日本共産党幹部会委員長 志位和夫さま

日本共産党幹部会委員長 志位和夫さま
日本共産党幹部会委員長 志位和夫さまへの要望書
2022年1月1日
私は沖縄県出身の女性です。20歳の時、不条理な「沖縄返還協定」が日米間で結ばれました。その時、「帰るべきまともな祖国がないならば、まともな祖国をつくろう」と決意しました。1995年の少女暴行事件を機に、「基地のない平和で豊かな沖縄をめざす会」を立ち上げ、「沖縄に憲法を」と訴えてきました。50年間頼りにしてきたものは、御党の「憲法堅持、日本の真の独立、安保廃棄」の綱領です。
しかし、小泉政権以来、日本は「戦争への道」をひたすら歩んでいます。好戦勢力は「台湾危機」を煽り、南西諸島各地に自衛隊基地を拡張し、米軍に奉仕しています。改憲勢力は革新を装う維新を含め、国会の大勢を占めています。沖縄や子や孫はどうなるのでしょう?
私は党員ではないけれど、50年間、党員に負けないくらいに働いてきました。赤旗配達、選挙の時のビラ配布、電話かけは当然のこと、日々の生活で共産党を語り、事あるごとに自前でビラを作って隣近所に投票依頼、共産党のプラスターを持って街頭や電車の中でスタンディングしてきました。
しかしいつも痛感することは、「共産党が正しいことを言ってもしても、なかなか広がらない」ということです。それは「門から母屋までの距離が長すぎる」からです。「母屋にはご馳走が沢山あるのに、人々は表札を見て得体が知れないから入らない」のです。
それでも御党は、「理解してもらえるように努力しなさい」と言います。が、理解するには、人々は山ほど勉強しなければならないのです。それをビラ、演説、電話で「理解しなさい」というのは土台無理な話です。心動かす表札がなければ、庭にさえも入れません。
沖縄や子どもたちの未来を救うのは、100年間、人々の「いのちと暮らし」を守るために、それこそ命がけで頑張ってきた御党しかありません。
私は母親全国大会に参加しながら、車中泊をし、いろんな場所で沖縄を広げて来ました。そしてどんな山道にも「日本共産党」の看板が立っているのを目にして来ました。反共攻撃のひどい農・山村で、今よりひどい時代に、どれだけの党員たちが、どんなに苦労してこの看板を立てて来たか、その生涯を思うと胸が潰れます。その人たちも必死で、この国をよくしたいと「いのちと暮らし」を守りたいと、富や栄達を求めず、日々地道に、地域に貢献してきたであろうことを思います。
しかしその党員たちも多くは70歳以上です。党中央のいうことにうなずいても、体が動かず、経済的にも苦しいのです。多くの支持者が老齢化している100年の歴史を誇る御党の未来は、そんなに明るくはありません。従って日本の未来も。
日本の未来は、御党がこの7月の参議院選挙でどれだけ伸びるか、にかかっています。幸いなことに御党には素晴らしい若手議員や議員候補がいます。その人たちの活躍の場を保障して下さい。
お願いです。表札を一目で、御党がどういう党であるか分かるものに変えて下さい。御党のめざす政治体制が正しいかどうかは私にはわかりません。でもそれは50年、100年先の話ですし、国民が選択することです。
この5年、10年で日本は恐ろしい状態になろうとしているのです。どういう政治体制になっても大事なことは、人々の「いのちと暮らし」です。結党100年を記念して「表札」を変えることを心よりお願い致します。表札を変えたからと言って御党の票が減ることは決してありません。「共産党」アレルギーのない、更に多くの市民、若者、女性票を獲得できるでしょう。
1,表札を「(いのちと)くらしの共産党」に変えて下さい。
2,ジェンダーを掲げる御党の委員長を、女性に変えて下さい。
提案者 芳沢あきこ
紙の署名用紙をご希望の方はこちらに連絡を下さい。
okinawa-fall@orange.plala.or.jp