
朝日新聞でスクープされた後も 「奄美大島におけるクロウサギの推定生息数は2000-4000頭です」と2003年当時の生息数を公式発表していた環境省奄美野生生物保護センターですが、いつの間にか「アマミノクロウサギの調査結果」 というレポートをHPに掲載していました。
http://kyushu.env.go.jp/okinawa/7%E3%80%80houdouhappyou1203.pdf
不思議なことに、このPDFにリンクを張っているHPは見つけることができませんでした。。
本調査等から奄美大島では
1、 マングースの駆除により、アマミノクロウサギの分布域は広がり生息密度は高まり、推定生息数は2003年から2015年の12年間で約十倍(状態空間モデルを用いた個体数推定)に増加した。
2、 スジダイの豊凶がアマミノクロウサギの繁殖成功確率に影響している。
3、 把握できた死体のうち4分の1が交通事故死を占めている
4、 2003年から2015年の12年間、ノネコの駆除数はわずか十数頭(環境省)であることから、山中に出入りしている猫の存在は、アマミノクロウサギの増減と相関性が低い。
ということが読み取れます。
しかし、令和3年度環境省重点施策集109ページにおいては、ノネコが「アマミノクロウサギなどの希少種に甚大な被害を与える」「奄美大島・徳之島において、重要な固有種の存続を脅かす存在である」などを理由に、「希少種保全のためのノネコ対策事業費」1億600万円と概算要求しています。これは令和2年の予算額4600万円の約2.3倍にあたります。
ちなみに本年度、奄美大島におけるノネコの駆除数は本年度予定数360頭に対して4月~11月に18頭、そのうち4頭はノネコではない「さくらねこ」でした。
そもそも猫の駆除無しに(正確には12年間で13頭のノネコを駆除)クロウサギが10倍に増えたことをひた隠しにして、逆に猫の生息数は数倍ましにしてつくられた計画ですから、
捕獲数が少ないのも当然でしょう。どこから見ても大失敗の事業です。
「アマミノクロウサギなどの希少種に甚大な被害を与える」「奄美大島・徳之島において、重要な固有種の存続を脅かす存在である」という誤った情報を提供して1億600万円もの予算を獲得し、何が何でも猫の駆除をしようとすることは、到底許されません。
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※罪なき猫を殺させないために、あなたも声をあげてください。
会計検査院の検査対象である国や国が資本金を出資している法人、国から補助金を受けている都道府県・市町村・その他の団体などの事務・事業や会計経理について、不適切、不経済、非効率、効果不十分などと思われる事態がございましたら、情報をお寄せください。会計検査の参考とさせていただきます。
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そこで下記 公開質問メールを環境省奄美野生生物保護センターに送付しました。返答があり次第、こちらでご紹介します。
環境省奄美野生生物保護センター殿
貴HPに公開されている「アマミノクロウサギの調査結果」について
1、 公開日時をご教示ください。
2、 作成日及び作成者をご教示ください。
3、 当該PDFへのリンク先があるHPをご教示ください。
4、 「死体が確認された個体の死亡原因の割合をみると、交通事故が 28%と全体の4分の1以上を占めており、イヌ及びネコによる捕食は 12%であった。」とありますが、犬と猫の割合(数)をご教示ください。
5、 イヌ及びネコによる捕食は 12%とありますが、捕食と断定した科学的根拠をご教示ください。
捕食の定義は「生物が対象の動物を捕らえて食う」「対象の動物を捕らえて殺し、食う」とあり、いずれも生きている生物を捕らえることが、捕食の成立要件になります。
例えば交通事故、老衰、他の要因によって死亡したアマミノクロウサギを猫や犬が食べて歯形が残っていた場合、捕食にはあたらないと考えるのが科学的です。
質問A
本調査で捕食と断定されている死体については、犬や猫が対象の動物を捕らえる
または捕らえて殺している事を明証する動画等が存在するのでしょうか。
質問B
犬や猫が対象の動物を捕らえるまたは捕らえて殺している事を明証出来ない場合は、たとえ犬や猫の歯形が確認されたとしても「原因不明」に分別されるべきだと考えますが、実際はいかがでしょうか?
質問C
質問Bにおいて「捕らえるまたは捕らえて殺している事を明証出来ない」個体については「原因不明」に分別し本調査結果を訂正するべきだと考えますが、訂正される意向はありますか。
※捕食(ほしょく)とは、生物が餌となる対象の動物を捕らえて食うことである。 狭義では肉食動物が餌となる対象の動物を捕らえて殺し、食うことを指す。(ウイキペディア)