Jan 24, 2026

ご署名ご協力いただいた皆様、ありがとう御座います。

この事業は年度末までの今年度事業であるため、まだ問題は続いており、また、定期的な狩猟も行われているため鹿はこれからも明確な理由が示されないまま殺されていく可能性があります。

引き続き皆様の注視とご協力をお願いします。

本来1/5までであるはずの公文書公開も延長通知がなされ、公開されていませんが、

京都市農林振興室に対し、要望書と第三次署名提出を京都市議員 加藤あい先生ご同行のもと、行ってきました。

以下にその内容を示します。

【重要な点】

・鹿防除用の柵を設ける予算は下りず、捕殺の予算だけがついたので実行された

・宝ヶ池公園には本来鹿はいないことが望ましい、とする市側の認識の根拠が示されていないこと、対外的に打ち出されている「生物多様性を守る公園を目指す」こととの矛盾

 

1番最後にまとめもありますので、ぜひご確認下さい。

2026/01/13 
要望書と署名提出時の農林振興課 
内田課長、人見様との面談内容

1. 公文書公開請求(12月8日提出)の進捗
要望書提出有志:
公文書公開請求について、公開延期通知を受け取っている。
12月8日に最初の要望書を提出し、ほぼ同内容で文書公開を求めているが、すでに1か月以上が経過している。
現在の検討状況と、いつ頃公開されるのかを確認したい。

農林振興課:
延期通知で示した期限内に公開したいと考えている。
現在は、該当文書の特定作業を行っている段階である。

要望書提出有志:
公開できる材料自体は、すでに存在している状況と考えてよいか。

農林振興課:
文書の特定を進めているため「何かしらはある」と言えるが、
すべて存在するのか、一部のみか、不存在のものがあるのかは現時点では断定できない。

要望書提出有志:
要望事項すべてに対応する文書が必ず存在する、という保証はないという理解でよいか。

農林振興課:
その理解で問題ない。

2. 今回の捕殺事業の進捗・頭数

要望書提出有志:
今回の捕殺事業の進捗状況を知りたい。
12/8面会時は「57頭まで捕殺した」との説明があったが、現在はどうなっているのか。

農林振興課:
本事業は年度事業であり、3月末まで実施中である。
途中段階の頭数や進捗については、業者から正式な報告を受けていないため回答できない。

要望書提出有志:
現場作業者から「捕殺作業は終わった」と直接聞いたという人がいるが、それでも市としては答えられないのか。

農林振興課:
途中経過については答えられない。
報告を受けておらず、現場確認もまだのため。

要望書提出有志:
捕殺事業自体は、3月末まで継続という理解でよいか。

農林振興課:
今年度事業のため事業の期間として3月末までである。

3. 罠の設置・撤去状況

要望書提出有志:
ICT付きくくり罠や箱罠は、現在も設置されているのか。

農林振興課:
撤去されたと聞いているが、担当課として現地確認はできていない。

要望書提出有志:
つまり「捕殺作業は終わったと聞いているが、現場確認はしていない」という状況か。

農林振興課:
そのとおり。
事業期間は3月末までであり、報告・精算等も含めて年度末扱いになる。

4. 定期的な有害捕獲(通常捕獲)の位置づけと出所

4-1. 通常の有害捕獲の仕組み

要望書提出有志:
今回の捕殺とは別に、例年行われている定期的な有害捕獲がある。
今年度、または来年度も行われる予定なのか。

農林振興課:
通常の有害捕獲は、管理者側から申請が出て初めて実施される。
現時点では申請は出ていない。
申請が出れば行われる。

農林振興課(補足):
農林振興課は実施主体ではなく許可権者である。
申請が出て、要件が整っていれば許可しなければならず、裁量で却下することはできない。

要望書提出有志:
つまり、有害捕獲を行うかどうかの判断は、
宝ヶ池では建設局、深泥池では文化財関係部署など、管理者側にあるという理解でよいか。

農林振興課:
そうです。

5. 今回の「特別捕殺事業」の位置づけと出所

要望書提出有志:
今回の捕殺は、通常の有害捕獲とは別に実施されたと理解している。
これは誰の要望・判断で始まった事業なのか。

農林振興課:
通常は管理者側からの申請に基づくが、今回は宝ヶ池周辺が市街地出没の拠点になっていると判断し、農林振興課として事業を組んだ。公園内であるため、宝ヶ池については建設局、深泥池については文化財関係部署と相談・調整して進めた。

