北駿地区に総合病院を建設し、医師不足を解消しましょう

この方々が賛同しました
井上 瑠南さんと19名の他の方が最近賛同しました。

署名活動の主旨

静岡県東部「御殿場市・裾野市・小山町」

北駿地区の医療を考える会

趣意書

発 起 人

杉原 一豊

荒川 正一

1 北駿地区の概要

  静岡県の北東、神奈川県西部と隣接する御殿場市、裾野市、小山町は、北駿地域と呼ばれ、東京にも近いため、静岡県にありながら関東圏の影響を強く受けている地域である。また、世界遺産富士山の麓、全国一の集客を誇る富士箱根伊豆国立公園内に位置し、箱根、富士五湖方面への玄関口として多くの観光客が来訪し、また、産業集積も進んでいる。

〇 交通インフラにおいては、東名高速道路御殿場インターチェンジ、裾野インターチェンジの他小山、駒門のスマートインターチェンジが開設されている。また、新東名高速道路も名古屋・新御殿場間が既に供用開始され、3年後には神奈川方面も開通見込みであり、小山PAにはスマートインターチェンジも開設が予定されている。更に、国道246号線、同138号線、同469号線も整備が進み、日本の経済・流通・観光の中軸を担う地域であり、従って、交通量が多く、交通事故発生件数も多い。

〇 財政面では、北駿の2市1町にまたがって陸上自衛隊東富士演習場が存在し、国から毎年多額の補助金や交付金等が交付され、民生安定等に係る事業化が推進されているとともに、演習場地権者である財産区や関連法人、個人地主等に多額の土地賃貸借料が支払われるなど財政的に豊かな地域である。

〇 観光面においては、富士スピードウエイや御殿場プレミアムアウトレット、時之栖等大規模集客施設や多くのゴルフ場が存在しており、観光施設、スポーツレクリエーション施設数は108施設あり、県内では静岡市、浜松市に次いで第3位の施設数となっている。また、コロナ前における年間の観光交流客数は、御殿場市が約1,310万人、裾野市が約219万人、小山町が約408万人で、当地区全体では約1,937万人、県内有数の観光地で、御殿場市は静岡市に次いで県内第2位の交流客数となっている。コロナ後、東京、箱根、富士山、京都、大阪を結ぶゴールデンルートと言われる観光周遊ルートに位置する当地区を訪れるインバウンド客の更なる増加が見込まれている。

〇 産業面においては、東京や神奈川県に本社を置き、工場、支店等を当地域に立地する企業が多く、神奈川方面から当地区へ通う通勤者が多い。一方、当地区から神奈川、東京方面への通勤、通学者も多い。

   近年では、トヨタ自動車が裾野市地先に未来都市「ウーブンシティ」の建設が始まり、世界の注目を集めている他、小山町では大規模工業団地への企業進出も進んでいる。

〇 人口は、令和5年9月末現在御殿場市が82,255人、裾野市が49,344人、小山町が17,297人合計148,896人であるが、前述のとおり、観光、産業に係る交通インフラの整備状況を踏まえると、通過人口や関係人口は相当数に上ると考えられる。

2 北駿地区の医療の現状と課題

当地区は静岡県の保険医療計画では、駿東田方医療圏(沼津市、三島市、御殿場市、裾野市、伊豆市、伊豆の国市、函南町、清水町、長泉町、小山町)にくくられ、病床数は充足しているとされているが、病床数の多いのは伊豆の国市の順天堂大学医学部附属静岡病院633床、長泉町の静岡県立静岡がんセンター615床、清水町の独立行政法人国立病院機構静岡医療センター450床である。

〇 御殿場市、小山町で最大の病床数を持つのは国立駿河療養所258床であり、ここには、現在ハンセン病の元患者36名が入所し、入所者の平均年齢は、88歳を超えている。ハンセン病の状況から将来的にも病床が使用される見込みがないにも拘わらず、約200床の空き病床が圏域の病床数にカウントされており、大きな課題となっている。

〇 現在、沼津などの病院が閉鎖されると、その分の病床数は順天堂病院に回されている状況にある。

〇 御殿場市・小山町では救急、外科、内科、産婦人科、小児科の医療体制を担う病院と医師が少なく、医師は疲弊している。

〇 2023年夏に御殿場市・小山町内の病院の外科医は1名となり、外科の2次救急体制は崩壊した。

〇 御殿場市・小山町で今後、第二次、三次医療機関がなくなる。(勝田脳神経外科、自衛隊富士病院)

