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【練馬区議会・行政視察】金沢21世紀美術館に学ぶ 練馬区立美術館の建替え中止を文化の前進へ…:建替えをやめた後、練馬区立美術館をどう充実させるのか。10月21日、区民生活委員会の行政視察で金沢へ

永井 雅人Nukuiminamicho, Japão
23 de out. de 2026

 
 
 
 
 練馬区区議会議員 無所属の岩瀬さんの練馬区美術館に関する投稿をシェア致します。


岩瀬 たけし

【練馬区議会・行政視察】金沢21世紀美術館に学ぶ 練馬区立美術館の建替え中止を文化の前進へ…:建替えをやめた後、練馬区立美術館をどう充実させるのか。10月21日、区民生活委員会の行政視察で金沢21世紀美術館を訪ね、改修、職員体制、作品の保管、地域との連携について伺いました。
学ぶべきは建物の大きさではなく、人と作品、地域のつながりを育てる仕組みです。


■美術館は、作品を見るだけの場所ではない
金沢21世紀美術館は2004年開館の現代美術館。円形のガラス張りの建物には、展覧会のほか、図書や舞台、子どもの活動のための場所があります。無料で入れる「交流ゾーン」も設け、気軽に立ち寄れる美術館を目指しています。市民が自ら企画を考え、実現する「まるびぃ みらいカフェ」もあります。
一方、1985年開館の練馬区立美術館は、日本の近現代美術を中心に、貫井図書館とともに地域に親しまれてきました。規模も役割も違う中で、練馬区立美術館に活かせる視点を学びました。


■建て直すのではなく、直して使い続ける
金沢で予定する大規模改修は、空調、照明、給排水などの設備更新が中心です。能登半島地震で落下したガラス天井についても、安全性を高める改修を行うと説明されました。
新しい機能を増やすことより、今ある建物の良さを守り、必要な部分を更新する。その考え方は、現建物の活用へ転換した練馬区立美術館にも参考になります。


■地域とのつながりを、職員の「ついでの仕事」にしない
私からは、練馬区立美術館には独立した部署として設けられていない「広報課」「交流課」の役割を質問しました。
金沢は職員約40人、学芸員は10人弱との説明。交流課は舞台活動やボランティア、学びの場、学校との連携などを担っています。作品を調べ、守る専門職に加え、市民と美術館をつなぐ部署を設けているのです。
2025年度の運営財団の美術館事業予算は約10.36億円で、人件費は約2.64億円。改修工事費ではなく、財団側の年間事業予算です。練馬区と総額だけで比較はできませんが、日々の活動と人への投資が欠かせないことが分かります。
練馬区立美術館では9月の私の質問に、館長のほか学芸員3人を配置し、さらに係長級の学芸員を配置すると回答がありました。この前進を、専門職が長く働ける環境と、地域連携を支える役割分担につなげたいと思います。


■8,178点を未来へ。「集める」と「守る」を一緒に
金沢は、現代の表現や金沢ゆかりの作品など、何を集めるかという方針を公開しています。しかし、作品の増加に伴う保管場所の不足も課題とのこと。館内だけでなく市の別施設も使い、保存環境に応じて作品を置き分けていると伺いました。
練馬区立美術館も2025年度末の収蔵作品・資料は8,178点で、外部倉庫を使っています。私は9月、何を集め、どこで守り、どう公開するのか、人員や費用まで含めた中長期方針を求めました。区も収集の基本方針の必要性を認めています。
寄贈であっても、保管や修復の費用はかかります。受入れと将来の負担を一緒に考える仕組みへ。 金沢でも課題を抱える実情から、その大切さを改めて感じました。


■休館しても、文化も商店街との関係も止めない
金沢は2027年5月6日から2028年3月まで休館予定です。その間、文化施設や商店街と連携する「金沢まちなか芸術祭」を準備しています。
旧日本銀行金沢支店で収蔵作品を展示し、商店街の空き店舗では、作家がその場所を生かした作品を制作する計画です。音楽や工芸など既存の催しとも組み合わせます。市から実行委員会への委託事業として進め、視察時点で予算は積算中との説明でした。
普段から、観覧券などで近隣店のサービスを受けられる「アートdeまちあるき」もあります。美術館と街をつなぐ発想は、休館中にも生かされています。
練馬区立美術館にも「アーツ中村橋」やアートマルシェ、図書館・商店街との連携があります。一つの展覧会に合わせた共通マップや店舗特典を試し、実際の利用とお店の負担を確かめる方法も考えられます。
今後休館が必要になった場合も、区民の展示・創作活動の代替場所や出張講座を早めに準備する。大きな芸術祭をそのまま取り入れるのではなく、身近な文化活動を途切れさせない工夫を生かしたいと思います。


■建替え中止を、文化の前進につなげる
ただし、金沢の今回の工事は設備更新が中心で、工事内容について市民への意見募集はしていないとの説明でした。練馬区立美術館では、使い勝手や今後の運営も含め、改善の優先順位を考える段階から区民と専門家の声を生かすことが大切だと思います。
作品を守る人、地域をつなぐ人、身近に芸術を楽しむ機会を支える。今回の学びを、練馬区の具体的な予算と取組につなげるよう、区議会でも訴えていきます。

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