Petition update世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!環境省からのトンデモ回答に対して速攻でどうぶつ基金が反論、再度猫駆除中止要請を提出しました。
佐上 邦久Ashiya, Japan
Jan 17, 2023

2022 年 12 月 22 日環境大臣あてに提出した要請書に対する回答が届きました。

都合の良い数字だけを使用した数字のマジックのような、とんでもない回答内容に対してどうぶつ基金では速攻で「回答に対する反論と再要請」を求める文章を提出しました。

以下に、

1、要請書 

2,環境省からの回答 

3,回答に対する反論と再度の要請

を掲載します。

1、要請書

2022年12月22日

環境大臣 

西村 明宏様

公益財団法人どうぶつ基金

理事長 佐上邦久

要請書

1,

12月16日奄美希少野生生物保護増殖検討会での同省奄美群島国立公園管理事務所の阿部慎太郎所長の発言の訂正と謝罪を要請します。

 

奄美大島におけるアマミノクロウサギの推定生息数とノネコの捕獲数(いずれも環境省発表データ)から「野生化したノネコの捕獲」と「アマミノクロウサギの指定生息数の増減」との関係性は認められないのは明らかです。(※資料1,資料2 参照)

つきましては

「マングースの駆除に加え、森林の回復や捨て猫などが野生化したノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」

という発言を

「マングースの駆除に加え、森林の回復が進んだ効果も大きい。ノネコの捕獲の効果は認められなかった。」

に訂正するとともに、国民に対して謝罪を要請します。

 

2,

「野生化したノネコの捕獲」と「アマミノクロウサギの指定生息数の増減」との関係性は認められないことを明証するデータ(※資料1)をメディアに公表し「ノネコの捕獲の効果は認められなかった。」ことを認めて発表してください。 

3,

上記「ノネコの捕獲の効果は認められなかった。」の理由により「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」を即刻、中止してください。

 

4,本要請に対する回答を2023年1月15日までに下記あてEメールにていただきますようお願いします。

 

Email:contact@doubutukikin.or.jp

公益財団法人どうぶつ基金

理事長 佐上邦久(さがみくにひさ)

 

以上

 

※資料1 奄美大島におけるアマミノクロウサギの推定生息数とノネコの捕獲数

 

A, ノネコの捕獲がわずか13頭しか行われなかった2003-2015年の間にクロウサギは8倍に増えた。

B,  ノネコの捕獲が151頭行われた2015-2020の間にクロウサギは14%減少した。

 

〇奄美大島におけるアマミノクロウサギの推定生息数(環境省データより)

2003年時点      2000~4800匹

2015年時点      16580~39780匹

2021年時点      10000~34000匹

 

〇奄美におけるノネコの捕獲数

2012年           7頭(環境省 ノネコ捕獲モデル事業)

2013年           6頭(環境省 ノネコ捕獲モデル事業)

 

2018年から2020年11月まで 151頭

(環境省 県、島内5市町村「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」)

 

 

資料2 

以下、全文引用

朝日新聞デジタル記事2022年12月17日と同記事に対する太田匡彦さん

(朝日新聞記者=ペット、動物)のコメントプラス記事

 

朝日新聞デジタル記事

奄美通信員・神田和明2022年12月17日 11時00分

 

アマミノクロウサギ、大幅に増加 マングース駆除の成果か

 国の特別天然記念物で絶滅のおそれのあるアマミノクロウサギについて、環境省は16日、2021年時点の推定個体数を約1万1500~約3万9千匹と発表した。前回推定した03年時点より大幅に増えており、捕食者のマングースやノネコの捕獲が進んだためとみられる。

 アマミノクロウサギは鹿児島県の奄美大島と徳之島だけに生息する。原始的なウサギの姿を残している種で、「生きた化石」とも呼ばれる。昨年、世界自然遺産に登録された両島の森を代表する生き物だ。

 環境省が16日、同県奄美市で開いた専門家の検討会で21年の推定個体数を公表。奄美大島は約1万~約3万4千匹、徳之島は約1500~約4700匹だった。糞(ふん)を数えたり、動画から生息密度を算出したりして推定した。