3 御殿場市・小山町の救急医療の現状と課題

〇 御殿場市、小山町における救急医療体制は、休日・夜間救急センター方式を取っている。御殿場市が設置した御殿場市救急医療センターで管内の病院、診療所の診療時間外に御殿場市が委託した管外医師が駐在して、救急患者の選別と軽症患者に対する処置・投薬等の初期治療を、御殿場市医師会の協力の元実施している。本来であれば救急医療センターで治療、入院等可能な患者を、時間をかけて遠方に転送せざるを得ない状況となっている。

〇 初期救急で対応できない患者は北駿地区の第二次救急医療機関(入院設備をもち、重症患者の処置を行う)が受け入れ、第三次救急医療機関として、特に高度な心肺危機への処置などは御殿場市内の脳外科医院、虚血性心疾患担当の富士病院が相当している。

〇 2022年度の御殿場市救急医療センターの利用者は約8,500名で、内救急搬入者は843名、その内管内の2次救急医療機関への転送が176名、転送先は、順天堂大学付属静岡病院等管外医療機関が263名で、管内の医療機関への転送者の1.5倍となっている。

〇 御殿場市救急医療センターの決算額は5億3千万円余であり、診療に係る収入は1億5千万円余で、差引3億8千万円余の赤字経営となっており、毎年赤字分を御殿場市、小山町が負担している。管外委託医師に対する多額の報酬の支出の一方、本来であれば大きな収入源である入院治療等診療報酬収入がないため、経常的な赤字を計上しており、現状ではこれを解消する術はない。今後10年間続けば40億円、20年続けば80億円を管内住民の貴重な税金から支出を続ける訳で、長期的に見れば看過できない赤字額である。経営健全化のためには、抜本的な対策が必要である。

〇 御殿場市救急医療センターは、昭和58年に建築、開業してから40年を経過して老朽化しており、当該救急センターの在り方も検討すべき時期となっている。

4 まとめ

総合的に考えると、御殿場市、小山町にある病院の規模は小さく、医師の気力ダウンにも繋がる恐れがある。300床以上、120人以上の医師を擁する病院が必要である。大きな病院であれば、指導医がいて研修指定病院とすることも可能で、若い医師、ポジティブな精神を持った医師が勤務したいと考える病院となり、必然的に医師数の確保が図られることに繋がる。また、併せて、救急医療も担えば、救急救命が必要な患者を、時間をかけて地区外の病院に転送せずに治療、入院させることができ、助かる命を助けることができるとともに、経営的にも救急医療の黒字化が可能となる。経営の健全化は、長期に渡る管内住民の負担解消という点でも早急に検討すべきである。

救急医療も担える大きな病院があることは、当地域の住民の保健、医療向上、安心・安全確保に寄与し、ひいては、当地域の魅力向上、住みよさ向上に繋がると考える。

御救急医療センターの建て替えの時期を迎えている今、殿場市医師会及び行政のご理解とご協力の元、早急に検討すべきである。

 

*    参考

(1)   圏域への大病院設置に係る診療所にとってのメリット

・国が進めるかかりつけ医制度への円滑な移行を図ることができる。

・綿密な検査体制が構築できる

 ・患者の診療が共有できる。

 ・最新の医療情報の共有ができる

 ・

(2)   当地区の医療に係る町の声

・    御殿場市救急医療センターの口コミに「親切に見てもらって市外の病院へ転送されて感謝した虫垂炎患者」とあったが、二次救急体制が市内で崩壊していることが示された。

・    家内が市内医療機関で手術後亡くなってしまった。処置が適切であれば助かる命であったと思っている。

・    某病院は、外科医が一人しかおらず、手術ができないため、患者を遠くの病院に回している。

・    某病院は待ち時間が長く、ひどい時は朝6時に行って、帰りは夕方になってしまう。

・    ヘリポートがあり、緊急の場合などにはヘリコプターで神奈川方面の大きな病院に運んでくれるような病院が御殿場に欲しい。

・    御殿場は東京から通勤圏内であるので、大きくて設備が整った病院ができれば来てくれる医師も多いのではないか

・    子供の教育環境が充実し、商業施設等の利便性が高ければ医師の家族も御殿場に住んでくれるのではないか

・    研修や自己啓発ができるような病院でなければ若くて優秀な医師は来ない。

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荒川 正一署名発信者純粋の臨床医です。良い医療をやりたい。地域で世界標準を追求していきたい。大学ではできない、臨床研究を進めて地域に、国にさらに世界に役立つ情報を発信したい。バクのような夢見る医師です。

