磯淵猛氏の息遣いが感じられる「紅茶の聖地」紅茶専門店ディンブラを残してください!

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お越しくださいまして有り難うございます。松本と申します。

私は、藤沢に20年以上にわたって店舗を構える紅茶専門店ディンブラ(以下「ディンブラ」と略します。)に、現在の店舗に移転して間も無くの頃から利用させていただいている者です。

(藤沢に移転する前も含めると、今年の12月で40周年です。このキャンペーンの公開日が、その40周年の記念日に重なりました。)

ディンブラの紅茶に出会った時、新鮮な紅茶特有の花のような香りと、柔らかな渋みの持つ優しさに感じた感動は、今でも忘れられない体験です。


紅茶は人と人とを繋ぐ

ディンブラで提供されるのは、単に美味しい紅茶や魅力的なフードが楽しめるお店に留まりません。

「紅茶は赤ちゃんからお年寄りまで、みんなが飲めるもの」
「だから紅茶があれば、老若男女を問わず同じテーブルを囲むことができる」
「紅茶があれば自然と話が弾む」

ディンブラの創業オーナーであった故・磯淵猛氏が生前、よく口にされていた言葉の通り、様々な世代の人々が訪れ、美味しいフードとポットで丁寧に淹れられた新鮮な紅茶を飲みながら、心を通わせ、温め合ってきた場所だからです。

実際、親子二代、三代にわたって通っているご家族も大勢いらっしゃいます。

 

突然の訃報

今年(2019年)の2月21日、突然の訃報が届きました。私も含め、あまりの突然のことに驚き、そして涙に暮れました。

それからの日々は、ディンブラのファンにとって寂しい時が続きました。もうお店に行っても、二度と磯淵氏にはお会いできることはないのです。でも、お店の椅子に腰をかけると、氏がひょっこり奥から顔を出してきそうな。不思議とそんな雰囲気も感じられるのでした。

「このお店は、続いてくれるのだろうか?」
「先生の雰囲気が感じられるこの場所が残って欲しい」

ファンや教え子の皆さんにとって、そんな不安に苛まれる日々でした。
それは長年、現場で支えてきてくれたスタッフの皆さんにとっても同じだったと思います。

そんな中、9月になって、氏のお嬢さんが引き継いてくださるということが、ブログを通じて報告されました。ファンの間で、安堵感が広がりました。

「これで、あのお店が続いてくれる」
「先生の遺志が無事に引き継がれた」

どれほどの安心感だったでしょうか!

 

現店舗の一時閉店が決まる

そんな中、先日の12月1日。ディンブラの公式ブログにて、年明けの1月12日をもって、20数年にわたって続いた藤沢の店舗を続けることが難しくなったため、一時閉店し、新天地を求める旨の報告がアップされました。

ディンブラを通じて知り合った、このお店を愛する友人たちの間で、再び衝撃が走りました。しかも閉店まで1ヶ月ちょっとしか残っていない。

「なぜ??」
「心の拠り所が無くなってしまう!」
「わたしにとって大きな損失!」
「引き継ぐって、今の場所を続けるって意味じゃなかったの?」

そんな嘆きも聞こえてきました。
そしてスタッフの皆さんも、このことで心を痛めているのも感じました。

 

現店舗を続けることが味を引き継ぐことではないか

一時閉店し、新天地に移るというのは、亡くなった磯淵氏の遺した味を引き継ぐためにということ。ですが、正直なところ、引き継ぐためのベストな道は、現店舗を継続することだと考えています。

磯淵氏は、生前、こんなことをよく仰ってました。

「紅茶の材料はすごくシンプル。茶葉とお湯だけ。だから、最後に味を決めるのは、淹れる人の思いだよ」

この言葉が示す通り、紅茶の味は、単に茶葉などの材料だけで決まるものではないからです。あの場所と共に積み重ねられた思いが味を決めるからです。

それだけ、私たちにとって、あの場所は大切なのです!

あの場所でなければ、あの味は味わえないのです!

