トランスジェンダーが安心して投票できる社会を目指して

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私は宮城県女川町在住、戸籍の性別とは異なる性で日々を過ごしている29歳のトランスジェンダーです。女性として生まれましたが、生理があること、男性に変化していかない身体、声変わりしない声、書類に「女」と書かれること、書かなければいけなかったこと、それを目にすることなどに耐えられず、現在は男性ホルモンを定期的に筋注しながら、どちらかと言うと男性側で暮らしています。

県をまたいで各地を転々としている私ですが、選挙には毎回欠かさず投票をさせて頂いています。

しかし、選挙のたびに苦しい思いもしてきました。

例えば入場券を開くたびに、①そこには性別が記載されていて、「女」と書かれた入場券を持って投票所の受付を終えると、②後方からひそひそと「あの人は女性なのか、男性じゃないの?」と話している声を耳にし、トランスである自分が悪いのかと自己嫌悪と消えたくなる思いや死にたくなる思いでいっぱいになります。

今回も、先日、投票所入場券がポストに届きました。
届いた封筒の窓からは、住所と名前の他に、開封しなくても、選挙人名簿のどこに記載されているかというページ数と番号、性別、世帯主、生年月日まで、すべてが確認でき、個人情報が丸見えでした。これがポストに入っていたのです。間違って他者のポストに配達されていたら中を確認せずとも個人情報が暴露されてしまうことは想像に難くありません。

上記の①や②と同様、これらは選挙管理委員会の職員他関係者の業務態度の改善だけでは根本的な解決にはなりません。これまで、選挙のたびに当時住んでいた地域の選挙管理委員会や総務省に電話での問い合わせや書面での要望をしてきました。他の地域でも、声をあげられる当事者がいれば各自治体ごとに改善に結びついてきましたが、全国トップダウンの動きには結び付きません。とても残念に思っています。

本当は積極的に選挙に参加したい。そう思っているのは私1人だけではありません。一方で、トランスジェンダーの多くは、自分の戸籍上の性別を知られずに暮らしたいと願っています。性別という個人情報が暴露される可能性が限りなく高い投票所には行きたくても行けません。投票したくても不安や恐怖で投票所に行けない人も少なくないのです。

すべての人が安心・安全に投票できる環境を望み、実現するため、参院選、宮城県議会選挙、女川町長選挙・町議会選挙と続くにあたり、まずは、女川町選挙管理委員会と女川町長に、個人情報や本人確認に性別が不要であること、すべての公的書類と付随する申請書類等から不要な性別記載や記入欄をなくすこと、また、個人情報の取り扱いについて真摯に考え対応をして頂く旨を、近く改善を申し入れる予定です。また、地域によって同様に性別が暴露される状況が起きており、今後の選挙施行の中でも起こり得ると考えられるため、県と総務省へも上申する予定でいます。

1人でも多くの人が公平に積極的に参政権を行使できるよう、また、人の「声」と「人権」に敏感で優しく暖かい選挙管理委員会、そして国になるよう、みなさまのお力添えを頂ければと思います。