澤田 裕Japan
14 Mar 2022

署名にご協力くださいまして、ありがとうございます。今回のオンライン署名に対し、「事の重大性は理解するが、公正な判決を求めるために署名を集める意味は?」とのご指摘をいただきましたので補足します。改めて、周りのみなさんに声をかけていただければと思います。

ハラスメントを受けた際に、被害者はどのような態度をとるのでしょうか。被告はセクハラもパワハラも全面的に否認し、「セクハラを受けたにもかかわらず、なぜ業務を続けたのか?」と疑問を呈していますが、被害者の対応は一様ではありません。負の事実をなかったことにしようと努めることもあれば、加害者に迎合的な態度をとることさえあることが、この間の知見の積み重ねでわかってきました。一方で発注者とフリーランスには力関係に大きな差があり、理不尽と思われる要求であっても受け入れざるをえない実態があります。

前述したような対応をする被害者の心理やフリーランスが置かれた状況について、原告は法廷の場で主張を続けてきましたが、最後は裁判官が自身の市民感覚に基づいて、原告と被告の主張のどちらがより確からしいかを判断することになります。ただし、この市民感覚も不変ではありません。ジェンダーに関する意識やハラスメントの受け止め方が以前とは変わっていると、誰もが感じるところでしょうが、これも市民感覚が変化したことの一例です。そして、その変化を引き起こしたのは被害者の声であり、その声を理解する社会の行動です。今回のオンライン署名も、この変化を後押しする一助になればと思って始めました。

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