動物医療の制度整備を求める署名


動物医療の制度整備を求める署名
署名活動の主旨
人間であれば大ニュース。でも、動物だと内臓が破裂しても「泣き寝入り」しかないのでしょうか?
もし、人間の病院で「様子見」を繰り返され、結果として内臓が破裂したら、それは医師の厳格な責任が問われる重大な事件です。
しかし、動物医療の世界では、こうした悲劇の多くが「泣き寝入り」で終わっています。なぜなら、日本の法律で動物はなお「物」として扱われているからです。
私の愛犬ひびたんは、適切な時期に検査が行われず、内臓が破裂し、苦しみながら亡くなりました。それなのに、行政も獣医師会も「指導する権限がない」「自由診療だから」と動いてはくれませんでした。
「物」だから、罰則がなくてもいい。 「物」だから、基準がなくてもいい。そんな時代遅れの理屈は、もう終わりにしませんか?もうこれ以上、悲しい思いをする飼い主、辛い思いをする我が子が増えないように…
現在の動物医療では、
・診療の基準や説明内容が医療機関ごとに大きく異なる(自由診療)
・診療記録や検査結果の扱いが不透明な場合がある(カルテの開示が困難な場合や、記録の透明性が十分でない場合など)
・飼い主が適切な情報を得られないまま重大な判断を迫られる(インフォームド・コンセントが制度として十分に整備されていないなど)
といった状況が、少なからず存在しています。
人の医療においては、こうした問題に対応するため、診療ガイドライン、インフォームド・コンセント(説明義務)、診療記録の保存、セカンドオピニオンの権利、医療事故調査制度、医療事故情報の共有などの制度が整備されています。医療法の基本理念も明確で、医療事故に対する刑事責任や行政処分の制度も整備されています。また、医療安全支援センターのような相談窓口も設けられています。さらに政府は、2030年までに電子カルテの普及率を概ね100%とする方針を示しています。
それに対し、動物医療についてはまだまだ法整備がありません。そのため、国に対し、以下の制度整備を段階的に導入することを要望します。
1.獣医療の基本理念の制定及び制度整備
2.動物医療における診療ガイドラインの体系的整備
※サプリメント、先進医療、再生医療、統合医療などについては、対象範囲を慎重に検討した上で段階的に進めることを求めます。
3.インフォームド・コンセントの標準化(説明義務)
4.診療記録(電子カルテ)の作成・保存の厳格化
5.飼い主に対する診療情報開示の充実(カルテ開示の義務化など)
6.セカンドオピニオンを受ける権利の明確化
7.医療安全支援センターの設置
8.上記制度を実効性あるものとするための段階的な罰則の整備
9.段階的に電子カルテ100%
10.第三者機関の設置(医療事故調査制度)
11.事故・ヒヤリハット事例を匿名で共有する仕組みの構築(医療事故情報収集等事業)
12.飼い主の情報共有の権利の保護(口コミ・体験談等の情報発信環境の検討)
現在、ペット関連産業は大きな市場規模を持ち、フード、トイレシート、トリミング、動物病院など、動物と暮らす生活の多くの支出には消費税が課されています。つまり、ペット産業はすでに一定の税収を生んでいます。
その一部を動物医療の制度整備にも活かすという視点も必要ではないでしょうか。
※ここまでで共感した方は、よかったら署名をお願いします。ここから先は、私がこの活動を始めたきっかけとなった体験です。
動物医療における医療過誤が疑われる事例と被害の実情
私の愛犬は、ある動物病院で長期間様子見が続きました。ある日倒れ、転院して手術を受けた際、内臓が破裂し癒着している状態であることが確認されました。その後、破裂を契機に重度の貧血となり、慢性腎臓病のステージも進んでしまいました。死因は別の原因でしたが、苦しみながら亡くなりました。破裂は相当な痛みだったでしょう。亡くなるまでも辛かったはずです。
その後転院先の獣医より説明されましたが、内臓破裂前に病変を摘出出来ていたら、寿命を十分全うできたそうです。私は元かかりつけには、愛犬の不調を獣医に訴え、検査について何度も相談、希望しましたが様子見でした。
