近年、世界各地で、地球温暖化の進行により、豪雨や干ばつ、熱波等の異常気象が観測
され、農作物や生態系への影響の大きさから人類の生存基盤に関わる脅威となっていま
す。我が国においても平均気温の上昇、台風の巨大化や集中豪雨の多発など、気候変動に
よる多大な影響が顕著化しており、異常ともいえる気象により市民の生活が脅威にさらさ
れています。
この気候変動への対策は、国、地域を超えて取り組むべき喫緊の課題であり、2015 年に 採択された「パリ協定」では、「世界全体の平均気温を、産業革命前と比べ 1.5°Cまでに抑 える」目標を達成するためには、2050 年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすること が求められています。
ここ数年、広範囲にわたり土砂災害や河川の氾濫など重大な災害が起こっています。安 心して暮らすことのできる環境を後世に継承し、SDGs の目指す持続可能な社会の実現のた め、現在の気候変動が地球規模で危機的状況であることを認識しなければなりません。
このような状況を改善していくために、「気候非常事態宣言」を福岡市として宣言される ことを求めます。