私たちは、税理士試験の適正化を要望します

「不適切問題」が含まれていても全ての受験者が同じ条件なので公平だ、という意見がよく見られます。

これは正しいでしょうか?いいえ。不適切問題は合格に必要な要素のうち、運の要素を大きくし過ぎることが大変問題です。

ご存知の通り、税理士試験は科目にもよりますが、ミニ税法と言われる一部科目を除き、予備校の講師をもってしても2時間では到底解き切れない量の問題が出され、その中での処理能力をも問おうとしている傾向があります。「時間をかけすぎるべきでない問題を判断するのも実力のうち」という考え方も確かにあります。

過去未出題・予備校などで未学習の論点を含んでいるような問題、解けるけど時間のかかりすぎる問題であれば、その考え方でいいと思います。簿記論などのように、小問が明確に分かれていて、例えば問3は丸ごと捨て問というならまだ取捨選択もできるでしょう。

しかし、税法では計算問題が全部繋がっていて合計で配点50点、という問題もあるのです。資料不足で解けない問題や、矛盾した資料があって別解が考えられるというような問題等は、十数ページの問題を全部読み切って初めてそのことがわかる、ということもあるでしょう。

しかも受験生は緊張状態の中、初見でまさか問題に不備があるとは思わず試験に望むわけです。その問題に不備があることを瞬時に判断して関連する部分を解答から外すということができるしょうか?

それがわかったときにはもう数分消費してしまっているのではないでしょうか。つまり、そこに手を付けたら負け、ということです。

そうなってくるとその問題を解くべきか、そうでないかを判断するのは、直感がものをいう、ということになってきます。それはただの運です。運で点数が4点、5点変わってしまうのを許せるでしょうか?



もう一つの不適切問題は、別解が考えらえる場合ですが、模範解答・配点が発表されないため、どの解答が丸になっているのか、あるいは点がないのか、それもわかりません。合理性のある考え方に基づく解答が、試験委員の考えと違ったという理由で、独断でバツにされている可能性があります。考えられる解答のうち、たまたま試験委員の想定と合致した一方を書いた方には点があり、他方は有無を言わさず0点。そうなっている可能性がありますが、それも最後までわからないので、抗議することも一切できないのです。時間をかけて考えて埋めた上に、点があるかどうかは運。このような理不尽なことはありません。

Temper Mark, 名古屋市, Japan
5 years ago
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