腟リングによる避妊
  ・パッチ(シール)による避妊
  ・ウリプリスタル(緊急避妊薬エラワン)
       ・現在承認のあるミレーナより小型のIUS、skyla

同時に
・「International Technical Guidance on Sexuality Education(UNESCO)」に則った、包括的性教育の充実も求めます。


女性ができる、より確実な避妊が日本でも承認、提供されることで、児童虐待やコインロッカーに赤ん坊が放置されるといった悲劇を減らしていくことは勿論、女性が安心して、家族やキャリアを築いていける、本当の意味でエンパワーされ、望んだ人生を歩んでいける、そんな社会の実現を求めます。


【アンケートご協力のお願い】

これら避妊法の中でも特にどの避妊法から承認に向けて動いてほしいかについて、アンケートを実施しています。開発費等を考えれば、一気に全ての方法を実現するのは容易ではありません。ですので、少しでも優先順位をつける際の参考になるよう、アンケートへのご協力をお願いします。→https://forms.gle/diWG6jFXeqGbcPGC7


【キャペーン呼びかけ人】

#なんでないの プロジェクト 福田和子(発起人)
#NPO法人ピルコン 理事長 染矢明日香

 

以下、Q&A

【Q&A 性感染症を防げないから意味ないのでは?】
女性主体の避妊の話をすると必ず「その方法で性感染症は防げない」というご指摘を頂きます。その通りです。しかし、ここで話しているのは避妊の話であり、性感染症予防の話ではありません。コンドームは、一般的使用で避妊成功率が約8割。実際に日本家族計画協会の調べでは、緊急避妊薬を求める理由の7割が、「コンドームの破損、失敗」です。従って現在は一般的に「コンドーム(性感染症予防のため)+より確実な避妊法(避妊のため)」のダブルメゾットと呼ばれる方法が推奨されています。女性が避妊をしたからといって、コンドームをつけられない訳では勿論ありませんし、コンドームかその他の避妊法の二者択一という訳でもありません。性行為をする上で、性感染症も避妊もどちらもより確実にするには、ダブルメゾットが最良です。


【Q&A 避妊が女性主体であることになんの意味あるの?】
勿論、男性が避妊について積極的に学び考え、コンドームを使用することは重要です。また、男性ができるより確実な避妊が未開発であることへの批判も確かに存在します。しかしその上で、男性主体の避妊法のみに頼れば、妊娠するのは女性でありながら、そのコントロールは最終的には男性の意思次第という脆弱性が女性に生まれてしまいます。またコンドームによる避妊は失敗も少なくありません。そのような受け身の状況で、女性は本当に安心できるでしょうか?その不安を、想像してみてください。


【Q&A 少子化なのに避妊具?】
「少子化のご時世に避妊?」というご指摘も頂きます。主体的な避妊によって防がれるのは、虐待などのリスクとも隣り合わせな、育てるのが困難な状況下での妊娠です。また、東京大学研究チームによれば、「失敗の少ない避妊方法を多くの人がとった場合でも、IUDなどの普及が進む海外の事例から出生率の低下にはつながらない」とされています。内閣府の調べでは、合計特殊出生率は1.42人であるものの、国民の多くは2人以上の子供が欲しいと望んでいます。少子化問題への対策であれば、避妊を制限するのではなく、職場環境の改善や、子育てを支える環境の充実、労働市場の見直し、自分の体と権利を知るための包括的性教育の実施など、効果的かつ求められている改革が他に沢山あるのではないでしょうか。