

【共有情報】2021年1月15日、香害をなくす連絡会(事務局 日本消費者連盟)が大手洗剤メーカー3社に対し、「柔軟仕上げ剤・香り付き合成洗剤等をめぐる香害に関する公開質問状」を送付しました。
この質問状では、より詳細に質問が組み立てられ、香害被害者の声の把握と製品の安全性の検証を促す内容となっており、回答が待ち望まれていました。しかし、2月4日に公開された花王・ライオン・P&Gジャパンの回答は、3社揃って従来の回答の域を出ず、個々の質問に対する回答も行われていない状態となっています。
香害では、多くの方が被害を訴えているにも関わらず、法律上の「加害者」が存在しない状態です。香料マイクロカプセルが配合された洗剤・柔軟剤・芳香剤などを実際にご使用の方は、もちろん「加害者」とはなりません。そして、こういった回答を行うメーカーに対しては、現在の法律に明確に違反していると捉えることが難しいため、法的に責任を問えない状況にあります。
法律が変わるためには、その根拠を示す公認の研究結果がまず必要となります。1月27日に公開の東京大学 山室真澄教授らによる「合成香料を内包したマイクロカプセルが水界生態系に与える影響の検証」は、柔軟剤の香料マイクロカプセル化に焦点を当てた先進的な報告であると感じました。今後もこのような研究が、環境影響・健康影響の両面から進んでいくことを願っています。
そして、香害被害者としては、窮状を訴え人道的な対処を自ら要求し続けることが求められているのではないでしょうか。これに伴い、香害の社会的認知が広がることは、法改正やメーカーの製品開発の方向を変えるための大きな後押しとなることでしょう。
上記花王・ライオン・P&Gジャパンの回答ページには、3社の連絡先が載せられています。こちらにもぜひご意見をお寄せください。
園山まり子