 03年は奄美大島で約2千~約4800匹、徳之島で約100~約200匹だった。大幅に増えた要因の一つに、クロウサギを捕食する外来種マングースの駆除が進んだことがある。

 環境省は1993年から駆除を始め、奄美大島では18年4月を最後に捕獲ゼロが続いている。これまでに3万2千匹以上を捕獲しており、早ければ23年度にも「根絶宣言」を出す見通しだ。

 アマミノクロウサギは同省のレッドリストで絶滅危惧ⅠB(近い将来に絶滅の危険性が高い種)に分類されている。検討会は、24年度までに絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)以下にすることを目標にする。推定個体数の増加は、分類を見直す際の検討材料になるという。

 同省奄美群島国立公園管理事務所の阿部慎太郎所長は「マングースの駆除に加え、森林の回復や、捨て猫などが野生化したノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」と話す。数が増えてもモニタリングは継続していく、としている。(奄美通信員・神田和明)

 

 

 

 

 

 

   太田匡彦

(朝日新聞記者=ペット、動物)

2022年12月21日10時44分 投稿

【視点】

 環境省によるアマミノクロウサギの推定生息数が大きく増加している件については、2019年3月25日に弊紙夕刊及び朝日新聞デジタル(https://digital.asahi.com/articles/ASM2M67FTM2MUTFL016.html)で報じている

 

朝日新聞が環境省に情報公開請求をして入手した「平成28年度奄美希少野生生物保護増殖検討会」(2017年2月18日開催)の資料などをもとに記事を書いた。  同資料によると環境省は、2015年時点の奄美大島におけるアマミノクロウサギの推定生息数を1万6580~3万9780匹と算出していた。

 

奄美大島内で発見したふんの量などから推定する従来と同じ方法で算出したデータに、森林内に最大564台設置したカメラの9年分の撮影データなどを加味して算出したものだ。

 

環境省は従来、奄美大島におけるアマミノクロウサギの推定生息数を、2003年時点のデータが最新で2千~4800匹としてきたから、10年あまりでおよそ8倍に増えていたことになる。  

 

この値について、環境省那覇自然環境事務所に取材した際のコメントも、そのまま引用しておく。「推定方法は適切だと考えているが、まだ数字にばらつきが大きく、専門家からは『過大評価している可能性がある』などの指摘があった。ただ、アマミノクロウサギが増加傾向にあるのは間違いなく、二つの手法ではいずれも下限値が1万~2万匹と出ており、より精査が必要だが、この数字は現場感覚からも現実的だ」(岩浅有記・野生生物課長)

 

  そのうで今回の記事を読むと、なんとも不可解な気持ちになる。環境省が今年12月16日に公表したデータによると、2021年時点で、奄美大島におけるアマミノクロウサギの推定生息数は約1万~約3万4千匹になるという。2015年時点の推定が「過大評価」だったとしても、この6年間、推定生息数はほぼ横ばいだったということになる。それなのに記事には、同省奄美群島国立公園管理事務所の阿部慎太郎所長は「マングースの駆除に加え、森林の回復や、捨て猫などが野生化したノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」と話した、とある。

 

  1979年に奄美大島に導入されたとされるマングースの駆除は、10年あまりでおよそ8倍に増えていることがわかった2015年時点でも、アマミノクロウサギ増加の大きな要因と見られていた。

やはり情報公開請求によって入手した 「平成28年度奄美希少野生生物保護増殖検討会」の議事録では、検討委員らが「マングースの削減された防除事業の成果が出(て)来ているのではと思います」「マングースをしっかりと防除して(中略)回復しているのです」などと発言している。 

 

 一方で環境省が「捨て猫などが野生化したノネコ」の捕獲に本格的に乗り出したのは「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」を公表した2018年からだ。同年度から10年計画で「ノネコ」の捕獲を始め、2021年度時点では4年目まで計画が進んでいたことになる。

それなのに、アマミノクロウサギの推定生息数は2015年時点からほぼ横ばい……。

 

環境省のデータをそのまま受け止めれば、「野生化したノネコの捕獲」と「アマミノクロウサギの指定生息数の増減」との関係性は薄いか、見方によってはほとんど認められないと言えるのではないだろうか。

 

