呼びかけ人の増田善信です。皆さまにご協力いただきました結果、署名はおかげさまで、〆切とさせて頂いた4月16日(木)いっぱいの段階で、オンラインで60,020筆、自筆で1,652筆・合計61,672筆が集まりました。署名提出当日までに追加で頂いた100筆以上の自筆署名とあわせて、61,773筆を、要請書とともに、4月19日午後2時30分に、内閣府に提出しました。写真は提出前の内閣府前で撮影したものです。皆さんのご協力で、予想外に多くの署名を提出することができました。また、〆切以降も、1,000筆を超えるオンライン署名を頂いております。心から御礼申し上げます。しかしながら、要請書への回答期限とした2021年4月20日午後3時から24時間が経ったいまも、いまだ何の回答もありません。握りつぶしたとしか考えられません。許せないと思います。
署名提出前の午後12時30分から文部科学省の記者会見場で記者会見を行いました。出席者は私と、権上かおる酸性雨調査研究会事務局長、井原 聰東北大学名誉教授・日本科学者会議事務局長、小寺隆幸橘京都大学教授・軍学共同反対連絡会事務局長の4名でした。最初に、私が約20分、なぜこの署名活動を立ち上げたかを話し、何を要請しているかを語りました。記者会見の様子はさまざまなマスメディアでも報じていただきました。
私は1978年から1983年まで学術会議会員でした。1982~3年の公選制廃止から推薦制に変わる時に、当時の中曽根総理は、「学術会議から提案される推薦候補をそのまま任命する」と言明して公選制を廃止しようとしました。私たちは反対し続け、その法案が国会に提案されても「あくまでも任命制に反対」という声明を出して反対を貫きました。
次いで、戦時中軍事研究に科学者を動員した学術研究会議が戦争直後に出した建議を紹介し、これが学術会議の「発足にあたっての決意表明」で、「これまでわが国の科学者がとりき立った態度について強く反省し」という言葉が入った経過を述べました。私は太平戦争の末期、海軍の気象士官としての体験を交えて、学術会議が3度にわたって「戦争のための科学は行わない」という声明を出している原点はここにあることを強調し、さらに、今回の会員の「任命拒否」は、この学術会議を変質させるために強行されたものであり、「デュアルユースについて検討するように」という井上科学技術担当相の発言は、学術会議の在り方を変えようとするものであると述べました。そもそも、デュアルユースはほとんどの科学がデュアルユースで、軍事研究稼働は、研究費が自衛隊から出ているかどうかで決まり、それを受けると、発表の自由はなくなり、言論の自由を守ることはできないことを明らかにしました
さらに、今回の任命拒否は、日本学術会議法に違反しており、しかも加藤官房長官は「憲法との関係を含めて整理したもので、構造的仕組みを変更したわけでもない」と述べているので、1983年の当時と同じ法律のもとで、「推薦制」を破壊し、「任命拒否」を行っている。まさに「不合理の極み」である。6名全員の「任命拒否」を撤回する以外にないことを強調しました。
この記者会見には20社近いマスメディアが参加し、それぞれ報道してくれました。。そのURLを列記しますので、ぜひ拡散してください。
NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210419/k10012983751000.html
毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210419/k00/00m/010/264000c
東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/99167
朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/ASP4M6D4BP4JUTIL026.html
京都新聞
https://this.kiji.is/757013424223436800?c=39546741839462401
WJ
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/491160
共同通信
https://this.kiji.is/756797362384437248
時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041901008
署名簿の提出には、私と井原、小寺の3人で行いました。受領側は内閣官房総務官室の佐貝和也請願等調整官と福島弘美専門職の2人でした。
私がまず菅首相と井上科学技術担当相あての「日本学術会議会員任命に関する要請書」を読み上げました。そのあとで、署名簿と自筆署名簿を含め佐貝調整官に渡しました。私は最後に佐貝さんに、「この署名は、任命拒否を撤回させるために何万もの人が必死になって集めた署名です。それを受け取る人は、もっと責任ある人であってほしい」と要求しましたが、まともな回答はありませんでした。
署名簿提出を終えいわゆる「ぶら下がりの記者会見」が行われました。今後のこの運動について話しました。署名の締め切りが過ぎてもまだかなりの人が署名をしているので、当面は「任命拒否」を撤回するまでこの運動を続けるつもりであることを告げ、散会となりました。

