
署名してくださったみなさん、ありがとうございました。
7月9日、守谷市役所内で担当の方々にお会いして署名簿を提出しました。
その後、7月17日、守谷市生涯学習課より回答がありました。
ARCUS Supporters 有志の会が署名ページになげかけた疑問点1~4についての市役所からの回答を【市役所】の後に載せ、次にその回答に対するARCUS Supportersの想いを短くまとめて《サポーターズ》に続けます。
疑問点1
現代美術の分野において国際的に評価が高いアーカスプロジェクトの基盤となる拠点維持について、行政の独断で決められるものなのでしょうか?
【市役所】
アーカスプロジェクトは、32年間にわたり守谷市で継続され、国内外から高い評価を受けてきた文化芸術事業であり、市としてもその評価と実績を十分に認識しています。
一方で、活動拠点となる施設は市が設置・管理する公共施設であり、市は公共施設全体の活用や行政サービスの提供体制を踏まえながら、そのあり方を検討する役割があります。
今回の施設再編にあたっては、アーカスプロジェクトを守谷市外へ移転させることなく、市内で継続・発展させることを前提として検討を進めてきました。その中で、市は次世代育成の観点を重視し、子どもたちが日常的に芸術文化に触れられる環境づくりと、アーカスプロジェクトの継続・発展の両立を目指して高野小学校への移転を決定しました。 また、本件は関係機関(茨城県、実行委員会、移転先の学校関係者等)との協議や庁内での検討を重ねるとともに、議会への説明及び予算措置・施設改修に必要な議決を経て進めており、これらの手続きを踏まえて判断したものです。
《サポーターズ》
市は公共施設の再編を検討するなかで、「アーカスプロジェクトを市外に移転させることなく市内で継続・発展させることを前提とした」としています。ということは、アーカスプロジェクトの活動拠点に社会福祉協議会が移転することが決まり、次にアーカスプロジェクトの移転先を探した、と受け取れます。
「また―中略―これらの手続きを踏まえて判断したものです」とありますが、関係機関との協議のなかに、市民及びアーカスプロジェクトの関係者が含まれていなかったことはとても残念です。
疑問点2
アーカスプロジェクトはこれまで市内の複数の小学校でのワークショップや、アーカススタジオでの子ども向けのイベントなどを実施してきました。 しかし、それが特定の学校の「特色ある 学校づくり」のためだけに活用されるというのは活動効果の最大化と言えるのでしょうか?
【市役所】
高野小学校への移転は、特定の学校のための事業とすることを目的としたものではありません。アーカスプロジェクトは守谷市全体の文化芸術事業であり、移転後も市民向け事業やワークショップ、市内各校との連携事業などを継続して実施していきます。その上で、市は次世代育成を文化芸術施策の重要な柱の一つと考えており、子どもたちが日常の中でアートに触れられる環境を創出することには大きな意義があると考えています。 また、高野小学校への区域外就学制度の活用も可能であり、市内の児童が特色ある教育活動を選択できる環境にあります。市としては、高野小学校との連携による新たな価値の創出と、市民全体に向けた文化芸術活動の継続を両立させることが、アーカスプロジェクトのさらなる発展につながるものと考えています。
《サポーターズ》高野小学校は近年児童数の減少が顕著で、現在は各学年1クラスになっていると伺っています。アーカスプロジェクトが移転したことで高評価を得て、区域外からの就学が増えアーカスプロジェクトとの相乗効果で活気ある学校運営となることを期待しています。
また、アーカスプロジェクトはアーティスト・イン・レジデンス事業が主です。次世代育成は重要 な政策であると理解していますが、アーティスト・イン・レジデンス事業を主として行いつつ、並走して行われていくように、予算や体制強化がなされるよう注視していきたいと考えています。
疑問点3
「もりや学びの里」にあるアーカススタジオでこれまで連綿と紡がれてきたアーカスプロジェクトの歴史を唐突に打ち切って市内の小学校の空き教室に移転することはアーカスプロジェクトの発展と市内での認知度向上に効果的なのでしょうか?