6. 防除(柵等)との関係と予算の実情

6-1. 深泥池における防除予算と「並行実施」前提の破綻

要望書提出有志:
捕殺に至る根拠として、防除(柵設置等)は検討されたのか。
柵など他の対策を検討した上で、なぜ捕殺が先行しているのかを確認したい。
防除の検討状況や予算の有無は、捕殺の妥当性を判断する上で重要な情報である。

農林振興課:
深泥池については文化財関係部署が管理しており、ミツガシワの保全等も含めて、連携して相談しながら進めてきた。
当初、深泥池側(文化財関係部署)でも防除(フェンス等)の予算を取って進める予定だったが、結果として予算がつかなかった。
一方、捕獲(捕殺)については農林振興課側で予算がついたため、農林側の取り組みのみが進んでいるように見える状況になっている。

要望書提出有志:
防除の予算がつかなかったという事実は、捕殺に至るプロセスとして非常に大きい。
もし「捕殺と防除を並行して進める」という説明で事業が組まれていたのなら、
防除側の予算がつかない時点で、並行実施の前提が破綻している。
その状態で捕殺だけが進むのは、施策のバランスが取れていない。
また、市民側としては「柵設置などの基本対策を打ってから捕殺」という順番が筋だと考える。
(実際に、必要な柵高は2m程度が目安になるなど、防除の仕様も重要である。)

農林振興課:
「予算がなかったから捕殺になった」という整理ではない。
捕殺と防除を並行して進める中で、捕殺は農林が担当し、防除(フェンス等)は管理側(文化財関係部署)が予算要求する形で進めた。
連携して予算要求したが、防除予算要求については通らず予算がつかなかった。
ただし、管理側としても対策が必要という認識はあるため、
正式な防除予算がつかなかった代わりに、他の予算をやりくりして、少しずつでも延長していく形で取り組みを進めようとしている。
農林振興課は助言等の形で相談に乗っている。

要望書提出有志:
「少しずつ進める」という不確実な状況のまま捕殺だけが進むと、結果的に捕殺のみが先行し続ける構造になる。
市民から見ると、当初説明されていた「並行実施」の構造が崩れたまま進んでいるように見える。
防除が十分に実施されて初めて、捕殺の効果(被害の減少、出没状況の変化等)を検証できるはずであり、
防除が不確実な状態で「全頭捕殺」等が進むのは、根拠が弱く、場当たり的に映る。
したがって、防除予算が不採択だった事実と、そこからの方針変更・代替措置については、きちんと公表してほしい。

農林振興課:
要望としては受け取る。
該当する文書があるかどうかについては、公文書公開請求の中で精査する。

6-2. 宝ヶ池公園における防除の扱い

要望書提出有志:
宝ヶ池公園では、防除(柵・看板・啓発等)について予算要求はあったのか。

農林振興課:
宝ヶ池については、建設局が防除目的で予算要求をしたという事実は把握していない。
宝ヶ池は従来から有害捕獲申請が出ていた場所である。

要望書提出有志:
宝ヶ池は市民利用の多い公園であり、本来は防除を優先すべき場所である。
捕殺しても全滅しない以上、防除は不可欠である。
情報公開も十分でないまま捕殺が始まったことが、市民の不信感につながっている。

農林振興課:
説明や情報公開が十分でなかった可能性はある。今後検討する。

7. 「宝ヶ池公園には鹿がいないことが望ましい」という市の認識をめぐるやりとり

7-1. 農林振興課の基本説明

農林振興課:
上位計画(京都府の管理計画)では、捕獲努力と生息数減少が求められている。
宝ヶ池は市街地出没の拠点となっており、増えすぎた結果、市街地に出ているとの認識。
そのため、今回、捕獲を強化した。

農林振興課(補足):
一般論として、森林では平方キロあたり3〜5頭が適正密度とされる。
宝ヶ池では厳密な頭数管理は困難なため、
30年以上前にほぼいなかったとされる状態に戻すという考え方を一つの目安にしている。

7-2. 

