May 7, 2026

皆さんこんにちは。自然文化団体ノノオトの小林です。

美々川には、各所に湧水ポイントが存在しています。地下水が絶えず流れ込むことで、冬でも川面が完全には凍りきらず、水辺は野鳥たちの休息場所になっているとも言われています。

 

1か月ほど前、美々川を散策していたときのこと。
いつものように川を眺めていると、静かに湧き上がる水の動きが目に入りました。特別珍しいものではなく、普段から見慣れている風景のひとつ。ただ、その揺らぎ方がどこか印象的で、ノノオトのメンバーにも共有したくなり、短い動画を撮影したのです。

 

その動画を見たメンバーが、ぽつりと「生きているみたい」と言いました。

確かに、そうだなと。。
地中から絶えず水が湧き続ける様子は、川そのものが呼吸しているようにも見えました。

 

それから少し経ち、その場所を改めて一緒に訪れることになりました。ところが、探しても湧水は見つかりません。
日を改めても、やはり確認できない。場所を間違えているわけではありません。

あの湧水は、一時的なものだったのか。
それは違う気もする。

そこは、以前から小規模ながら湧水が確認できていた場所でした。だからこそ、どこかで「いつでも見られる風景」だと思い込んでいたのかもしれません。

 

しかし、それ以来、私は一度も同じ光景を見ることができていません。

 

水量や地下水位の変化によるものなのか。
あるいは、別の要因があるのか。

理由はわかりません。

 

自然の中では、「そこにあること」が当たり前に見えるものほど、実は繊細な条件の上に成り立っているのかもしれません。

研究や調査によって原因が明らかになれば、変化が起きても、その背景を理解することで落ち着いて受け止めることができます。
一方で、理由がわからないまま状況だけが変わっていくと、人は不安や疑問を抱き続けることになる。

あの出来事を通して私は、科学的な調査や記録、そして根拠をもって自然を説明することの大切さを、改めて実感したのでした。

 

とてもわかりにくいのですが、写真の中央あたりが湧水している部分でした。

 

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