

今回のトピック
①9月17日(日)文部科学省前でヒューマンチェーン抗議
②東京都があらたに事業者へ要請を出しました
①9月17日(日)文部科学省前でヒューマンチェーン抗議
小池都知事をはじめ「神宮外苑再開発地区はすべて明治神宮の私有地である」と強調したがる人がいますが、実は違います。秩父宮ラグビー場と隣接する市民用テニスコートは、文部科学省所轄の独立行政法人である日本スポーツ振興センター(JSC)の所有する土地で、元々は国有地でした。またJSCの運営には一部国の補助金や交付金(つまり税金)が充てられており、一般の民間企業とは一線を画す、非常に公益性の高い企業なのです。JSCは再開発事業者の一者ですから、その合意と協力がなければ、神宮外苑再開発は成り立ちません。神宮外苑再開発は国レベルで関わるべき問題と言えるのです。
新ラグビー場は、収益性を上げるためコンサートなどのイベント利用を優先して屋根つきになり、観客席は2万5千人から4割減の1万5千人に大幅削減、その上人工芝と、実はラグビーファンと選手にとって望ましくないという問題があります。
また重要なポイントは、神宮外苑再開発はラグビー場と野球場の用地を入れ替えて建てることが大前提なので、その所有者であるJSCと明治神宮の間で土地の権利変換が必要になります。その権利変換というのは、JSCが所有する青山通りに近い非常に高価格の土地(現在の秩父宮ラグビー場)と、青山通りから離れた比較的低価格の土地(現在の第二球場)の交換です。価格の高い土地をより安い土地と交換すれば利益を減じることになり、それは税金が投入された国民の財産の損失になりかねない大きな問題であり、疑問を感じます。
専門家が環境アセスの問題を厳しく指摘し、多くの著名人が続々と声を上げ、懸念を示すなど、世論が高まっている中で、文科省はこの問題についてきちんと向き合わなくてはならないと思います。
そして9月7日に国際イコモス本部から出された警告、ヘリテージ・アラートは文科省に対しても発信され、その5項目目に、「国は、東京都のみの問題とすることなく、適切な施策の適用を、様々のステークホルダーとの協働のもと、推進すべきである。」としています。
今年4月当時、文科省の永岡桂子大臣は国会で神宮外苑に関する質問に対して「再開発事業は東京都、新宿区、港区において、地権者をはじめ関係事業者と協議をしながら適切に対応していくべきものと考えている」と述べて、文科省としての明確な責任ある態度を示しませんでした。9月13日の内閣改造で、新しく任命された盛山正仁文科省大臣には、もっと前向きな回答を期待したいです。
神宮外苑再開発問題を文部科学省にフォーカスして、計画の見直しを求めるアクションとして、9月17日(日)13時から、文部科学省の前に集まり、ヒューマンチェーンを作ります。
【文部科学省ヒューマンチェーン&スタンディングデモ】
9月17日(日)13時~14時
虎ノ門駅6番出口で集合
13:00~13:20ヒューマンチェーンを作る
13:20~13:50写真撮影、「Relay~杜の詩」を歌うなど
13:50~14:00まとめ
14:00解散
SAVE JINGU GAIENのTシャツや、緑のアイテムを身につけてきてください。
バナーやプラカードを持って来てください。盛山正仁新大臣に名指しでアピールしましょう。海外メディアの取材が入りますので、英語のプラカードが効果的です。
抗議後の25日に、この署名の賛同者を代表して、文部科学省に要望書を出す予定です。
②東京都があらたに事業者へ要請を出しました
9/12日、東京都は、樹木の伐採を始める前に具体的な樹木の保全案を示すよう事業者に求める要請をしました。事業者がまともにこれを受け止めれば、とりあえず9月末から予定されている第二球場現場の伐採と移植は一時延期になる可能性もあります。
この展開はイコモスのヘリテージ・アラート効果か、それともサザンオールスターズ効果か、あるい両方でしょうか?ともかく世論の批判の盛り上がりに対して、東京都が危機感を感じている表れだと思います。あるいは、またもや責任逃れのポーズなのかもしれませんから、油断せず注視していきましょう。
さらに声を上げ続けましょう!
要請内容
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/09/12/documents/20_01.pdf
(以下一部抜粋)
事業者の皆様におかれましては、令和5年2月17日付で第一種市街地再開発事業の施行認可を得た後、まず、新ラグビー場の整備に向け、神宮第二球場の解体工事に着手するとともに、解体工事の支障となる樹木の伐採等について、東京都風致地区条例に基づく新宿区への許可手続を進めており、今月以降伐採に着手する予定とのことです。
一方、前述の環境影響評価書で事業者から示された既存樹木の保全等の検討結果は未だ示されていない状況にあります。
新ラグビー場敷地の既存樹木の伐採に着手する前までに、環境影響評価書で示された検討を行った結果として樹木の保全に関する具体的な見直し案をお示しください。
併せて、その他の区域についても、施設の設計の工夫等による更なる樹木の保全策を検討し、お示しいただくよう要請します。