あなたとあなたの家族の未来を守るために、10万人の声を!:地方でのがん治療医と血液内科医の不足を解消するため具体策を求める

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署名活動の主旨

🎉 【皆様へご報告――1万人の声を、厚生労働大臣へ直接届けることができました】
この署名活動を始めたとき、私たちはまず「1万人」の声を集め、その声とともに、地方で深刻になりつつあるがん治療医・血液内科医不足への具体的な対策を国に求めることを目標に掲げました。
そして皆様のお力によって、その最初の目標を達成することができました。
2026年10月1日、皆様からお預かりした14,771名分の署名と要望書を、上野賢一郎厚生労働大臣に直接手交いたしました。

ここまで一緒に歩んでくださったすべての皆様に、心より御礼申し上げます。
しかし――私たちは、ここでこの署名活動を終えるべきではないと考えました。
なぜなら、署名を大臣に届けることが、私たちの本当の目的ではないからです。

私たちが目指しているのは、10年後、20年後にも、日本のどこに住んでいても、がんになった患者さんが必要な専門医の診断と治療を受けられる医療体制を残すことです。1万人を超える皆様の声によって、ようやく国へ通じる扉を開くことができました。
でも、制度はまだ変わっていません。

がん治療医をどのように育てるのか。
地方から専門医がいなくなることをどう防ぐのか。
そして、なぜ若い医師たちが、がん治療を担う診療科を選ばなくなっているのか。
これらを国全体の問題として調査し、検証し、具体的な制度改革につなげてもらうためには、ここからが本当のスタートです。
そこで私たちは、この署名活動をここで終えるのではなく、次の目標を「10万人」へと発展させることを決めました。

これは、新しい要求を始めるための署名ではありません。
最初に皆様と一緒に掲げた「地方でのがん治療医と血液内科医の不足を解消する」という目標を、実際の制度改革まで届けるための第2章です。
1万人の声で、国への扉を開きました。
次は10万人の声で、その扉の向こうにある制度を動かしましょう。
 

 ⚠️あなたの街で、この宣告が現実にならないために:
「がんの疑いがありますが、この地域には専門的に診療できる医師がいません。遠くの大きな病院へ行ってください」

もし、あなたや大切な家族が突然こう告げられたら、どうしますか?
これは、決して遠い未来の問題ではないどころか、現在進行形で起こりつつある事実です。
実際、私たちが行った全国調査から、日本の各地域で血液疾患の専門医療を将来にわたって維持できるのか、真剣に検証しなければならない状況が見えてきました。

🚨 2人に1人ががんになる時代――治療法だけでなく「治療する人」を未来へ残す:

医学は大きく進歩しました。かつて治療が難しかったがんにも、分子標的薬、免疫療法、CAR-T細胞療法など、新しい治療法が次々と登場しています。
しかし、どれほど優れた治療法が開発されても、それを患者さんへ届ける専門医がいなければ、医学の進歩を医療として届けることはできません。
そして今、血液内科医をはじめ、がん治療を担う次世代の医師をどのように育て、全国へ確保していくのかが大きな課題になっています。

📊 全国調査で見えてきた、次世代育成の危機:
本署名活動の中で、私たちは日本血液学会が認定する全国710の専門研修認定施設・専門研修教育施設を対象として、若手医師の確保状況などについて自主調査を行いました。全国710診療科のうち255診療科から回答をいただき、成人血液診療科では603診療科中218診療科、小児血液診療科では107診療科中37診療科から回答をいただきました。

【科学的な正確性についてのお断り】
これは自主調査であり、回答率は全体で35.9%、成人血液診療科で36.2%でした。そのため、非回答バイアスなどの可能性があり、この結果をそのまま日本全国へ一般化することはできません。だからこそ私たちは、国を主体とする、さらに網羅的で継続的な実態調査が必要だと考えています。

1)約3割の診療科で、3年間の新規採用が「0名」:
回答のあった成人血液診療科218施設のうち、2024~2026年度の3年間を通じて新規採用常勤医師が0名だった診療科は63施設(28.9%)でした。
さらに、3年間の新規採用者が1名以下だった診療科は127施設(58.3%)。回答した診療科の約6割にのぼります。
血液疾患を専門的に診療できる医師の育成には長い時間が必要です。
いま若い医師が入ってこないことの影響が、本当に深刻な形で現れるのは、遠くないことかもしれません。
だからこそ、診療体制が維持できなくなってからでは遅いのです。

2)「新規採用0名」の診療科は3年連続で増加:
1年間に新規採用者が1人もいなかった診療科の割合は、2024年度 55.0%→ 2025年度 57.8%→ 2026年度 59.6%と3年連続で増加していました。
一方で、回答施設全体の採用者総数そのものが一様に減っているわけではありません。
つまり、若い医師を確保できる施設と、ほとんど確保できない施設との間で、新規採用が偏在している可能性も考えなければなりません。

3)地方では約4割が常勤医2名以下:
成人血液診療科で常勤医が2名以下だった施設は、大都市圏では27.5%でしたが、大都市圏以外で39.9%でした。
さらに、40歳未満の常勤医が一人もいない診療科も、大都市圏25.0%、大都市圏以外34.8%でした。
これらの地域差は今回の調査では統計学的有意差には達していません。しかし大都市圏以外では、少人数の診療体制、若手常勤医の不在、新規採用の停滞という複数の脆弱性が重なっていることが示されました。

そして、この問題は地方だけの問題でもありません。
3年間の新規採用者が1名以下だった診療科は、大都市圏でも56.3%、大都市圏以外でも59.4%で、統計学的な差はありませんでした。
血液内科医の次世代確保は、すでに全国的に検証すべき問題なのです。

