【要請に対し大学からの回答がありました】
1月31日、中央大学学生生活課より連絡があり、「学費改定に関する要請(2024年12月23日付)への回答」を受け取りました。当会からの要請に対し、大学として正式に回答をいただいたことについて、まず感謝を申し上げます。アンケートに寄せられた多くの学生の声、要請内容に賛同する1万を超える署名をふまえてのことと受け止めています。みなさん署名にご協力してくださり、ありがとうございました。
回答本文は各SNSで公開しておりますので、そちらをご参照ください。
回答の内容に対する、私たちの見解は以下の通りです。
【学生のおかれている状況に対する、大学側の認識について】
まず、大学からの回答では、内容の全体を通して、学生の置かれている厳しい生活実態については一言も言及がありませんでした。これについて私たちは率直に言って、驚きをもって受けとめました。今回の学費値上げが学生の生活や学びを大きく左右する問題であることは、アンケートによせられた多くの切実な声に示されています。回答にはそのことへの視点が欠けていることを、指摘せざるを得ません。
回答では「昨今の光水熱費をはじめとする広範囲にわたる諸物価の上昇や為替変動の影響」により「大学運営に係る経常経費は急激に増加し、大学財政を圧迫して」いることを学費値上げの理由としていますが、物価上昇の影響を大きく受けているのは学生も同様です。こうしたなかで学費を値上げすることは、学生の学ぶ権利の観点から大きな問題です。
さらに単年度ではなく毎年の値上げとしていることは、今後も私大助成の増額等によらず、継続的に学生や生計維持者の負担増によって物価上昇等に対応していくという決定であり、さらに問題です。また、なぜ値上げ率が毎年2%なのか、それを4年間継続する必要があるのか(さらにそれ以上継続する可能性があるのか)などの値上げの根拠は一切示されていません。
【決定プロセスに関する大学側の認識について】
「改定学費は、2025年度入学試験要項において公表しており、この改定を撤回するという要請には応じられません」としていますが、学生への周知や意思決定への参画がまったく不十分なままに決定・公表されたことそのものが問題です。そして、ポータルサイト上での学費値上げ案の掲載から入試要項での改定学費公表にいたるまでに、全学生への周知は一度も行われませんでした。当会が行ったアンケートでは、今回の学費値上げ計画を「知らなかった」という回答が71.5%でした。「値上げ計画があることは知っていたが内容は知らなかった」という回答の18.6%を合わせると、90.1%の学生が正確な情報を把握していなかったことが分かっています。また、13日間メールで受け付けた学生からの質問・意見の内容もいまだに公表されておらず、寄せられた学生の意見が反映されているのかも検証できません。
こうした決定プロセスの問題についての要請に対しても「今後の検討の参考」にするという回答にとどまり、大学運営における学生の軽視を指摘せざるを得ません。
学生の参画がまったく不十分な次年度の値上げについては正当性がなく、撤回すべきです。また今後についても、学費値上げという学生生活に多大な影響を与える事項の検討に際しては、学生に対してその必要性や根拠について説明する場を必ず設け、学生の意見を決定プロセスに反映させることを求めていきます。
【政府への働きかけについて】
「私立大学連盟などの団体を通じて組織的に政府に働きかけるという形で要請を行っている」とされていることについて、私大連盟として政府に対し、経常費補助の圧縮調整をやめるよう求めていることなどは重要だと考えます。他方で、国立大と私立大の授業料格差を取り上げて「経済格差と教育格差の悪循環を助長している側面がある」とし、国立大の授業料の上限規制撤廃を求めていることは大きな問題です。この間国立大でも大幅な学費値上げが続いており、仮に上限規制を撤廃することになれば、大学教育へのアクセスはますます困難となり、教育格差が増大するなど、学生の学ぶ権利は深刻かつ決定的な打撃を受けることが考えられます。私たちは、教育への公的支出を拡充し、国連決議にのっとって私立大学も国立大学も学費を漸進的に無償化していくことを強く求めます。
以上から私たちは引き続き、2025年度からの学費値上げ撤回を求めていきます。中央大学として、学生のおかれている厳しい状況にきちんと目を向けるのであれば、このまま毎年学費を値上げしていくのではなく、組織的にも独自にも、政府に対し私大助成の増額を強く求めていくことを切に期待します。私たちも学生として、ぜひ一緒に声をあげていきたいと思います。
本日2月13日には、全国の学生とともに国会に集まり、学費値上げに反対し無償化を求める要請行動を行いました。学生や院生の皆さん、教職員の皆さん、そして大学の運営に携わる皆さんとご一緒に大きく声を届けてい行けたと思います。
まだまだ活動は続きますので、変わらぬ応援をぜひよろしくお願いいたします。
以上