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杉原 一豊

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1 北駿地区の概要

  静岡県の北東、神奈川県西部と隣接する御殿場市、裾野市、小山町は、北駿地域と呼ばれ、東京にも近いため、静岡県にありながら関東圏の影響を強く受けている地域である。また、世界遺産富士山の麓、全国一の集客を誇る富士箱根伊豆国立公園内に位置し、箱根、富士五湖方面への玄関口として多くの観光客が来訪し、また、産業集積も進んでいる。

〇 交通インフラにおいては、東名高速道路御殿場インターチェンジ、裾野インターチェンジの他小山、駒門のスマートインターチェンジが開設されている。また、新東名高速道路も名古屋・新御殿場間が既に供用開始され、3年後には神奈川方面も開通見込みであり、小山PAにはスマートインターチェンジも開設が予定されている。更に、国道246号線、同138号線、同469号線も整備が進み、日本の経済・流通・観光の中軸を担う地域であり、従って、交通量が多く、交通事故発生件数も多い。

〇 財政面では、北駿の2市1町にまたがって陸上自衛隊東富士演習場が存在し、国から毎年多額の補助金や交付金等が交付され、民生安定等に係る事業化が推進されているとともに、演習場地権者である財産区や関連法人、個人地主等に多額の土地賃貸借料が支払われるなど財政的に豊かな地域である。

〇 観光面においては、富士スピードウエイや御殿場プレミアムアウトレット、時之栖等大規模集客施設や多くのゴルフ場が存在しており、観光施設、スポーツレクリエーション施設数は108施設あり、県内では静岡市、浜松市に次いで第3位の施設数となっている。また、コロナ前における年間の観光交流客数は、御殿場市が約1,310万人、裾野市が約219万人、小山町が約408万人で、当地区全体では約1,937万人、県内有数の観光地で、御殿場市は静岡市に次いで県内第2位の交流客数となっている。コロナ後、東京、箱根、富士山、京都、大阪を結ぶゴールデンルートと言われる観光周遊ルートに位置する当地区を訪れるインバウンド客の更なる増加が見込まれている。

〇 産業面においては、東京や神奈川県に本社を置き、工場、支店等を当地域に立地する企業が多く、神奈川方面から当地区へ通う通勤者が多い。一方、当地区から神奈川、東京方面への通勤、通学者も多い。

   近年では、トヨタ自動車が裾野市地先に未来都市「ウーブンシティ」の建設が始まり、世界の注目を集めている他、小山町では大規模工業団地への企業進出も進んでいる。

〇 人口は、令和5年9月末現在御殿場市が82,255人、裾野市が49,344人、小山町が17,297人合計148,896人であるが、前述のとおり、観光、産業に係る交通インフラの整備状況を踏まえると、通過人口や関係人口は相当数に上ると考えられる。

2 北駿地区の医療の現状と課題

当地区は静岡県の保険医療計画では、駿東田方医療圏(沼津市、三島市、御殿場市、裾野市、伊豆市、伊豆の国市、函南町、清水町、長泉町、小山町)にくくられ、病床数は充足しているとされているが、病床数の多いのは伊豆の国市の順天堂大学医学部附属静岡病院633床、長泉町の静岡県立静岡がんセンター615床、清水町の独立行政法人国立病院機構静岡医療センター450床である。

〇 御殿場市、小山町で最大の病床数を持つのは国立駿河療養所258床であり、ここには、現在ハンセン病の元患者36名が入所し、入所者の平均年齢は、88歳を超えている。ハンセン病の状況から将来的にも病床が使用される見込みがないにも拘わらず、約200床の空き病床が圏域の病床数にカウントされており、大きな課題となっている。

〇 現在、沼津などの病院が閉鎖されると、その分の病床数は順天堂病院に回されている状況にある。

〇 御殿場市・小山町では救急、外科、内科、産婦人科、小児科の医療体制を担う病院と医師が少なく、医師は疲弊している。

〇 2023年夏に御殿場市・小山町内の病院の外科医は1名となり、外科の2次救急体制は崩壊した。

〇 御殿場市・小山町で今後、第二次、三次医療機関がなくなる。(勝田脳神経外科、自衛隊富士病院)

