
みなさん、初めまして。
署名発起人、静岡県在住高校2年の今田恭太です。
まず、多くの方がこの件に関心を持っていただいていること、厳しいご意見を含むたくさんのご意見をいただいていることに対し、心より感謝申し上げます。
去る2020年2月15日、この映画を拝見して参りました。
高校2年生として、当事者として、消費者として、この署名の発起人として、一人の人間として。感じたことを述べさせて頂きたいと思います。
映画が面白かったか、芸術的評価についてはお答えできる立場にありませんので、これらの詳細を述べることは控えさせていただきます。また、ネタバレを含みます。ご了承ください。
同性愛に対する差別的演出は以下、確認できました。
・吸血鬼に噛まれることによって、同性愛者に目覚めるという設定で、噛まれた男子生徒(映画内では子ヴァンプと呼ばれる)の友人が、「あいつ、俺のお尻狙っているかも」という発言。
・同性愛は「快楽」に溺れているだけで、「愛はない」という表現。
・登場する架空の町(さかい町=漢字表記不明)の吸血鬼が増える(=同性愛者が増える)現状について「さかい町が同性愛の街になってしまう。」「それはまずい!」という表現
・主人公のセリフ「同性愛に走るわけにはいかない。」という表現
・ヴァンパイアに噛まれて同性愛者となった人々の描写が、人前で性的接触を行うなどの、誤解を生む認識で描かれている。
・「でもホモになるんだぜ?」「女好きから男好きになるの嫌じゃね?」というセリフ
・作品内に、吸血鬼の影響関係なく、元から同性愛者が3人登場するが、それらの描き方が差別的である。(人を不快にしかねない表現を含むため、明確な表現は控えさせていただきます。該当箇所ンは銭湯の中での先生のシーンです。)
・エンディングとして多様な性を認めているのかがわからない結末でした。最後に、キャラクターが「愛は自由だ。」と述べている表現がありました。しかし、該当部分周辺に、フォビアを含む演出がなされており、多様な性を認めているのかが明確ではありませんでした。
個人的に感じたこととしては、この映画はコメディー映画として同性愛を一つの設定として持ってきていると感じたため、映画にヴァンパイアへの同性愛の設定の付与がなくてもストーリーは成立すると感じました。同性愛=なりたくないもの/差別対象 というような表現が確かに多く感じられ、潜在的に同性愛嫌悪を引き起こしてしまうような映画の演出に、悲しみを覚えました。
また、同性愛蔑視描写以外にも、問題がありそうな描写がいくつか確認しましたが、今回問題としていることとは異なる問題であると捉え、それらに関してのコメントは控えさせていただきます。
今回、私が提案させていただいているのは、上映の「中止」ではなく、「停止」です。この映画の芸術的価値は評価されるべきであり、問題を含む箇所を一部編集して再放映することも一つの可能性であると考えています。
改めて今回の映画、この署名活動を通じて、少しでもLGBTQ+などの多様な性が認知されることを願います。
皆様のご協力引き続き、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
今田恭太