そういう場所だから、今でも全国から、常連やファン、教え子の皆さんが集まって来られています。そういった方々は、確かなことは分かりませんが、数千人か、もしかしたら万を超えているかも知れません。それらの方々との繋がりこそが、氏の遺した本当の遺産だと思うのです。

店舗が移転してしまえば、これらの皆さんの繋がりが確実に薄れていってしまいます。

 

故・磯淵氏の息遣いが感じられる場所

藤沢に移転してきた頃から既に経営側に舵を切っておられ、自ら店頭に立つことは少なくなっていた磯淵氏ですが、長年、利用させてもらう内に、氏の主催するツアーや紅茶教室などを通じて、親しくお付き合いさせていただくようになります。そんなコアなファンにとって、今やこのお店は聖地と呼ぶに相応しい場所になっています。

その理由は、氏の息遣いが感じられる場所だからです。

現在の店舗は、今年の2月の突然のお別れの後も、不思議なことに、今でも氏の息遣いが感じられるのです。席に着いて注文したものを待っているひと時に、フと奥から、あの声が響いてきて、「やぁ〜元気―?」と声をかけられるんじゃないか。そんな不思議な感覚を覚えられるのです。そんな何者にも代え難い場所になりました。

同時に、この場所は氏から紅茶のこと、そして、それ以上に大切なものも学ばせていただいた場所でもあります。それは、人によって様々だと思いますが、磯淵氏の教え子と自認する皆さんの声を聴いていると、単に紅茶のことを学んだだけではないのが、言葉の端々から伝わってきます。私自身は、物事の本質を見る目であったり、思いやりを持つことの大切さについて教えられました。

息遣いが感じられる。そして、大切な場所を学ばせてもらったその場所が正にディンブラであり、「聖地」とも呼ぶに相応しい場所なのです。

 

実は日本中で飲まれているディンブラの味

余談ですが、磯淵氏はキリンの午後の紅茶シリーズの監修にも携わっておられました。例えば「おにぎり公式飲料」というキャッチコピーと共に売り出された無糖の発売には、氏の声が大きく反映されていたそうです。また使っている茶葉にも氏の選んだ茶葉が使われています。

またモスバーガーやマザーリーフなどでも、磯淵氏が選んだ茶葉が利用されており、その意味では、ディンブラの味は、間接的に日本中で楽しまれているとも言えます。

これらの中心地がディンブラなのです。

 

心の交流の場

またディンブラには、現代の時代の中で失われつつあるものが沢山残っており、また大切にされています。

一つは、スタッフの方々と私たちの間である温かな交流です。

「お久しぶりですね~」
「あの時、赤ちゃんだった子が、こんなに大きくなったんですか?!」
「この子はディンブラの紅茶を飲んで育ったので、ここの味が好きんなんですよ」

そして、帰る時はお店の外まで見送ってもらえる。
「また来るね!」

例えば、こんな温かなやり取り。

こういうことは、チェーン展開のお店全盛の現代では、なかなか味わえません。お店のスタッフさんも、こういった交流をとても大切にしていて、同時に何よりも楽しみにしているようです。

 

変わらずにあることの大切さ

もう一つ、ディンブラに残っている現代の中で失われつつあるもの。

ずっと変わらないメニューです。

どんなものでも、生み出されては、あっという間に消えていってしまう現代。新しいものがどんどん生み出されるのは楽しいですが、同時に、変わらずにあるということも私たちにとっては大切なものです。その忘れがちな大切なものがあるお店なのです。

ディンブラでは、いつ来ても馴染みの味を楽しむことができます。
実際、この20年で、大きな定番メニューの変化は、ランチメニューが加わったくらいだったと記憶しています。
同時に、春にはイチゴ、夏にはパイナップル、秋にはカボチャ、冬にはリンゴなどなど、季節を感じられる食材を使った季節限定のメニューも次々と開発されてきました。

ちなみに、私個人としては、半ば「実家の味」のようになっています。各地の美味しいと評判の紅茶専門店も数々訪ねてきましたが、いつも「何か違う」と思ってしまうほどに。

 

賛同のアクションをお願いします!

ディンブラの店舗があるビルに入り、階段を登りながら、どれだけ多くの人が、「今日は何を頼もう」「あの人に会えるのが楽しみだな」というワクワクする気持ちを味わったことでしょう。そんな気持ちにさせてくれる癒しの場としてディンブラはあり続けてくれました。

それが、磯淵氏の死去によって、氏との別れの寂しさを忘れさせてくれる世界で唯一の場所でにもなりました。

詳しい事情は存じ上げませんが、紅茶の聖地であることに留まらず、多くの人の心の拠りどころとなってきているディンブラのファンとして、また、故・磯淵猛氏の息遣いが感じられる唯一の場所である今の店舗が存続を希望しています。

ご賛同のアクションをぜひお願いします!

皆さんからいただいた賛同の声を、年内にディンブラにお届けし、店舗の存続のお願いをします。