今回の記事にある環境省奄美群島国立公園管理事務所の阿部氏のコメントの「捨て猫などが野生化したノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」の部分は、よくわからない。  「生きた化石」とも称されるアマミノクロウサギの生息数が大きく回復しているのはたいへん喜ばしいことだ。

 

環境省は、レッドリストで「絶滅危惧ⅠB(近い将来に絶滅の危険性が高い種)」に分類されているアマミノクロウサギを「絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)」以下にすることを目指している。そのために多額の税金も投じられている。

 

環境省には、掲げた目標を達成するためにはどの道を進むのがただしいのか、または効果があるのか、データに真摯に向き合い、多方面からの意見に耳を傾けて、適切な検討を行ってほしいと思う。

 

2,

公益財団法人どうぶつ基金要請書(令和4年 12 月 22 日)に対する回答 
資料1の「ノネコの捕獲数が 13 頭しか行われなかった 2003-2015 年の間にクロウサギは8 倍に増えた」及び「ノネコの捕獲が 151 頭行われた 2015-2020 の間にクロウサギは 14%減少した」並びに資料 2 の「アマミノクロウサギの生息数は 2015 年時点からほぼ横ばい」との記載については、異なる手法※1による解析結果を比較されていますが、経年変化を比較するのであれば同一の手法による結果を比較する必要があります。 
2021 年の状態空間モデルを用いた個体数推定(以下、2021 年推定)による中央値での経年変化をみると、2003 年(2329.8)から 2021 年(19558.1)の間に約 8.39 倍に増加し、2015 年(8665.5)から 2021 年(19558.1)の間でも約 2.3 倍に増加しています。(表 1、図1) 
また、環境省がノネコ対策に本格的に乗り出したのは、奄美大島5市町村、鹿児島県と共に奄美大島ノネコ管理計画を策定した 2018 年からのことであり、現状の捕獲体制では奄美大島の 50%程度しかカバーできていないものの、2018 年度から 2021 年度末まで 319 頭のノネコを捕獲しています。(表 2) 
2018 年(13152.6)から 2021 年の間を比較するとアマミノクロウサギの推定生息数は中央値で 1.49 倍に増加 しています。(表 1、図 1) 
なお、マングース防除事業による自動撮影カメラ調査によるアマミノクロウサギの撮影率においても⾧期的に増加傾向であり(図2)、各種調査結果や目撃情報を元にしたアマミノクロウサギの生息確認メッシュ(3次メッシュ※2)についても 2015 年以降新たに 85 メッシュの増加が確認できるなど(図3)、個体数推定以外でも、奄美大島におけるアマミノクロウサギの生息状況が回復傾向であることを示す結果が得られています。 
以上のことから、近年のアマミノクロウサギの増加傾向は、今のところ 2018 年が最後の捕獲となっているマングース防除の効果が拡大してきていることに加えて、ノネコ対策の効果が出ていると推測され、発言の訂正等の必要は無いと考えています。 
引き続き、奄美大島の生態系の保全のためマングース防除、ノネコ対策、希少種の保護増殖等の取り組みを進めて参ります。 

3,

公益財団法人どうぶつ基金要請書(令和4年 12 月 22 日)に対する回答に対する反論と再度の要請

2023年1月18日

環境大臣 西村 明宏様

 

公益財団法人どうぶつ基金要請書(令和4年 12 月 22 日)に対して回答をいただきありがとうございます。回答文書を読みましたが、本回答は「捨て猫などが野生化したノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」ことを科学的に証明するものではありません。つきましては、本回答に対する反論と再度の要請をいたしますので回答願います。

公益財団法人どうぶつ基金

理事長 佐上邦久

 

「2015 年(8665.5)から 2021 年(19558.1)の間でも約 2.3 倍に増加(回答より引用)」

 

1,ノネコの駆除が行われていなかった 

2015 年(8665.5)から 2018 年(13152.6)の間を比較するとアマミノクロウサギの推定生息数は中央値で 1.51倍に増加

 

2,319 頭の ノネコを捕獲した

2018 年(13152.6)から 2021年(19558.1)の間を比較するとアマミノクロウサギの推定生息数は中央値で 1.49 倍に増加

 

上記1,2を比較して増加率の変化が、ほぼないことからマングース防除の効果が拡大してきているが、ノネコ駆除の効果は、ほぼ無いと推測できます。

 