【市役所】
市は、もりや学びの里で築いてきた歴史や実績を大変重要なものと考えています。今回の移転は、その歴史を終わらせるためのものではなく、新たな環境で次の世代へつないでいくためのものです。認知度の向上は、施設の立地だけで実現されるものではなく、市民との接点をどれだけ生み出せるかが重要であると考えています。 高野小学校という日常的に子どもたちが集う環境の中で活動することにより、これまでアーカスプロジェクトに接する機会が少なかった世代や家庭との新たな接点が生まれることを期待しています。 市としては、これまでの歴史を継承しながら、新たな可能性を広げる移転であると考えています。
《サポーターズ》
もりや学びの里で紡がれてきたアーカスプロジェクトの歴史は移転によって途切れた、という事実は変えられません。今後は高野小学校の空き教室という新天地でのアーカスプロジェクトに市として最大限の支援をお願いしたいです。
疑問点4
アーカスプロジェクトのさらなる発展と市内での認知度向上のためには新たな環境での展開がより効果的であると言い切れるのでしょうか?
【市役所】将来の成果について現時点で断定することはできません。 しかし、市は、次世代育成の観点から、子どもたちに最も近い環境で芸術文化活動を展開することが、新たな可能性を生み出すと考えています。 今回の移転は、過去の活動を否定するものでも、現在の活動を軽視するものでもありません。これまでの活動で培われた価値を基盤としながら、新たな環境において市民との接点を広げ、文化芸術の裾野を広げていくことを目指すものです。市としては、移転後の活動状況や成果を検証しながら、アーカスプロジェクトのさらなる発展に取り組んでまいります。
《サポーターズ》
移転後に展開される新たな可能性を生み出す芸術文化活動の成果を市民に向けて報告してください。また十分な成果をあげるためにこれまで以上に生涯学習課としても専任の職員を配置するなどの措置をお願いします。
疑問点への回答に続いて、「最後に(世界のアーティスト・関係者の皆様へ)」と題した文がありました。原文と英文を以下に記します。
Underneath is a message from Moriya city to those who are concerned with this incident around the world. The original message is written only in Japanese. An English translation generated by AI follows below.
「最後に(世界のアーティスト・関係者の皆様へ)」
守谷市は、32年にわたりアーカスプロジェクトがこの地で築いてきた歴史と、 国内外のアーティストや関係者の皆様が育んできた文化的価値を、高く評価し、深く感謝しています。 今回、アーカスプロジェクトの活動拠点は新たな場所へ移ります。この決定は、プロジェクトの価値を軽視したものではありません。むしろ、守谷市でアーカスプロジェクトを継続し、その価値を未来へ受け継いでいくための選択です。新たな拠点では、これまでの国際的なアーティスト・イン・レジデンス事業を継続するとともに、子どもたちが日常的に現代美術や創造的な活動に触れ、世界とつながる機会を広げていきます。 これまで築かれてきた歴史を大切にしながら、新しい世代へその価値をつないで いきたいと考えています。今回の移転について、国内外から様々なご意見やご心配をいただいていることは真摯に受け止めています。だからこそ、今後も、アーカスプロジェクト実行委員会や関係機関と連携し、このプロジェクトのさらなる発展に取り組んでまいります。 アーカスプロジェクトがこれからも世界に開かれた文化芸術活動として発展し続けられるよう、その価値を大切に育みながら、未来へつないでまいります。今後とも皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
To Artists and Stakeholders of the ARCUS Project Around the World
Moriya City recognizes the history and achievements that the ARCUS Project has established over the past 32 years, and acknowledges the cultural value that has been developed through the participation of artists and other stakeholders from Japan and abroad.
The ARCUS Project will relocate its base of activities to a new location. This decision does not constitute a reassessment or reduction of the value attributed to the project. Rather, it has been made in order to enable the ARCUS Project to continue its activities in Moriya City and to ensure the continuity of its value into the future. At its new location, the project will continue its international artist-in-residence program. In addition, efforts will be made to expand opportunities for children to engage with contemporary art and creative activities in their daily lives, as well as to promote opportunities for interaction with the international community. Moriya City will continue to respect the history and achievements accumulated through the project and will seek to ensure that its value is appropriately transferred to future generations.
The City is aware of the various opinions and concerns expressed in Japan and abroad regarding the relocation and takes these matters seriously. Moriya City will continue to cooperate with the ARCUS Project Executive Committee and relevant organizations in order to maintain and further develop the project. Moriya City remains committed to supporting the continued development of the ARCUS Project as an internationally oriented cultural and artistic initiative, while preserving its established value and ensuring its continuity into the future. We respectfully request your continued understanding and cooperation regarding the future activities of the ARCUS Project.