
3M社は、相模原事業所でのPFAS検出に関して、Webフォームを使った市民向けのQ&Aを行っています。10月19日に3回目の回答が掲載されましたので、内容を紹介します。
この署名に関連の強いQ&Aの紹介パート2です。
質問)相模原事業所の敷地内の土壌について、処理や浄化を行う計画はありますか?
以前の回答)土壌への曝露リスクは低いと判断しており、現時点では土壌の処理を行う計画はありません。
この回答は、3ヶ月ほど前にも紹介した意味不明な回答です。化学用語の「曝露」とは、人や生物が有害物質や放射線などに接触・摂取・吸入する事を指す用語なので「土壌への曝露」という概念は成立しません。表現が変なので、読み様によっては「土壌はPFASにさらされていない」つまり「土壌汚染は発生していない」と主張している文章にも読めるトンデモナイ回答でした。
今回の回答)現時点では土壌浄化は実施していません。相模原事業所内の土壌については、地域社会に対する重大なばく露リスクは低いと判断しています 。事業所全体はフェンスで囲まれており、入構は管理されています。また、敷地の大部分は舗装されているため、土壌への接触機会を低減するとともに、雨水の土壌への浸透も抑制されています。
意味不明な用語「土壌への曝露」は消えましたが、こなれていない文章なので解説すると「人が事業所内の土壌に接触する機会は限られており、土壌中のPFASに曝露するリスクは低いので土壌浄化はしない」と言っています。
土壌中のPFASへの曝露と言う事象を考える人を初めて見ました(笑)。PFASは劇薬ではないので接触しただけなら何も起りません。揮発性物質ではないので土壌から揮発して吸入される事もありません。水に溶けて摂取される、粉末状のPFAS(加工製品に使われる原材料)が吸入される、等による健康被害が懸念されている物質です。土壌中のPFASへの曝露を心配する人は恐らく3Mだけでしょう。
土壌除染をしない言い訳を一生懸命考えたのでしょうが、何とも的外れな回答です。
揚水除染の問題点は、土壌中のPFASへの曝露とは何の関係もありません。箇条書きにすれば、以下の通りです。
(1) 揚水による下流の地下水・湧水の減少・枯渇リスクを排除できないこと
(2) 地下水汚染の観点では除染と呼べるものの、土壌汚染の観点では汚染の拡散を防止しているに過ぎず、除染完了時期が見通せないこと
(2)に起因して二次的な問題も発生します。
(2-1) 除染完了前に土地を売却してしまえば、責任逃れができること
(2-2) 除染完了前に故障・天災などにより除染システムが停止すると、再度汚染の拡散が起こること
あくまで揚水除染をやると言い張るならば、これらの問題にどう対処するのか、引き続き、実効性のある対策を求めたいと思います。
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