しかし、日本の法律では、動物はなお「物」として扱われる面があり、刑事責任の追及も容易ではありません。
民事で訴える場合でも、過去の判例を見ると、その場で死亡したケースでも賠償額は30~50万円程度とされることが多く、その場で死亡していない場合は、獣医師の診療上の注意義務違反(民法709条の不法行為)が認められても、数万円程度にとどまるケースが多いと、弁護士から説明を受けました。
さらに、まず私の住んでいる地域にはそういう案件を引き受けてくれる弁護士がいませんでした。東京でも3~4人くらい。着手金は80~100万。人間よりもかなり高い金額になります。成功報酬の場合、勝訴しても金額が低いので、それは相応の金額なのでしょう。
前述からも分かるように、泣き寝入りになってしまう理由は、
①裁判費用など、金銭。
②知識が無いため、医療過誤など気づかないまま時効になるケース。
③医療過誤かもしれないと思いつつ、ショックが大きくうつ病になり寝込んだり、薬を飲みながら生活し、気づくと3年の時効が過ぎているケース。このケースが多いと感じます。
実際、私も愛犬ひびたんが死亡後、1年2か月間も記憶がほとんどありません。ある日突然、「医療過誤なのか?」と調べたり、他院に訊くとその可能性が高いようでした。その時のショックは、これまで生きてきた中で一番大きなもので、苦しみと悲しみでしばらく起きれなくなり、寝てばかりいました。そして、心療内科で適応障害と診断されました。
なぜ法改正が必要なのか・・・私の例
今回この署名を始めようと思った大きなきっかけは、該当院長の謝罪時の発言でした。
インフォームド・コンセントが無かった事などについて問い詰めると、院長自身が常日頃から、診療判断について迷いを感じているといった趣旨の発言がありました。さらに、自身の適性について迷いを感じている旨の発言がありました。
私は院長を陥れたいわけではありません。実際、私は院長を慕っていました。でも、「命を預かる獣医が、こんな事を言っていいものだろうか」と思いました。さらに、かかりつけと伝えていた病院なのに、他院でエコー検査をしていると思い込まれていた事もわかり・・・獣医がそんな決めつけをしてしまう事に疑問を感じました。
うちの子は痛みを訴えていたのにも関わらず、エコー検査は実施されませんでした。意見を求めた他院の獣医師からは、疑問を示されました。こうした判断が医療機関ごとの裁量に大きく委ねられている現状に、私は強い不安を感じました。もしかしたらガイドラインがあれば・・・該当病院が電子カルテであれば・・・今回の事は起こらなかったのではないのだろうか。
適性についても、人間の医大の入試の一部ではMMIという性格の適正テストが導入されていますが、動物医療の世界にはまだまだです。
私は、該当病院に通っている人達が心配になりました。実際に近隣の飼い主の方で、そこで私と同じような経験をした方とも出会いました。また、説明に不安を感じたり、設備面の理由で転院したという声も複数ありました。
そして、今回の件がきっかけで、動物医療過誤が疑われる経験をした50人以上の飼い主と繋がることができました。ケースは大きく2つに分かれました。
①私のように様子見を長期されて、手遅れになったケース。
②セカンドオピニオンや、かかりつけが休診日、もしくは遠方にあり、とりあえず一番近い動物病院に行った際の薬、治療で亡くなったケース。
現在の動物医療は、獣医師の経験や判断に大きく依存する面もあり、私たち素人には、その獣医の診療が適切なのか、設備が十分なのかを見抜くほどの知識がありません。
行政や獣医師会の対応、裁判例
その後、私はまず行政の衛生課に連絡しました。詳細を説明しようとすると遮るように、「こちらでは特に指導はしておりませんので」との事で、何があったかの質問さえされませんでした。