要望書提出有志:
「30年前にほぼいなかった」という前提自体に疑義がある。
要望書提出有志は30年以上この地域に居住しており、当時から鹿は存在していた。
また、「何頭が適正か分からない」と言いながら、「80頭だから全頭捕殺」という結論に至るのは論理が飛躍している。

7-3. 「いないのが望ましい」という認識の明確化

農林振興課:
何頭がベストかという話ではなく、
宝ヶ池公園では通常鹿がいない状態が通常であり、望ましいという認識である。
鹿がいると増え、そこを拠点に市街地へ出るため、まず徹底的に減らす必要がある。

要望書提出有志:
「被害がある」ことと、「その場所に鹿がいてはならない」という判断は別である。
宝ヶ池公園は、生物多様性や共存を掲げてきたはずであり、
2023年頃の公園資料にも鹿を含め生物多様性、共存についての記載があったと認識している。
それが「一頭もいるべきではない」という判断に変わったのであれば、公表されていない。

農林振興課:
そのような判断を公表した事実はない。
公園側の2023年の記載についても承知していない。

7-4. 判断主体・根拠をめぐる追及

要望書提出有志:
「宝ヶ池公園および深泥池には鹿がいない状態が望ましい」と結論づけたのは、京都市のどの部局か。

農林振興課:
市としての政策判断であり、特定の部局名を挙げるのは難しい。

要望書提出有志:
深泥池についても同様か。
「被害があるから防除する」ことと、
「生態系上、存在すべきでない」と結論づけることは異なる。
誰が、どの議論と根拠で「元の姿に戻す」と判断したのかを示してほしい。

農林振興課:
深泥池の文化財側がどのように判断しているかは分からないが、防除しようとしている事実はある。
宝ヶ池については、従来から有害捕獲申請があり、基本的に「一匹もいるべきではない」という前提があった。

要望書提出有志:
「いない方がいい」という便宜的判断と、
「生態系上、存在すべきでない」という結論は異なる。
後者であれば、その判断過程と根拠が示されなければ、市民は検討も議論もできない。
被害があるから全頭捕殺、という因果関係は成立しない。

(この点について、農林振興課から明確な判断主体・根拠の提示はなく、持ち帰りとなった。)

8. 要望書への回答(文書回答)

要望書提出有志:
要望書に対する回答は、必ず文書でほしい。
特に
・有害捕獲は農林振興課が止められない制度構造
・今回の特別捕殺事業の位置づけについては、文書として残す必要がある。
言った言わないになる行動でのやり取りは、明確な資料ではないため。

農林振興課:
内容確認および局長指示が必要である。
文書回答の可否や期限については、この場では回答できない。


まとめ
■捕殺・有害捕獲の出所
・通常の有害捕獲:管理者側(宝ヶ池=建設局、深泥池=文化財関係部署)が申請
→農林振興課は申請を受けて承認する立場

・今回の特別捕殺:農林振興課が「市街地出没拠点対策」として事業化

■防除について
・深泥池:防除予算要求あり → 不採択(ミツガシワ保全含む)
・宝ヶ池:防除予算要求の事実は農林振興課として把握なし

■生物多様性の認識の違い
「宝ヶ池公園には本来、鹿が全くいない状態が望ましい」という政策判断を誰が・どの根拠で・いつ結論づけたのかが示されていない

以上

 

今後も捕殺申請があれば農林振興室としては許可するとの明言があったため、農林振興室はもとより、建設局と文化財関係部署への要望も加えていく必要があります。

最も是正すべきは、市が行う取り組みについて明確な根拠を出し渋り、不信感のある対応をすること、書面で示せない施策を市民の知らないところで進める体制にあると考えます。

今後もこのように根拠が明確に示されない捕殺が市民の憩いの場で行われることのないよう、皆様の引き続きの注視をお願いしたいです。

また公文書が公開されましたら再度お知らせします。

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