📊 血液内科だけなのでしょうか――がん薬物療法を担う医師の未来:
私たちが懸念しているのは、この問題が血液内科だけに限らない可能性です。日本臨床腫瘍学会が公開している専門医名簿を認定年別に集計すると、がん薬物療法専門医の認定者数は2023年から2025年まで、100名 → 72名 → 65名と減少しています。

さらに、2024年には47都道府県中22県、2025年には21県で、その年に新たに認定された専門医を現行の公開名簿上で確認することができませんでした。
もちろん、公開名簿だけから実際の医師不足や診療体制を判断することはできません。
だからこそ、血液内科だけでなく、がん薬物療法を担う医師の次世代育成についても、全国的な実態を検証する必要があると私たちは考えています。
 
⏳ 1万人の声は国に届きました。でも、ここからが本当のスタートです:
2026年10月1日、私たちは14,771名分の署名とともに、厚生労働大臣へ要望書を直接手交しました。
これは大きな一歩でした。
しかし、要望書を届けただけで制度が変わるわけではありません。
これから必要なのは、「本当に何が起きているのか」を国自身が調べること。
そして、「なぜ、このようなことが起きているのか」を検証すること。
さらに、「どうすれば次の世代のがん治療医を育て、必要とする地域へ医療を届け続けられるのか」を具体的な制度へつなげることです。
 
✊ 1万4千人を超える皆様の声とともに、国へ届けた「5つの要望」:
この署名活動を始めた当初、私たちは、
「がん専門医・血液専門医を育てる国レベルの支援体制」
「大都市・地方を問わず必要な医師を確保する仕組み」
「どこに住んでいても安心して適切ながん医療を受けられる環境」
という3つの大きな目標を掲げました。
その後、全国調査を行い、多くの医療者、患者さん、支援者の皆様の声を伺いながら検討を重ね、この3つの願いを5つの具体的な政策要望へと発展させました。そして10月1日、私たちは次の5つの要望を直接面会の上、厚生労働大臣へ届けました。

① 厚生労働省主導による、がん治療医・血液内科医の全国的・継続的な実態調査:
② 若手医師を育て、地域のがん治療専門医・血液専門医を確保するための制度・支援策の検討:
③ 国・学会・患者さんたちが一緒に考える「検討の場」の確保:
④ 高度ながん医療や血液医療を支える医師が働き続け、若手を育てられる環境の整備:
⑤ 若い医師が「がん診療」をきちんと学べる研修制度への改革:

🔥 次の目標は【10万人】です!:
1万人の声は、厚生労働大臣へ届きました。
そして、その声によって、私たちはようやく国への扉を開くところまで来ました。
しかし、私たちが本当に目指しているのは、署名簿を届けることではありません。
制度を変え、10年後、20年後の患者さんへ、がん医療を残すことです。
そのために、私たちは次の目標を10万人としました。
これは、1万人という最初の約束を取り消すものではありません。
1万人の声を国へ届けるという最初の約束を果たしたからこそ、その声を実際の制度改革まで届けるための次の目標です。
そしてこれからは、10月1日に国へ届けた5つの要望が、単に「受け取られた要望」で終わるのではなく、調査、検証、議論、そして具体的な政策へとつながっていくことを、皆様と一緒に見届けたいと思います。

10万人という数字は、決して小さな目標ではありません。
私たちだけでは、到底たどり着くことはできません。
ですので、皆様にお願いがあります。すでに署名してくださった皆様も、どうかこのページをもう一度、ご家族、ご友人、同僚、そして大切な方へ届けてください。まだこの問題を知らない方へ伝えてください。

あなたの一筆は、とても大切な一筆です。
データという「事実」に、一人ひとりの「想い」が重なって初めて、社会を動かす力になります。
1万人の声で、国への扉を開きました。
次は10万人の声で、その扉の向こうにある制度を動かしたい。
どうか、もう一度、力を貸してください。
ご賛同の署名に加え、この署名活動を社会に広めるご支援をお願いいたします。
 
この署名活動を始めた頃、ある支援者の方から、南米アンデス地方に伝わる「ハチドリのひとしずく」の寓話になぞらえて、こんな言葉をいただきました。
「私達一人ひとりは小さなハチドリに過ぎませんが、1万羽集まれば……。きっと山は動きます。」
――そして、本当に1万羽を超えるハチドリが集まりました。
皆様の声は厚生労働大臣へ直接届き、最初の山を動かすことができました。
でも、その向こうには、もっと高い山がそびえています。

今度は10万羽で、その峻険(しゅんけん)な山を越えたいと思います。
皆様、一人ひとりの小さな一滴を、これからもお貸しください。

一戸 辰夫
血液内科医:「若手がん治療医・血液内科医を支援する会」代表

署名活動サポーター代表:
中川  圭(がん経験者:「認定NPO乳がん患者友の会 きらら」理事長)

署名活動サポーター:
中川  久美子(血液がん経験者)
小林  由美子(血液がん経験者)
美馬  達哉(神経内科医・医療社会学者)
齊藤 治夫 (血液がん経験者:CLL(慢性リンパ性白血病)患者・家族の会 代表) 
井上  佐智子(廿日市市議会議員:広島県女性議員クラブ会長)
井上  大輔(市民:NPO法人ひろしまNPOセンター未来)

後援団体 :
公益財団法人日本骨髄バンク
認定NPO乳がん患者友の会 きらら
一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン(リンパ腫全国患者会)

 

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