次に、地域の獣医師会に連絡すると、受付の方より「では、報告はいたしますので病院名など教えてください」との事でした。が、カルテや電話謝罪で認めている録音の文字起こしなどを送付しようかと伝えるも「結構です」との事でした。こちらも「指導は特にしておりません」との事でした。報告はするが、カルテなどが無い状態でどう報告するのか・・・疑問を持ちました。
次に農水省。「自由診療なので」との事でした。人間の場合は、保険適応のものは、ある程度は罰則などあるようです。もちろん動物は罰則、指導は無し、でした。
結局、動物はどこに連絡しても「罰則は無し」、「指導はされない」という事がわかりました。
原因は何か・・・調べていく中で気づいたのは、日本の法律では動物が「物」として扱われているという点です。そのため、動物医療における医療ミスなどの場合、人の医療のような制度や責任追及の仕組みが十分に整備されていません。が、「動物を物扱いから命に」という署名はやってる方もいらっしゃるので、私は、今回は違う角度からの署名活動です。
裁判例を見ても、動物が物扱いだから慰謝料(精神的損害)が低額にとどまる・・・。動物の財産価値は購入金額?・・・じゃあ、人間はいくらなのでしょうか。尚、うちの子は保護犬なので、0円の雑種です。
医療過誤が疑われる経験をした飼い主の中には、何年も苦しみ、仕事を辞めたり、心療内科に通ったり、外に出られなくなる方も多いです。こうした出来事は、飼い主の時間や思考力、生きる気力を奪い、人生そのものを大きく変えてしまいます。それを契機に出家された方とも知り合いました。何年も病院を選んだ自分を責め、病院を責めながら人生を終える人もいるでしょう。
近年はインターネットやAIの発達により、飼い主も医療情報にアクセスしやすくなっています。これまでのように、診療上の問題に気づくことが難しい時代とは状況が変わりつつあります。だからこそ、獣医師による十分な説明と情報共有がこれまで以上に重要になっています。
そろそろ、法律を変える時じゃないでしょうか。動物医療過誤、医療ミスは飼い主の体調、精神を明らかに壊しているのです。それなのに人間より価値が軽く扱われるのは、もうこの時代に合っていないと思います。
私の息子として可愛がっていた愛犬ひびたんの生涯
私が転勤族の夫の転勤が辛くて、実家近くで1人で暮らすようになった2021年。ひびたんとは散歩で出会いました。80歳ほどの高齢者の犬で、最初はひびきという名前でした。
話していくうちに、パピヨンミックスなのに外で飼っているのを知り、庭で、横になるしかない、等身大の身動き出来ない檻で暮らしているのを目撃しました。立つと頭がぶつかるような狭い檻です。
その高齢者の方曰く「犬は洞窟で暮らしてたんだから、狭くていいんだ。見てみろ、いつもじっとしているよ。」との事。その後、行政や愛護推進員が訪問し、動物愛護家や私の熱意に根負けして譲ってくれました。1か月、説得し続けました。
我が家に来たひびきは初めての毛布、羽毛布団に感動したのか、いつもスリスリして気持ちよさそうでした。ストレスでなめ過ぎて赤くなっていた前足は、トリミングによりカットし、白くなりました。不幸だった時の名前は捨てたくて、「ひびたん」と命名しました。
ひびたんがうちに来たのは2021年11月3日。その翌日の11月4日に、該当の病院で血液検査をしました。
その後、麻酔医がいる大きな病院で、歯周病の歯を10本以上抜きました。
腎臓の数値が上がり始めたので、他県の獣医による再生医療を始め、ステージ1前後の数値をキープしていました。
近所の統合医療の病院で、腎臓と馬尾症候群のため、鍼とホモトキシコロジー、オゾン療法も始めました。
加齢により水晶体脱臼になったため、眼科専門の病院で手術もしました。それでも、定期的な再生医療で、腎臓の数値はステージ1~2で止まっていました。
我が家に来て1年半ほどでしょうか。何度も下痢になりましたが、該当の院長に原因をきいても首をかしげるだけ。その後、下痢も腫瘍の症状だと知りました。
段々、体を痛がります。着替え時に唸るようになり、撫でても唸るようになります。そしてまた該当の病院に行き、「体が痛いようだから触診などをして欲しい」とお願いするも、少し触って、アンチノールという、関節などの炎症を緩和する関節のサプリを渡されました。
