このキャンペーンは終了しました

タイ国籍の少年、ウォン・ウティナンさんに在留特別許可を!

5,299人の賛同者が集まりました


2016年12月6日、入国管理局による退去強制処分の取り消しを求め控訴した高校2年生、ウォン・ウティナンさん(16)に対し東京高裁の小林昭彦裁判長は請求を棄却する判決を言い渡しました。(大まかな経緯についてはこちらを参照のこと)

結論から言うならば、これは極めて非人道的な判決であると同時に、日本も加入している「児童の権利条約」第3条「児童に関するすべての措置をとるに当たっては…児童の最善の利益が主として考慮されるものとする」という項目に反する「違法判決」とすら言えるものです。

 非正規滞在とされた在日外国人に在留特別許可を付与するか否かの判断については入国管理局が作成したガイドラインがあり、その中には「当該外国人が、本邦での滞在期間が長期間に及び、本邦への定着性が認められること」「その他人道的配慮を必要とするなど特別な事情があること」という項目があります。日本で生まれ育ち、日本の学校に通い、学校や地域の友人・知人と交流を深めてきた16歳のウティナンさんはまさに「長期間に及ぶ滞在期間」「本邦への定着が認められる」例と言えます。また母親の母国とはいえ、ほぼ「見知らぬ国」であるタイに、しかも未成年を退去させることはとても「人道的」とは言えません。

 小林昭彦裁判長は「在留特別許可を与えなかった判断は、社会通念上著しく妥当性を欠くと言えない」と述べたとのことですが、日本で生まれ育った少年を友人知人のいる地域社会から引き剥がし、見知らぬ国に追放することを容認する「社会通念」とは何でしょうか?もし仮に、そんな「社会通念」が存在するのであれば、そんな「社会通念」は打ち壊すべきです。かつてアメリカ社会が「黒人は差別されて当然」という「社会通念」を、多くの人の努力によって打ち壊したように。

 また今回の判決は上記ガイドラインを「単に法務大臣らの判断の目安として例示したもの」にすぎないと判示しています。単なる「目安」なのだから、それを守らなかったからといって必ずしも不当ではない、というのであれば、何のためのガイドラインなのでしょうか。

かつて法務省官僚であった池上努は1965年に著した自著で外国人の処遇について「煮て食おうが焼いて食おうが自由」と述べ、大きな批判を浴びました。日本はその後難民条約などいくつかの外国人の権利に関わる条約にも加入してきましたが、残念ながら今回の判決はその意識が50年前からほとんど進歩していないことを如実に示しています。

 しかし、これでウティナンさんの退去強制処分が決定したわけではありません。現時点でも入国管理局・法務大臣がウティナンさんに在留特別許可を付与することは可能です(誤解がありそうなので付け加えておきますが、今回の判決は退去強制処分が「不当ではない」とするもので「退去強制処分させよ」と命じるものではありません)。

 報道によれば、ウティナンさん及び支援者は今後最高裁まで争うか再審申請するかは未定とのことですが、いずれにせよウティナンさん本人にとって大きな重荷になることは間違いありません。しかしこれは単にウティナンさん一人の問題ではありません。同じような境遇に苦しむ人々は他にもたくさんいるでしょう。そうした現状を「わたしたち」は認めるのか、小林昭彦裁判長が示した「社会通念」を「わたしたち」は是とするか否か。これは「わたしたちひとりひとり」が問われている問題です。

 2015年5月、差別団体がウティナンさんの件を口実にしたヘイトスピーチデモを告知・実施した際は多くの人々が怒りの声をあげ、デモ当日には参加者を大きく上回る抗議者が参集しました。

 http://togetter.com/li/815545

 http://togetter.com/li/822656

 この時に声をあげた方々、あの時の怒りを改めて思い出しましょう。そしてただ怒るだけでなく、形にしましょう。

署名へのご協力・ご賛同をよろしくお願いいたします。



今日:カチカジャ!いばらきさんがあなたを信じています

カチカジャ!いばらきさんは「入国管理局: タイ国籍の少年、ウォン・ウティナンさんに在留特別許可を!」キャンペーンにあなたの手伝いも必要としています!カチカジャ!いばらきさんと5,298人の賛同者と一緒うに賛同しましょう。