ドイツ政府:フランクフルト空港税関が押収した堀米ゆず子さんのバイオリンを無償で返してください

ドイツ政府:フランクフルト空港税関が押収した堀米ゆず子さんのバイオリンを無償で返してください
「楽器は仕事の道具であり、演奏家にとって体の一部のようなもの。体と魂の一部をもぎ取られたようでとても悲しい。」- 堀米ゆず子
世界的なバイオリニスト堀米ゆず子さんの所有するバイオリンが、ドイツのフランクフルト国際空港税関で押収され、巨額の輸入付加価値税の支払いを求められて います。音楽家の命ともいうべき楽器を取り上げたことは残酷です。そして明らかに「仕事の道具」であるバイオリンは、無税として扱われるきです。ドイツ政府にメッセージを送り、フランクフルト空港税関が堀米さんのバイオリンを無償で返すよう、呼びかけましょう!
*詳細*
8 月16日、ベルギー在住の世界的なバイオリニスト堀米ゆず子さんが、所有するバイオリン(イタリアの巨匠ジュゼッペ・ガルネリ・デル・ジェスが製作した名 器)がドイツのフランクフルト国際空港税関で押収されました。堀米さんは1980年、ブリュッセルのエリザベート王妃国際音楽コンクールで日本人として初 めて優勝したバイオリニストです。
フランクフルト空港税関報道官は輸入付加価値税をこれまでに払ったことを示す証明書や、物品の由来を示す書類などを所持していなかったことでバイオリンを押収しました。税関当局はバイオリンの評価額を100万ユーロ(約1億円)とし、その19%に当たる19万ユーロ(約1900万円)の輸入付加価値税の支払いを求めているそうです。また重加算として同額の罰金までありうると当局は考えているとの情報もあります。
彼女はこの様に話しています:「楽器は仕事の道具であり、演奏家にとって体の一部のようなもの。体と魂の一部をもぎ取られたようでとても悲しい。」。彼女と しては1986年に買って長年使っている楽器を持ってベルギーの自宅に帰る途中のであり、このような嫌疑を受けることは想像もしていませんでした。私は堀米さんの友人として、彼女が苦しんでいる事が許せなくて、キャンペーンを発信する事を決心しました。
事件から三週間以上経ちますが、バイオリンは当局に押収されたままです。音楽家の命ともいうべき楽器を取り上げたことは残酷です。音楽家の使命は聴く人を楽しくし、生きる力を与えることです。それを果たせないゆず子さんの苦痛はいかばかりかと考えます。
バイオリンは「仕事の道具」と扱い欧州輸入付加価値税は無税との解釈がありうる、と税関報道官がコメントしたとの新聞報道もありました。
また、現在多くの音楽家が今回のバイオリン押収措置を見てドイツへ出かけたり、立ち寄ることを躊躇しています。現在の状況を放置することは、ドイツにとっても文化的、経済的に大きな損失となると考えます。
皆さんにこのキャンペーンに賛同していただき、多くの人がドイツ政府にメッセージを送り、フランクフルト空港税関が堀米さんのバイオリンを無償で返すよう、呼びかけましょう!