院長に「唸るなんて、保護犬だからやっぱり難しいのかな。嫌われてるのかな。」と訊くと「そんなことないですよ」と言われました。その時、ひびたんの体の中では大変な事が起きていました。
内臓破裂後、かかりつけは高度な病院に変えました。あとは前述のとおりです。私の大好きな我が子は、うちに来て2年8か月後の17歳で亡くなりました。子供のいない我が家にとっては、ひびたんは息子同然でした。
今後の流れ
今回のこの署名は、ある程度の数が集まれば各省庁などに提出予定です。
お世話になった動物愛護団体の代表がおっしゃってましたが・・・「署名は啓発」。皆様に知っていただくこと、そしてこの現状について考えていただくことが、大きな一歩になると信じています。
どうか、皆様の温かい署名が必要です。
日本の動物医療制度は、まだ発展途上の部分があります。そこを皆で、少しずつ底上げをして行きませんか?大事な宝物を苦しませないために。
なお、私自身も調べながら書いておりますので、もし事実関係に誤りなどがありましたらご指摘いただけますと幸いです。
あと、この署名にコメントをいただけると、それも意見として国に届きやすいかもしれないです。
この署名文章は、2人の獣医さんに事前に読んでもらいました。ありがとうございました。
きっとひびたんは、自分が役に立てたら少しは喜ぶかもしれないです。
ひびたんのような子がいる事を、皆様に知って欲しいし、忘れないで欲しいです。
私はこの署名をひびたんに捧げたいです。
最後の最後に、私からのお願いです。
もし、同じように「様子見」と言われ続けている方がいたら、一度立ち止まって考えてみてほしいです。私のように後悔しないでほしいです。これは特別なケースではなく、誰にでも起こり得ることだと感じています。こんな苦しみを味わってほしくありません。
よろしくお願いいたします。
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署名活動の主旨
人間であれば大ニュース。でも、動物だと内臓が破裂しても「泣き寝入り」しかないのでしょうか?
もし、人間の病院で「様子見」を繰り返され、結果として内臓が破裂したら、それは医師の厳格な責任が問われる重大な事件です。
しかし、動物医療の世界では、こうした悲劇の多くが「泣き寝入り」で終わっています。なぜなら、日本の法律で動物はなお「物」として扱われているからです。
私の愛犬ひびたんは、適切な時期に検査が行われず、内臓が破裂し、苦しみながら亡くなりました。それなのに、行政も獣医師会も「指導する権限がない」「自由診療だから」と動いてはくれませんでした。
「物」だから、罰則がなくてもいい。 「物」だから、基準がなくてもいい。そんな時代遅れの理屈は、もう終わりにしませんか?もうこれ以上、悲しい思いをする飼い主、辛い思いをする我が子が増えないように…
現在の動物医療では、
・診療の基準や説明内容が医療機関ごとに大きく異なる(自由診療)
・診療記録や検査結果の扱いが不透明な場合がある(カルテの開示が困難な場合や、記録の透明性が十分でない場合など)
・飼い主が適切な情報を得られないまま重大な判断を迫られる(インフォームド・コンセントが制度として十分に整備されていないなど)
といった状況が、少なからず存在しています。
人の医療においては、こうした問題に対応するため、診療ガイドライン、インフォームド・コンセント(説明義務)、診療記録の保存、セカンドオピニオンの権利、医療事故調査制度、医療事故情報の共有などの制度が整備されています。医療法の基本理念も明確で、医療事故に対する刑事責任や行政処分の制度も整備されています。また、医療安全支援センターのような相談窓口も設けられています。さらに政府は、2030年までに電子カルテの普及率を概ね100%とする方針を示しています。
それに対し、動物医療についてはまだまだ法整備がありません。そのため、国に対し、以下の制度整備を段階的に導入することを要望します。
