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宛先:西宮市長 今村岳司

西宮市のかけがえのない財産である、酒蔵地帯(市内石在町)の景観と住環境を損なう10階建て高層マンション建設計画の抜本的見直しをしてほしい。

【酒蔵の町を守るために】

私たちは「西宮市石在町環境を守る会」です。酒蔵の町としての景観と住環境を守るという観点から、町内に建設予定の10階建て高層マンションに対する反対運動を進めています。

私たちの町(西宮市石在町)は、日本一の酒どころである灘の清酒づくりに欠かせない「宮水」の井戸が密集する地域です。宮水は、地元酒造会社にとってなくてはならないものであると同時に、地域住民にとっても生活・飲料・防災用水としてかけがえのない財産となっています。

これまで石在町では、自治会と地元酒造会社との連携関係のもとで、一貫して高層建築物の建設を抑止してきました。かけがえのない宮水の水脈を守り、落ち着いた町並みと静穏な住環境を維持するためです。

今、その私たちの町(石在町100番=日本たばこ産業跡地)に、大阪府内に本拠をもつ建設会社・A社が、10階建て・高さ30メートルという大規模な高層マンションの建設を計画しています。

建設予定地は、市の中心部を東西に走る「酒蔵通り」に面しています。この酒蔵通りは、私たち地域住民のみならず、西宮市全体の貴重な財産・観光資源となっており、私たちはその景観にマッチした低層マンションあるいは戸建て住宅の建設に計画を切り替えていただくよう、A社に要望しているところです。

 

【宮水とは】

石在町は、隣接する久保町とともに、灘の酒づくりに欠かせない宮水の湧水地として広く知られています。

宮水は、海岸線から500mから1㎞ぐらいのところにある浅井戸から湧き、鉄分が少なくリンやカルシウムを豊富に含んだ硬水です。六甲山系から流れ出る伏流水と瀬戸内海の海水とが、古代から西宮郷の地下に堆積している貝がら層で出会い、混ざり合ったものが宮水で、今日でも厳重な水質チェックを受けながら、灘の酒づくりに活用されています。

また宮水は、酒づくりに欠かせない「産業用水」としてだけではなく、個人宅においても敷地内の井戸から取水する「生活用水・飲料用水・防災用水」として活用されています。20年ほど前に当地を襲った阪神淡路大震災の折には、地域の井戸から湧き出す宮水が、ライフラインが約3か月間ストップした人々の暮らしに文字通りの「うるおい」を与えました。その時期には、他地域からも多くの人々が取水に来られました。このように宮水は、石在町住民をはじめとする周辺地域の人びとにとってのかけがえのない財産となっています。

 

【石在町の暮らし】

石在町の当該地域は、酒蔵地帯としての歴史的経緯から「準工業地帯」としての指定を現在受けていますが、昔ながらの軒高10m以下の平屋・低階層住宅が建ちならぶ落ち着いた町並みを維持しています。

私たちは、朝な夕なに六甲山系の山並みを一望できる良好な景観・眺望を楽しんでいます。晴れた日には六甲山に沈む太陽がつくる夕焼けを、また春から夏にかけては心地よい、さわやかな浜風を享受することができます。

さらに近年では、東西に町を横切る「酒蔵通り」、および南北に走る「市役所前線」沿いに、酒蔵地帯としての景観を意識した井戸場・蔵・レストラン・土産物店等が整備されるようになり、少なからぬ人々が当地を訪れ、散策や食事を楽しむ姿が見られるようになっています。

こうした現状は、決して自然にできあがったわけではありません。今から半世紀ほど前に、西宮の浜に石油化学コンビナート施設の建設話が持ち上がった際には、市民と酒造会社が一丸となってその計画を阻止しました。石在町の当該地域においても、前述のように、自治会と酒造会社の「紳士協定」をベースに戦後一貫して高層建築物の建設を抑止してきた経緯があります。

そこに突如持ち上がってきたのが、今回の高層マンション建設計画です。私たちが住む地域の歴史や現状をほとんど知らない業者が、地域住民の意向をふまえることなく開発を強行しようとしているのが現在の姿です。本当にそれでよいのでしょうか。

 

【景観を守る】

西宮都市景観条例第1条は、「西宮の都市景観を保全し、育成し、または創造し、もって西宮市をゆとりとうるおいのあるうつくしいまちとする」ことを、その目的にうたっています。そのうえで、第4条2項で、「事業者は、事業活動の実施に当たっては、専門的知識、経験等を活用し、都市景観の形成に積極的に寄与するよう努めるものとする」と、事業者の責任について規定しています。

私たちの考えでは、酒蔵通りに建つ10階建ての高層マンションは、大切に保持されてきた当該地域および酒蔵通りの景観を大きく損なうものです。周囲にそれに類する高層建築物が全くなく、周辺環境とのミスマッチしか導かない建造物となるからです。ある地域住民は、業者主催の説明会において、「わが家の前に立つ10階建てマンションは、石在町の『墓標』だ」と発言しました。その言葉は私たちの気持ちを代弁するものです。また別の住民は、「私は毎朝、六甲山の山並みを見ることから一日を始めている。その喜びを奪う権利があなたたちにあるのか」と、強い口調で述べました。

それに対するA社の回答は、以下のようなものでした。「西宮市都市景観条例及びに西宮市景観計画に沿い、ゆとりとうるおいのある美しいまちにするように配慮致します。」(5月15日開催の近隣住民説明会における配布資料より) 

残念ながら、木で鼻をくくったような回答だと言わざるをえません。

業者側の説明によると、上記の回答にある「配慮」とは、「マンションを高い木々で囲う」「敷地内に川を流す」「建物の角部分を曲面にする」等のことを意味するようですが、私たちにとっては、高さ30メートルにも達する高層マンションそのものが景観を決定的に損なう存在であり、私たちの暮らしのなかにある「ゆとりとうるおい」を脅かすものでしかありえないと考えます。

繰り返しになりますが、石在町・酒蔵通りの落ち着いた景観は、私たち地域住民のみならず、酒造りの町として発展してきた西宮市全体の資産ないしは共有財産といってよいものです。それを損なう建設計画は、今一度根本から見直されるべきではないでしょうか。

 

 【私たちの会の活動】

私たち西宮市石在町環境を守る会では、石在町自治会と密接に連携を図りながら、定期的にミーティングや住民集会を持ち、会の活動を進めています。そのなかで、1670名分(うち石在町住民は890名、町外の賛同者が830名)の反対署名を集め、平成28年6月1日にはA社に、同7月25日には西宮市役所に提出しました、

また、平成28年7月6日には、「1.周辺の住環境と景観に配慮した開発事業をするよう、ご指導をお願い致します。2.周辺地域住民との協議が整うまでは、一方的に計画を進めることのないよう、ご指導をお願い致します。」という2点を骨子とする、市長に対する私たちの請願が西宮市議会で採択されています。

 

西宮市石在町環境を守る会(会長:松田保)

連絡先: nishinomiyakankyoumamoru@gmail.com

 

本会のホームページはhttp://nishinomiya-ishizaicho.org/です。合わせてごらんください

署名は以下の宛先へ届けられました:
  • 西宮市長
    今村岳司


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