長期被収容者HOSSEIN TORABI氏の仮放免と在留資格を求める請願

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法務省出入国管理庁長官殿

東京入国在留管理局長殿

請願書

請願提出者 

面会者・友人・ステイーブン・マキンタヤ
牛久入管収容所問題を考える会・田中喜美子

協賛団体:クルドを知る会

収容者友人有志一同(SYI)

2020年6月5日

長期被収容者HOSSEIN TORABI氏の仮放免と在留資格を求める請願

 我々は、日本に住む難民申請者及び非正規滞在で在留資格のない外国人の状況に関心のある日本国民と日本に在留する外国人です。

 現在、貴外国人収容所において長期収容されているイラン国籍のHOSSEIN TORABI氏(41)について、日本国憲法第16条および請願法に基づき下記の請願をいたします。日本で安定した暮らしを送ることが出来るよう在留資格が与えられることを求めます。

【請願の要旨】
 HOSSEIN TORABI氏が2018年6月25日に収容されてから2年近く過ぎました。仮放免の申請を何度も繰り返してきましたが、理由の説明もなく不許可が続いています。

 我々は東京出入国在留管理局の責任において現在も収容中であるHOSSEIN TORABI氏(以下、同氏)を、直ちに仮放免することを求めます。仮放免できない場合は、それに対する明確で説得力のある理由を、本人および家族に開示するよう求めます。

 日本に滞在する資格を持っている妻と子どもと一緒に安定した暮らしが送れるよう在留資格が与えられることを求めます。

【請願の事情】

1)収容によって離れ離れになり、困窮する家族の状況

 同氏には日本に住む妻と2人の子どもがいます。妻と子どもたちをとても愛していて、その関係はとても深いものです。いまは離れ離れで、その世話をすることもできません。上の子(8歳)は妻の連れ子ですが自分の子どもとして可愛がっています。小学生の子どもは自閉症で特別学級に通ってますが、同氏がいないことで落ち着きをなくしています。下の子(2歳)は実子で、生まれる前に収容されてしまったために、出産に立ち会うこともできませんでした。自分の手で抱いたのは今までに「家族面会」の時の一度だけです。

 家族が品川入管に行くのには5時間以上かかります(往復で10時間以上)。面会に来ても結局ガラス越しで30分間だけで、たいてい手を握ることすらできません。毎日妻に電話をかけて話をしています。上の子どもは「いつ戻るの」とか「会いたい」と言って泣くことがあるそうです。

 妻は子どもたちの面倒を見るために仕事が出来ず、生活は困窮しています。同氏に仮放免の許可が出れば、子どもの面倒を見ることが出来るので、妻は仕事をして家族の経済状況を改善することができます。もちろん在留資格が与えられたら同氏も働くことが出来るのでもっと良くなるでしょう。

2)収容中に悪化する健康上の問題

 同氏は収容されてから自力で歩けなくなり、現在、車いすで生活しています。収容前に顎の骨折をして手術を受けましたが、治療途中の段階で収容されてしまいました。また、胆嚢炎で胆嚢摘出手術も受けています。

 収容されて間もなく体調が悪化し、胃の強烈な痛み、足のしびれ、頭痛や酷いめまいに悩まされました。食事を摂ってもすぐに吐いてしまい、栄養剤を飲むようになりましたが、それも吐いてしまうという状態でした。嘔吐を繰り返すことでのども痛くなっています。

3)収容所の中の生活から来る精神的な苦痛

 健康上の問題があって嘔吐することがよくあって、そのためにバケツが用意されていますが、嘔吐してもすぐにそれが変えられてもらえず、部屋がとても臭い状態になります。

 収容所の中のこのような状況や、収容自体がもたらす精神的な苦痛で拒食症になっている状態で、同氏を診断した医師も彼の拒食症はストレスと関係していると診断しています。

4)制圧と隔離を受けた経験

2019年の11月の仮放免申請が2020年の3月に不許可となったことで、同氏はパニックに陥ってしまいました。その時に10人くらいの職員に抑えつけられました。最近入管収容施設内での被収容者に対する制圧は話題になっています。そのような事件と同様、制圧の際に手足を押さえつけられて、右足の親指の爪もはがれ、とても痛かったそうです。同氏は3月13日から17日まで、監視カメラ付きの単独の部屋に入れられていました。

5)以上から同氏を解放し、愛する家族のもとに帰してあげるよう求めます。さらに、仮放免の許可だけでなく、今後とも家族と安定した生活が送れるように在留資格を与えることを求めます。これは同氏とその家族だけでなく、日本社会にとってもプラスになることです。