1.獣医療の基本理念の制定及び制度整備
2.動物医療における診療ガイドラインの体系的整備
※サプリメント、先進医療、再生医療、統合医療などについては、対象範囲を慎重に検討した上で段階的に進めることを求めます。
3.インフォームド・コンセントの標準化(説明義務)
4.診療記録(電子カルテ)の作成・保存の厳格化
5.飼い主に対する診療情報開示の充実(カルテ開示の義務化など)
6.セカンドオピニオンを受ける権利の明確化
7.医療安全支援センターの設置
8.上記制度を実効性あるものとするための段階的な罰則の整備
9.段階的に電子カルテ100%
10.第三者機関の設置(医療事故調査制度)
11.事故・ヒヤリハット事例を匿名で共有する仕組みの構築(医療事故情報収集等事業)
12.飼い主の情報共有の権利の保護(口コミ・体験談等の情報発信環境の検討)
現在、ペット関連産業は大きな市場規模を持ち、フード、トイレシート、トリミング、動物病院など、動物と暮らす生活の多くの支出には消費税が課されています。つまり、ペット産業はすでに一定の税収を生んでいます。
その一部を動物医療の制度整備にも活かすという視点も必要ではないでしょうか。
※ここまでで共感した方は、よかったら署名をお願いします。ここから先は、私がこの活動を始めたきっかけとなった体験です。
動物医療における医療過誤が疑われる事例と被害の実情
私の愛犬は、ある動物病院で長期間様子見が続きました。ある日倒れ、転院して手術を受けた際、内臓が破裂し癒着している状態であることが確認されました。その後、破裂を契機に重度の貧血となり、慢性腎臓病のステージも進んでしまいました。死因は別の原因でしたが、苦しみながら亡くなりました。破裂は相当な痛みだったでしょう。亡くなるまでも辛かったはずです。
その後転院先の獣医より説明されましたが、内臓破裂前に病変を摘出出来ていたら、寿命を十分全うできたそうです。私は元かかりつけには、愛犬の不調を獣医に訴え、検査について何度も相談、希望しましたが様子見でした。
しかし、日本の法律では、動物はなお「物」として扱われる面があり、刑事責任の追及も容易ではありません。
民事で訴える場合でも、過去の判例を見ると、その場で死亡したケースでも賠償額は30~50万円程度とされることが多く、その場で死亡していない場合は、獣医師の診療上の注意義務違反(民法709条の不法行為)が認められても、数万円程度にとどまるケースが多いと、弁護士から説明を受けました。
さらに、まず私の住んでいる地域にはそういう案件を引き受けてくれる弁護士がいませんでした。東京でも3~4人くらい。着手金は80~100万。人間よりもかなり高い金額になります。成功報酬の場合、勝訴しても金額が低いので、それは相応の金額なのでしょう。
前述からも分かるように、泣き寝入りになってしまう理由は、
①裁判費用など、金銭。
②知識が無いため、医療過誤など気づかないまま時効になるケース。
③医療過誤かもしれないと思いつつ、ショックが大きくうつ病になり寝込んだり、薬を飲みながら生活し、気づくと3年の時効が過ぎているケース。このケースが多いと感じます。
実際、私も愛犬ひびたんが死亡後、1年2か月間も記憶がほとんどありません。ある日突然、「医療過誤なのか?」と調べたり、他院に訊くとその可能性が高いようでした。その時のショックは、これまで生きてきた中で一番大きなもので、苦しみと悲しみでしばらく起きれなくなり、寝てばかりいました。そして、心療内科で適応障害と診断されました。
なぜ法改正が必要なのか・・・私の例
今回この署名を始めようと思った大きなきっかけは、該当院長の謝罪時の発言でした。
インフォームド・コンセントが無かった事などについて問い詰めると、院長自身が常日頃から、診療判断について迷いを感じているといった趣旨の発言がありました。さらに、自身の適性について迷いを感じている旨の発言がありました。
