【現地レポート】⽔源かん養保安林で、すでに森は切り開かれていた ―⾼知‧国⾒⼭の今―


尾根筋メガ⾵⼒発電の規制強化を求める署名活動、多くの⽅にご賛同いただきありがとうございます。
今回は、この問題が「今まさに起きている現実」として、⾼知県国⾒⼭(⾹美市‧本⼭町‧⼤豊町)の状況をお伝えします。
【計画の概要】
国⾒⼭周辺では、電源開発株式会社の⼦会社「株式会社ジェイウインド」が、⾼さ約140mの⾵⾞12基(出力,200kW×12基)を尾根筋に建設する計画を進めています。事業区域は約381.9haにおよび、そのうち約22haが森林法に基づく「⽔源かん養保安林」として保護されてきた森です。
⽔源かん養保安林とは、河川への流量を安定させ、洪⽔を緩和し、⽣活‧農業⽤⽔を確保するために国が指定している森林です。国⾒⼭の尾根筋には、この保安林が広く重なっています。
【すでに始まっていた「作業道」の伐採‧造成】
2026年4⽉、地元の⼭岳団体が計画地を踏査したところ、尾根上の樹⽊に多数のマーキングが確認され、⾵⾞建設に向けた作業道設置の準備が進んでいる様⼦が報告されました。
さらに深刻なのは、本体着⼯前段階で先⾏していた作業道⼯事(写真)です。住⺠団体によると、現在樹⽊を伐採し地盤を削った箇所に盛り⼟が施された状態のまま⼯事が中断され、⼤⾬や台⾵の際に⼟砂崩落を引き起こす危険があるといいます。これを受けて2026年4⽉、地元住⺠ら449名が、盛⼟規制法に基づく安全確認と⽴⼊検査を⾼知県知事に要望しました。
つまり、正式な着⼯‧保安林解除の可否が決まる前から、すでに現地の森林伐採と地形改変が先⾏して進められているのです。⼀度失われた尾根の森と⼟壌は、簡単には元に戻りません。
【住⺠の声】
⽔源直下で酪農を営む牧場経営者は、⽔が枯れれば経営が成り⽴たないと不安を訴えています。
「⾼知‧本⼭の⾵⼒発電と暮らしを考える会」は、2025年10⽉から署名を集め、2026年2⽉に約25,600筆を県に提出しました。
2025年6⽉には、事業に関わる利害関係地区の⼀つ「本⼭町⼤⽯地区」で保安林解除の是⾮を問う住⺠投票が⾏われ、投票率97.1%のもと、反対多数(37対29)で「解除に同意しない」との結論が出されています。
地域に暮らす⼈々は、再エネそのものに反対しているのではありません。求めているのは、「⽴地の適正化」と「科学的‧法的な安全確保」という、当たり前の条件です。
【なぜ今、声を届ける必要があるのか】
国⾒⼭のケースは、全国どこの尾根筋でも起こり得ることを⽰しています。
保安林解除の判断が⾏政⼿続きとして進む前に、現地では先⾏⼯事が既成事実として積み上がっていく。
崩落リスクが指摘されても、⼯事⾃体は「中断」に留まり、原状回復や抜本的な安全確保には⾄っていない。
⼀つの地区の反対だけでは、事業全体の中⽌‧⾒直しにはつながらない。
だからこそ、⼭の尾根筋‧⽔源地‧⾃然保護地区周辺でのメガ⾵⼒発電について、メガソーラー同様に国レベルでの⽴地規制と厳格な運⽤ルールが必要です。
【ご協⼒のお願い】
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署名は⼀⼈ひとりの声が積み重なって初めて、国を動かす⼒になります。
私たちの大切な水源を守るために、引き続きご協力をよろしくお願いいたします。