障害者グループホームの大再編に反対!グループホームは「訓練の場」ではなく「生活の場」です!

障害者グループホームの大再編に反対!グループホームは「訓練の場」ではなく「生活の場」です!
今、厚生労働省が障害者総合支援法の福祉サービスの一つ、「グループホーム(共同生活援助)」の再編を検討しています。その中には、グループホームで暮らしている人に大きな影響を及ぼす内容があります。
(検討されている見直し案)
・障害支援区分が低い中軽度の人は、訓練を目的としている「経過型」の利用となり、3年などの一定期間を経たら、グループホームで暮らせなくなる。
・障害支援区分が高い重度の人は、グループホームの定員が最大10名の現在よりも大規模なグループホームで暮らす可能性がある。また、個人を対象にしたヘルパーの利用が制限される。
※厚生労働省の「令和2年度障害者総合福祉推進事業」として実施された「障害者支援のあり方に関する調査研究」のなかで、この見直し案が提案されました。
令和2年度障害者総合福祉推進事業 実施事業一覧
障害者支援のあり方に関する調査研究 事業報告書
※見直し案に対しての緊急行動ネットワーク事務局の意見です。
『障害者支援のあり方に関する調査研究GH・地域生活支援の在り方事業報告書』の問題点:緊急行動ネットワーク事務局
現在開催されている「社会保障審議会・障害者部会」において、この見直し案が提案され、その後国会で審議、2024年度から実施されるのではないかと言われています。
これだけの大きい変更があるにもかかわらず、グループホームで暮らしている人やグループホームを運営する事業者の意見は聞いていません。厚生労働省が主導した検討委員会の構想だけで、グループホームのあり方が変わるとしたら、大きな問題です。
(現在グループホームで暮らしている人たちの意見)
・グループホームでは、親から自立をして、世話人に助けてもらいながら自分の望む暮らしができている。
・入所施設の時は、職員に命令をされていた。今は世話人がやさしいので安心して暮らせている。
・一人暮らしの時は、食事はほとんど作らなかった。1人でさみしかった。
・一人暮らしをしたい人には、一人暮らしができるように制度を作ってほしい。そして、重度の人も、一人暮らしをしたい人はできるようになってほしい。
・障害者の意見を聞いてください。無理やり一人暮らしをさせるのですか?
・私のグループホームは重度の人も軽度の人も一緒に暮らしています。これからも、その人たちと一緒に暮らしたい。
・これからも、ヘルパーを使えるようにしてください。
・グループホームの人数を多くするのは、入所施設のようになります。
・だれとどこでくらすかは、私たちの権利です。
グループホームで暮らしている人たちの意見にもあるように、グループホームは、障害者にとって安心して暮らすことのできる場であるべきです。今回のグループホームの再編案は、軽度の人には訓練の場として考えています。訓練をし、グループホームの暮らしに期限をつけることは、本当に障害者の立場に立って考えていることでしょうか。
福祉の本来の目的は、障害者を訓練して健常者に近づけようとすることではなく、障害程度に関わらず、どんな差別も偏見も受けることなく、地域で暮らせるように支援をすることです。
その実現に向けて共に活動をしましょう。
現在私たちは、見直し案に反対する署名活動を行っています。
第一次締め切り 2021年10月31日
第二次締め切り 2021年11月10日
第三次締め切り 2021年11月30日
※署名開始日 2021年10月8日
一人でも多くの署名を厚生労働省に届けたいと考えています。
こちらのchange.orgで賛同して頂いた上で、署名活動のご協力もお願いいたします。
〇呼びかけ文
〇よびかけぶん(ふりがなつき)
〇緊急賛同署名活動(団体・個人)へのご協力のお願い
〇しょめいかつどうのおねがい(ふりがなつき)
〇個人署名用紙
〇団体署名用紙
〇こじんしょめいようし(ふりがなつき)
〇だんたいしょめいようし(ふりがなつき)
〇当事者勉強会用資料
代表世話人
林淑美(東大阪市)
山田義昭(高槻市)
渡辺哲久(奈良県)
津田茂樹(枚方市)
勝井操(大阪市)
【お問合わせ】
グループホームの再編に反対する緊急行動ネットワーク事務局(担当:和泉)
〒578-0832 東大阪市長瀬町2-13-10
kinkyukoudou@kusanone-k.com