私は院長を陥れたいわけではありません。実際、私は院長を慕っていました。でも、「命を預かる獣医が、こんな事を言っていいものだろうか」と思いました。さらに、かかりつけと伝えていた病院なのに、他院でエコー検査をしていると思い込まれていた事もわかり・・・獣医がそんな決めつけをしてしまう事に疑問を感じました。
うちの子は痛みを訴えていたのにも関わらず、エコー検査は実施されませんでした。意見を求めた他院の獣医師からは、疑問を示されました。こうした判断が医療機関ごとの裁量に大きく委ねられている現状に、私は強い不安を感じました。もしかしたらガイドラインがあれば・・・該当病院が電子カルテであれば・・・今回の事は起こらなかったのではないのだろうか。
適性についても、人間の医大の入試の一部ではMMIという性格の適正テストが導入されていますが、動物医療の世界にはまだまだです。
私は、該当病院に通っている人達が心配になりました。実際に近隣の飼い主の方で、そこで私と同じような経験をした方とも出会いました。また、説明に不安を感じたり、設備面の理由で転院したという声も複数ありました。
そして、今回の件がきっかけで、動物医療過誤が疑われる経験をした50人以上の飼い主と繋がることができました。ケースは大きく2つに分かれました。
①私のように様子見を長期されて、手遅れになったケース。
②セカンドオピニオンや、かかりつけが休診日、もしくは遠方にあり、とりあえず一番近い動物病院に行った際の薬、治療で亡くなったケース。
現在の動物医療は、獣医師の経験や判断に大きく依存する面もあり、私たち素人には、その獣医の診療が適切なのか、設備が十分なのかを見抜くほどの知識がありません。
行政や獣医師会の対応、裁判例
その後、私はまず行政の衛生課に連絡しました。詳細を説明しようとすると遮るように、「こちらでは特に指導はしておりませんので」との事で、何があったかの質問さえされませんでした。
次に、地域の獣医師会に連絡すると、受付の方より「では、報告はいたしますので病院名など教えてください」との事でした。が、カルテや電話謝罪で認めている録音の文字起こしなどを送付しようかと伝えるも「結構です」との事でした。こちらも「指導は特にしておりません」との事でした。報告はするが、カルテなどが無い状態でどう報告するのか・・・疑問を持ちました。
次に農水省。「自由診療なので」との事でした。人間の場合は、保険適応のものは、ある程度は罰則などあるようです。もちろん動物は罰則、指導は無し、でした。
結局、動物はどこに連絡しても「罰則は無し」、「指導はされない」という事がわかりました。
原因は何か・・・調べていく中で気づいたのは、日本の法律では動物が「物」として扱われているという点です。そのため、動物医療における医療ミスなどの場合、人の医療のような制度や責任追及の仕組みが十分に整備されていません。が、「動物を物扱いから命に」という署名はやってる方もいらっしゃるので、私は、今回は違う角度からの署名活動です。
裁判例を見ても、動物が物扱いだから慰謝料(精神的損害)が低額にとどまる・・・。動物の財産価値は購入金額?・・・じゃあ、人間はいくらなのでしょうか。尚、うちの子は保護犬なので、0円の雑種です。
医療過誤が疑われる経験をした飼い主の中には、何年も苦しみ、仕事を辞めたり、心療内科に通ったり、外に出られなくなる方も多いです。こうした出来事は、飼い主の時間や思考力、生きる気力を奪い、人生そのものを大きく変えてしまいます。それを契機に出家された方とも知り合いました。何年も病院を選んだ自分を責め、病院を責めながら人生を終える人もいるでしょう。
近年はインターネットやAIの発達により、飼い主も医療情報にアクセスしやすくなっています。これまでのように、診療上の問題に気づくことが難しい時代とは状況が変わりつつあります。だからこそ、獣医師による十分な説明と情報共有がこれまで以上に重要になっています。
そろそろ、法律を変える時じゃないでしょうか。動物医療過誤、医療ミスは飼い主の体調、精神を明らかに壊しているのです。それなのに人間より価値が軽く扱われるのは、もうこの時代に合っていないと思います。
私の息子として可愛がっていた愛犬ひびたんの生涯
