

私たちは2021年7月14日にグーテンベルクオーケストラ社の商標に関連して特許庁が拒絶理由通知書を公開したこと、通知から40日経過すると商標ESPERANTO CULTURE MAGAZINEは「拒絶」されることをお伝えしました。
これに関連して、ネット上を含め、さまざまな疑問があがっています。
専門的な内容については2名の弁理士の先生にご見解をうかがいました。
疑問1 そもそも、署名キャンペーンのチームはグーテンベルクオーケストラ社(菅付雅信さん)が商標申請の取り下げたことをどのように確認したのか?
2021年2月15日に「取り下げ書の画像」と、特許庁に郵送したときの「特定記録郵便の控えの画像」を菅付雅信さんから受け取りました。私たちは弁理士の先生にこれらの画像を確認いただき、弁理士の先生と署名キャンペーンチームのメンバーで情勢をウォッチしていました。私たちは当初、取り下げには1か月程度の時間を要すると認識しており、弁理士の先生と連絡をとりながら5か月間継続して情勢をみてきましたが、7月14日までの間に「取り下げ」の事実は確認できませんでした。
疑問2 菅付雅信さんは署名キャンペーンに賛同した人たちに対して商標の取り下げを約束したが、実際にはこれを反故にして、申請取り下げはせず、商標申請を維持していたのではないか?
特許庁のページでも取り下げ申請と審査が入れ違いになり、審査が開始されることがあると書かれています。しかし弁理士の先生によれば「現時点で取下げは行っていない」という事実には間違いがないようです。
これが菅付雅信さんの故意によるものなのか、手続き上の不備によるものなのかは判然としません。しかし菅付雅信さんが私たちに提示した取り下げ申請書が2月15日に送付されていれば、審査が開始された可能性は低かったのではないかと私たちは考えています。
疑問3 40日以内に修正が提出された場合、商標はどうなるのか?
弁理士の先生より次の回答をいただきました。
「拒絶理由通知の補正案に従って、表示を減縮することで、拒絶は解消します。
従いまして、継続してウオッチング必要と思います。」
疑問4 菅付雅信さんと署名キャンペーンチームは公開で議論していたが、それ以外ではどのようなコミュニケーションをとっていたのか?また日本エスペラント協会はこれにどのように関与していたのか?
菅付雅信さんと署名キャンペーンチームのコミュニケーションは、Twitter上でのやりとりと、Change.orgのキャンペーンページでおこなわれました。その後、1度、菅付雅信さんから、署名キャンペーンチームのメンバー個人のツイートと私たちの「ECM誌の新名称での新たな出発と成功を祈っています」としたメッセージとの整合性について確認するダイレクトメッセージを受け取りました。当該ツイートはネット上の媒体でザメンホフの名前が「ザメンホフザ」と表記されるなどECM誌の問題が依然として放置されていることを指摘したものでした。私たちは菅付雅信さんに対して、放置されている問題を早急に解決するよう要請する回答を用意していましたが、メンバーが多忙であったためその機会を逸していました。なお、ECM誌の第二号に位置づけられるESP Cultural Magazineは、商標取り下げ合意・名称変更から2か月以上たった2021年4月19日にツイッター上で指摘されるまで、IDEA BOOKSにおいて『ESPERANTO CULTURE MAGAZINE 2』と表記されたままでした。
日本エスペラント協会と署名キャンペーンチームとは直接的な関係はありません。2021年1月9日に署名キャンペーンチームのメンバー個人が日本エスペラント協会事務局長に対して「一度話しませんか?」を提案しましたが、これは事務局長によって拒否されています。
日本エスペラント協会は北川郁子理事長を介して菅付雅信さんとやりとりしていたとうかがっていますが、どのようなやりとりであったか私たちは詳細について承知していません。同様に、私たちの活動について、日本エスペラント協会は一切関与していません。
グーテンベルクオーケストラ社と日本エスペラント協会、そして署名キャンペーンチームの3者は合同で意見交換をしたことはありません。しかし菅付雅信さんが日本エスペラント協会に対して、私たち署名キャンペーンチームのメンバーを名指ししたうえでSLAPP訴訟(*1)の圧力をかけたと報告を受けています。私たちはこの件に関して、弁護士の先生方に相談し、抗議文や署名活動は営業妨害にはあたらないことを確認したうえで、この署名キャンペーンを続行しました。
日本エスペラント協会が発行する雑誌『La Revuo Orienta(日本語名:エスペラント)』で「ESPERANTOという名の英語雑誌」というテーマのもと原稿の募集があり、署名キャンペーンチームのメンバーがこれに応じました。その原稿は『La Revuo Orienta』7月号に掲載されています。後日、その内容をこちらでも公開します。
疑問5 署名キャンペーンチームとはだれなのか?
署名キャンペーンチームは、全員がエスペラント話者からなる有志を指します。日本エスペラント協会や世界エスペラント協会の会員もいれば、そうでない者もおります。日本の外に住んでいる人もいます。今回の問題を重大と捉え集まった数名の個人です。活動にあたっては、適宜、弁護士の先生方、弁理士の先生方からご助言を得ています。
(*1) SLAPP訴訟:スラップ (SLAPP、strategic lawsuit against public participation)とは、訴訟の形態の一つであり、特に民事訴訟において「公的に声を上げたために起こされる」加罰的・報復的訴訟を指す言葉。一般的には、社会的にみて「比較強者(社会的地位の高い政治家、大企業および役員など)」が、社会的にみて「比較弱者(社会的地位の低い個人・市民・被害者)」など、公の場での発言や政府・自治体などへの対応を求める行動が起こせない者を相手取り、言論の封圧や威嚇を目的として行われる」ものです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97