3 御殿場市・小山町の救急医療の現状と課題

〇 御殿場市、小山町における救急医療体制は、休日・夜間救急センター方式を取っている。御殿場市が設置した御殿場市救急医療センターで管内の病院、診療所の診療時間外に御殿場市が委託した管外医師が駐在して、救急患者の選別と軽症患者に対する処置・投薬等の初期治療を、御殿場市医師会の協力の元実施している。本来であれば救急医療センターで治療、入院等可能な患者を、時間をかけて遠方に転送せざるを得ない状況となっている。

〇 初期救急で対応できない患者は北駿地区の第二次救急医療機関(入院設備をもち、重症患者の処置を行う)が受け入れ、第三次救急医療機関として、特に高度な心肺危機への処置などは御殿場市内の脳外科医院、虚血性心疾患担当の富士病院が相当している。

〇 2022年度の御殿場市救急医療センターの利用者は約8,500名で、内救急搬入者は843名、その内管内の2次救急医療機関への転送が176名、転送先は、順天堂大学付属静岡病院等管外医療機関が263名で、管内の医療機関への転送者の1.5倍となっている。

〇 御殿場市救急医療センターの決算額は5億3千万円余であり、診療に係る収入は1億5千万円余で、差引3億8千万円余の赤字経営となっており、毎年赤字分を御殿場市、小山町が負担している。管外委託医師に対する多額の報酬の支出の一方、本来であれば大きな収入源である入院治療等診療報酬収入がないため、経常的な赤字を計上しており、現状ではこれを解消する術はない。今後10年間続けば40億円、20年続けば80億円を管内住民の貴重な税金から支出を続ける訳で、長期的に見れば看過できない赤字額である。経営健全化のためには、抜本的な対策が必要である。

〇 御殿場市救急医療センターは、昭和58年に建築、開業してから40年を経過して老朽化しており、当該救急センターの在り方も検討すべき時期となっている。

4 まとめ

総合的に考えると、御殿場市、小山町にある病院の規模は小さく、医師の気力ダウンにも繋がる恐れがある。300床以上、120人以上の医師を擁する病院が必要である。大きな病院であれば、指導医がいて研修指定病院とすることも可能で、若い医師、ポジティブな精神を持った医師が勤務したいと考える病院となり、必然的に医師数の確保が図られることに繋がる。また、併せて、救急医療も担えば、救急救命が必要な患者を、時間をかけて地区外の病院に転送せずに治療、入院させることができ、助かる命を助けることができるとともに、経営的にも救急医療の黒字化が可能となる。経営の健全化は、長期に渡る管内住民の負担解消という点でも早急に検討すべきである。

救急医療も担える大きな病院があることは、当地域の住民の保健、医療向上、安心・安全確保に寄与し、ひいては、当地域の魅力向上、住みよさ向上に繋がると考える。

御救急医療センターの建て替えの時期を迎えている今、殿場市医師会及び行政のご理解とご協力の元、早急に検討すべきである。

 

*    参考

(1)   圏域への大病院設置に係る診療所にとってのメリット

・国が進めるかかりつけ医制度への円滑な移行を図ることができる。

・綿密な検査体制が構築できる

 ・患者の診療が共有できる。

 ・最新の医療情報の共有ができる

 ・

(2)   当地区の医療に係る町の声

・    御殿場市救急医療センターの口コミに「親切に見てもらって市外の病院へ転送されて感謝した虫垂炎患者」とあったが、二次救急体制が市内で崩壊していることが示された。

・    家内が市内医療機関で手術後亡くなってしまった。処置が適切であれば助かる命であったと思っている。

・    某病院は、外科医が一人しかおらず、手術ができないため、患者を遠くの病院に回している。

・    某病院は待ち時間が長く、ひどい時は朝6時に行って、帰りは夕方になってしまう。

・    ヘリポートがあり、緊急の場合などにはヘリコプターで神奈川方面の大きな病院に運んでくれるような病院が御殿場に欲しい。

・    御殿場は東京から通勤圏内であるので、大きくて設備が整った病院ができれば来てくれる医師も多いのではないか

・    子供の教育環境が充実し、商業施設等の利便性が高ければ医師の家族も御殿場に住んでくれるのではないか

・    研修や自己啓発ができるような病院でなければ若くて優秀な医師は来ない。

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荒川 正一署名発信者純粋の臨床医です。良い医療をやりたい。地域で世界標準を追求していきたい。大学ではできない、臨床研究を進めて地域に、国にさらに世界に役立つ情報を発信したい。バクのような夢見る医師です。
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荒川正一
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2023年12月11日に作成されたオンライン署名