私が転勤族の夫の転勤が辛くて、実家近くで1人で暮らすようになった2021年。ひびたんとは散歩で出会いました。80歳ほどの高齢者の犬で、最初はひびきという名前でした。
話していくうちに、パピヨンミックスなのに外で飼っているのを知り、庭で、横になるしかない、等身大の身動き出来ない檻で暮らしているのを目撃しました。立つと頭がぶつかるような狭い檻です。
その高齢者の方曰く「犬は洞窟で暮らしてたんだから、狭くていいんだ。見てみろ、いつもじっとしているよ。」との事。その後、行政や愛護推進員が訪問し、動物愛護家や私の熱意に根負けして譲ってくれました。1か月、説得し続けました。
我が家に来たひびきは初めての毛布、羽毛布団に感動したのか、いつもスリスリして気持ちよさそうでした。ストレスでなめ過ぎて赤くなっていた前足は、トリミングによりカットし、白くなりました。不幸だった時の名前は捨てたくて、「ひびたん」と命名しました。
ひびたんがうちに来たのは2021年11月3日。その翌日の11月4日に、該当の病院で血液検査をしました。
その後、麻酔医がいる大きな病院で、歯周病の歯を10本以上抜きました。
腎臓の数値が上がり始めたので、他県の獣医による再生医療を始め、ステージ1前後の数値をキープしていました。
近所の統合医療の病院で、腎臓と馬尾症候群のため、鍼とホモトキシコロジー、オゾン療法も始めました。
加齢により水晶体脱臼になったため、眼科専門の病院で手術もしました。それでも、定期的な再生医療で、腎臓の数値はステージ1~2で止まっていました。
我が家に来て1年半ほどでしょうか。何度も下痢になりましたが、該当の院長に原因をきいても首をかしげるだけ。その後、下痢も腫瘍の症状だと知りました。
段々、体を痛がります。着替え時に唸るようになり、撫でても唸るようになります。そしてまた該当の病院に行き、「体が痛いようだから触診などをして欲しい」とお願いするも、少し触って、アンチノールという、関節などの炎症を緩和する関節のサプリを渡されました。
院長に「唸るなんて、保護犬だからやっぱり難しいのかな。嫌われてるのかな。」と訊くと「そんなことないですよ」と言われました。その時、ひびたんの体の中では大変な事が起きていました。
内臓破裂後、かかりつけは高度な病院に変えました。あとは前述のとおりです。私の大好きな我が子は、うちに来て2年8か月後の17歳で亡くなりました。子供のいない我が家にとっては、ひびたんは息子同然でした。
今後の流れ
今回のこの署名は、ある程度の数が集まれば各省庁などに提出予定です。
お世話になった動物愛護団体の代表がおっしゃってましたが・・・「署名は啓発」。皆様に知っていただくこと、そしてこの現状について考えていただくことが、大きな一歩になると信じています。
どうか、皆様の温かい署名が必要です。
日本の動物医療制度は、まだ発展途上の部分があります。そこを皆で、少しずつ底上げをして行きませんか?大事な宝物を苦しませないために。
なお、私自身も調べながら書いておりますので、もし事実関係に誤りなどがありましたらご指摘いただけますと幸いです。
あと、この署名にコメントをいただけると、それも意見として国に届きやすいかもしれないです。
この署名文章は、2人の獣医さんに事前に読んでもらいました。ありがとうございました。
きっとひびたんは、自分が役に立てたら少しは喜ぶかもしれないです。
ひびたんのような子がいる事を、皆様に知って欲しいし、忘れないで欲しいです。
私はこの署名をひびたんに捧げたいです。
最後の最後に、私からのお願いです。
もし、同じように「様子見」と言われ続けている方がいたら、一度立ち止まって考えてみてほしいです。私のように後悔しないでほしいです。これは特別なケースではなく、誰にでも起こり得ることだと感じています。こんな苦しみを味わってほしくありません。
よろしくお願いいたします。
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2026年4月2日に作成されたオンライン署名