以上のことから、近年のアマミノクロウサギの増加傾向は、今のところ 2018 年が最後の 捕獲となっているマングース防除の効果が拡大してきていることと推測され、ノネコ対策の 効果は出ていないと推測されます。あるいは「ノネコの捕獲の効果は認められなかった」と結論できます。

にもかかわらず、

「マングースの駆除に加え、森林の回復や捨て猫などが野生化したノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」

という発言はやはり、本回答で環境省が用いた客観的データを無視してノネコ駆除の効果を正当化する虚偽発言と言えます。少なくとも「ノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」と発表するに至る客観的データではありません。

 

つきましては

1,

「マングースの駆除に加え、森林の回復や捨て猫などが野生化したノネコの捕獲が進んだ効果も大きい」という発言を「マングースの駆除に加え、森林の回復が進んだ効果も大きい。ノネコの捕獲の効果は認められなかった。」に訂正するとともに、国民に対して謝罪を再度要請します。

2,

上記のとおり「ノネコの捕獲の効果は認められなかった」ことを認め「奄美大島における生態系保全のためのノネコ管理計画」による猫の駆除を即刻、中止してください。

3,

本要請に対する回答を2023年1月27日までに下記あてEメールにていただきますようお願いします。

 

Email:contact@doubutukikin.or.jp

公益財団法人どうぶつ基金

理事長 佐上邦久(さがみくにひさ)

 

=======================================

以下、公益財団法人どうぶつ基金要請書(令和4年 12 月 22 日)に対する回答

より引用

 

2021 年の状態空間モデルを用いた個体数推定(以下、2021 年推定)による中央値での経 年変化をみると、2003 年(2329.8)から 2021 年(19558.1)の間に約 8.39 倍に増加し、 2015 年(8665.5)から 2021 年(19558.1)の間でも約 2.3 倍に増加しています。(表 1、図 1) また、環境省がノネコ対策に本格的に乗り出したのは、奄美大島5市町村、鹿児島県と共 に奄美大島ノネコ管理計画を策定した 2018 年からのことであり、現状の捕獲体制では奄美 大島の 50%程度しかカバーできていないものの、2018 年度から 2021 年度末まで 319 頭の ノネコを捕獲しています。(表 2) 2018 年(13152.6)から 2021 年の間を比較するとアマミノクロウサギの推定生息数は中 央値で 1.49 倍に増加 しています。(表 1、図 1) なお、マングース防除事業による自動撮影カメラ調査によるアマミノクロウサギの撮影 率においても⾧期的に増加傾向であり(図2)、各種調査結果や目撃情報を元にしたアマミ ノクロウサギの生息確認メッシュ(3次メッシュ※2)についても 2015 年以降新たに 85 メ ッシュの増加が確認できるなど(図3)、個体数推定以外でも、奄美大島におけるアマミノ クロウサギの生息状況が回復傾向であることを示す結果が得られています。 以上のことから、近年のアマミノクロウサギの増加傾向は、今のところ 2018 年が最後の 捕獲となっているマングース防除の効果が拡大してきていることに加えて、ノネコ対策の 効果が出ていると推測され、発言の訂正等の必要は無いと考えています。 引き続き、奄美大島の生態系の保全のためマングース防除、ノネコ対策、希少種の保護増殖等の取り組みを進めて参ります。

 

○奄美大島のアマミノクロウサギ推定生息数(速報値)※(沖縄奄美自然環境事務所,2022)                       ※中央値である50%のみ表記

2015   8665.5 

2018  13152.6  

2021  19558.1 

 

引用ここまで
1,ノネコの駆除が行われていなかった 

2015 年(8665.5)から 2018 年(13152.6)の間を比較するとアマミノクロウサギの推定生息数は中央値で 1.51倍に増加

 

2,319 頭の ノネコを捕獲した

2018 年(13152.6)から 2021年(19558.1)の間を比較するとアマミノクロウサギの推定生息数は中央値で 1.49 倍に増加

上記1,2を比較して増加率の変化が見られないことからマングース防除の効果が拡大してきているが、ノネコ駆除の効果は、ほぼ無いと推測できます。

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