歌舞伎町の「保健室」がピンチ!強制立ち退きの中止、せめて延期をお願いします。

歌舞伎町の「保健室」がピンチ!強制立ち退きの中止、せめて延期をお願いします。
「歌舞伎町の保健室」
こんな風に呼ばれる薬局があります。それがニュクス薬局です。
土地柄、いわゆる【夜職】【水商売】で働いている人が多いため、夜20時から朝8時までという変則的な営業時間です。
一見すると、奇をてらっているように見えるかもしれません。特に歌舞伎町は、荒稼ぎをするホストやキャバ嬢がメディアで話題になったりします。
ところが、実のところ、歌舞伎町で働く人は、家庭環境や学生時代に受けたいじめ、強いコンプレックスなどの苦しい状況から、本人には「その選択肢しかない」とある意味追い込まれて働きだした方が多いのだそうです。
心に傷を抱えながら、何とか1日1日をしのいでいる、そんなナイトワーカー達は、いわゆる精神病を患っている人も多い。薬を必要としていても普通の調剤薬局が営業している時間には起きれず買いに行くことができない場合も。そんな人たちには、この薬局は欠かせない場所です。
ニュクス薬局を開いている中沢さんは、こうしたお客さんがふと始めるとりとめない話は、必ず最後まで聞きます。処方されたお薬を出すだけでなく、そもそもお薬が必要になった背景には、傷ついてきた過去や今も続く孤独感があるからです。
耳を傾けて、ただ寄り添う。
商売としては、少し非効率なところもあります。でも、お客さんの心には、それこそが必要でもあります。だから、「歌舞伎町の保健室」なんです。
そんなニュクス薬局が今、存続の危機を迎えています。経営状況が悪化したからではありません。
詳しく経緯は分からないのですが、急遽今ある場所から立ち退かなければいけなくなっているそうなのです。
移転先を探さなければなりません。すぐ見つかったとしても内装工事がありますし、何より薬局許認可が出るには数ヶ月かかります。
「数ヶ月の辛抱でしょ」という単純な話ではありません。近隣の病医院は深夜に開いている薬局があるから患者さんを守れている面もあります。そして、その本人達は、お薬だけでなく、心の拠り所を失うことにもなります。
たとえ1日でも、1週間でも、1ヶ月でも、そのまま続けられるなら救える命があり、期間が空くならその分失ってしまうかもしれないのです。
誰かが手を差し伸べる必要があるから、ただそれをやっている。ニュクス薬局はそういう場所です。
強制立ち退きの中止、せめて移転先で新たに開業できるまでの期間の延期。
もし、ご協力いただけるなら、署名という形でニュクス薬局の存在に手を差し伸べていただきたいのです。
直接関係ないという方も多くいらっしゃるかと思います。署名を立ち上げる私自身、中沢さんの知人というだけで、縁遠い世界でもあります。
ただ、ある優しさが今、社会から奪われようとしている。そんな社会にはしたくない。私はシンプルに社会が窮屈になっていく未来は嫌だ、それだけだったりします。
もし、共感していただけるのなら、ぜひともお力をお貸しください。何卒よろしくお願いします。